幼児の時期こそ要チェック 子どもの目の話

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幼児の時期こそ要チェック 子どもの目の話

「幼稚園児は視力が発達する時期。小学生以降は近視に注意しなきゃ」なんて思っていませんか?
実は今の時期の視力不良を見逃すと、この先「見えづらい」まま暮らすことになってしまうかも。
そうならないために、今一度子どもの目の発達・健康をチェックしてみて。
イラスト/田仲由佳

実は知らないことだらけ? 子どもの目Q&A

「子どもの目」についての読者アンケートで集まった声の中から、代表的な疑問について、高橋さんに答えてもらいました。

※2022年6月10日~7月5日にあんふぁん読者へアンケートを実施。有効回答数822

Q. 子どもが見えているか不安…。見極め方は?

A. 日々の暮らしで視力不良のサインをチェック

視力検査は3歳ごろからできると言われています。ただ行政が行う3歳児健診では自宅へ検査シートを送付し、「異常があれば相談を」という方式が大半。自宅できちんと検査できているか懸念があります。また、3歳児で視力検査を行っている園もありますが、まずは親が子どもの目に異常がないかを見守る必要があります。少しでも気になることがあれば、眼科で診察・精密検査を受けましょう。

子どもの視力不良のサイン

□ 本やスマホを近づけて見る
□ 目を細めてものを見る
□ 横目でものを見る
□ 黒目が内側や外側に寄っている
□ 上目、または下目づかいでものを見る
□ まぶたの形、大きさに左右差がある
□ 根気がない、集中力が続かない
□ つまづきやすい
□ まぶしがる
□ 頭痛を訴える

「たべたのだあれ」視力検査キット

高橋さんは3歳児でも受けられる『「たべたのだあれ」視力検査キット』を考案。視力検査で使用するランドルト環をドーナツに見立て、ドーナツが欠けた方角にいる動物がかじったというルールで、子どもたちは、遊び感覚で楽しみながら検査できます。

Q. 子どもの目にいい食べ物ってあるの?

A. 緑黄色野菜や牛乳、魚介類。まんべんなく食べよう

カルシウム=眼球を保護する強膜の機能低下や眼精疲労に、亜鉛=角膜・強膜・網膜の機能低下に、ビタミンA=ドライアイに、ビタミンB1・B12=視力低下・眼精疲労に効果があるなど、目にとって大切な栄養素は多彩。特に緑黄色野菜や牛乳、魚介類は、目にとってもいい栄養素がたっぷり。これらをまんべんなく食べることが一番です。また、よくかんで食べることで、目の周りの筋肉をほぐし、目の疲れを癒やすことにつながります。

Q. スマホ・ゲームが手放せない。どのぐらいの時間ならOK?

A. 幼児は20分の利用で10分休憩。1日40分以内に

社会のICT化が加速度を増す中、デジタルデバイスを利用せず暮らすのは現実的ではありません。時間、距離、頻度を意識してルール化し、上手に付き合っていきましょう。一般的に、小学生の場合は60分利用したら10分休憩、1日2時間以内が目安と言われています。幼児の場合はその3分の1、20分利用したら10分休憩、1日40分以内を目安に。

使用する環境にも配慮を

[部屋]
□ 部屋の明るさは200ルクス以上、机上は300ルクス以上(一般的な室内、卓上ライトの明るさでOK)
□ 冷暖房から離れた場所で(ドライアイの防止)
□ 温度は18℃、湿度は50%前後が理想(目への負担が少ない)

[姿勢]
□ 椅子に深く座り、背筋を伸ばす。床に足裏を付ける
□ 目とディスプレーの距離は約50cm、キーボードや本は約30cm離す

Q. 両親とも近視で目が悪くて…。視力は遺伝する?

A. 原因はさまざま。遺伝的要素も否定できません

視力が悪くなる原因はさまざまなものがあり、遺伝的要素、環境的要素(近くの作業ばかりするなど)が複雑に絡み合っていると考えられています。一部ですが先天的に眼軸が短い・長い子どもも。気になる場合は早めに眼科で精密検査を受けましょう。

Q. 花粉症などのアレルギーは視力に影響がある?

A. 角膜を傷付けてしまい、視力低下につながることも

アレルギーで目に炎症が起こることは、もちろん目にとっていいことではありません。特に子どもの場合は、目をこすって角膜を傷付けてしまい、視力低下につながることも。そうならないためにも、早めにアレルギーの治療を行ってください。

Q. 外遊びが目にいいって、どういうこと?

A. 視線を動かすことが目の筋肉トレーニングに

鬼ごっこで視線をあちこちに動かして友達を探したり、ボール遊びで遠くから近くに飛んでくるボールをキャッチしたり…。外遊びは、眼球を動かすこと、また遠くや近くを見ることで、自然に目の筋肉のトレーニングになり、視力低下を予防します。また外遊びで体力や筋力が付くと姿勢がよくなり、デジタルデバイスと一定の距離を保てるようになりますよ。

ライター

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&あんふぁん編集部 &あんふぁん編集部

「子育ての迷いに、頼れるコンパスを。」子育て中のママ・パパの気持ちを楽にする記事を発信中。未就学児〜小学生を子育て中の現役ママ・パパも多い編集部です。

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