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不安だらけの小学校入学…息子で経験した「リアル小1の壁」
『ずっとつないできたわが子の手を少しはなして送り出す』
私の息子が小学校に入学したとき、まさにそんな気持ちでした。家からひとりで出かけて、家にひとりで帰ってくる…親も子も慣れるまでは毎日がドキドキの連続です。「ちゃんと学校までたどり着けるのだろうか」「もし道に迷ったら?」「ランドセル、ちゃんと持って帰れるかな」そんな不安を抱えていたのを思い出します。
そして、起こるわ起こるわ、毎日のようにハプニング! 親としても初めてのことばかりで、入学前に知りたかった…と感じたことも多かったです。今回は息子のエピソードとともに、わが家の解決策を紹介したいと思います。
こんなに帰りが早いなんて!解決策は近所とのコミュニケーション
まず、初めに驚くのが、1年生の帰宅の早さです。わが家の地域の場合、GWまで終わるまでは給食はなし。最初の1週間はなんと午前10時30分に帰ってきました。
給食が始まってからも、ほとんどが4時間授業で、午後1時30分には帰ってきます。学童に入っていれば問題はありませんが、私は子どもが幼稚園に行っている間にパートタイムで仕事をするスタイルだったので、早い帰宅はきつかったです。
なお、5時間授業が通常になり、帰宅時間が午後2時半頃になったのは、3学期になってからでした。
ご近所に声がけし、助け合えるコミュニティをつくる
あまりに早い息子の帰宅。私は仕事で、息子の帰宅時に家にいられないときのために、まずは近所の方と顔見知りになるよう努めました。
お向かいのおじいちゃんや、お隣の先輩ママ、公園前に住むおばさんなどに会った際には挨拶をして、「何かあったらうちの息子をお願いします」と事あるごとに話しかけるようにしたのです。そうすることで、もし私が不在時に息子が困ったことに遭遇しても助けになると考えたからです。
現在、私がいないときは、お隣さんで待たせてもらうことも、お隣の子どもがわが家で親の帰りを待つこともあり、助け合って生活しています。
学校からの連絡が全然届かない!解決策は情報を持つママ友
お手紙を出す頻度は学年や先生によっても違うのですが、学校からは主に年間予定表、月間予定表などが配布されると思います。
男子の場合、配布されたお手紙が親の手に届かないと思ったら、学校の机の中でぐちゃぐちゃになっていた!というのはよく聞く話。また週間の予定表を出してくれない先生の場合、黒板に書いたものを子ども達が連絡帳に書いて帰ってくるというのもよくあるパターン。
明日の持ち物、宿題、工作の材料…わからないことだらけ
息子は、その連絡を書いてないことがほとんど。気が向いて書いたとしても字が汚すぎて自分でもなんと書いてあるのか分からないことが日常でした。
つまり、明日の持ち物、宿題、そして明日は何時間なのかもよく分からないということが多々あり、本当に困りました。
なにしろ学校の情報が息子からしか入手できないので、【通常は4時間で掃除ありだけど、明日は掃除もなくて中休みも短い】というイレギュラーな時間割になっている場合などはまったわからないのです。
また、夕方になって、「明日は牛乳パックがいる」「いらない箱を持ってきてって先生が言ってた」なんてこともしょっちゅう…。
必要な学習道具を購入できていなかったことも
かなり衝撃だったのは、息子がある日「みんなが算数の時間に使っている〇〇を自分は持っていない」と言ってきました。どのくらいの期間持たずに過ごしていたのかを尋ねると、かれこれ2週間は経っているとのこと。さすがに学校に電話をすると、「購入をお願いするお手紙は見ましたか?」と担任の先生。いやいや、そのお手紙の存在を知りません(泣)。
つまり、数か月前に配られた購入のお手紙が母の手には届かないまま机の中、なくても気にしない息子、気づかない先生という悪条件が重なり、まだ購入に至ってもいないことが判明したのです。
情報をもつママ友と連絡先を交換
これらの問題を解決できたのは、お兄ちゃん・お姉ちゃんのいる同級生のママ友、もしくはしっかりした女の子のママ友を見つけ、連絡先を交換したから。入学式以降は親が顔を合わせる機会も少ないので、入学式でなんとかゲットしたいところですが、これは入学前の情報がないと厳しいですね。
私はPTAの役員をすることで、担任の先生と顔見知りになって、学校でお会いするたびに、「うちの息子、ちゃんとやってますか?」と話しかけていました。今はコロナ禍で学校へ行く機会も減ってしまっていますので、心配事があれば、連絡帳などで先生とコミュニケーションをとるのもいいと思います。
遊びに出たまま帰ってこない!子どもの世界の広がりを実感
学校に慣れてきたころ起きてくるのが 遊びに出たまま家に帰ってこないという問題。
例えば、学校から帰ってくる時間をとうに過ぎても全然帰ってこないので、心配になって探しに行ってみると、帰り道にある公園で友達と一緒に「滑り台からランドセルを滑らせる」という遊びに夢中になっている楽しそうな息子を発見…なんてことも(もちろん厳重注意です)。
暗くなっても帰宅しない息子。学校に相談にいくと
ほかの日は「〇〇くんとA公園に行って遊んでくる!」と言って出かけていき、帰宅時間になっても帰ってこないのでA公園に行ってみるといない…、そして近くのB公園にもC公園にもいないことがありました。
暗くなってきたので、どうしたものかと学校に相談しに行き、「残っている先生みんなで探しましょう」となったとき、やっと帰ってきたのです。
話を聞くと、「〇〇くんが先に帰っちゃって、残った△△くんのおうち(うちからかなり遠い)に行って遊んでいた」とのこと。
最初に遊んでいた子は連絡先を知っていて連絡を取り合えたのですが、その後いっしょに遊んでいた△△くんは連絡先を知らないうえに、お母さんが働いていて遅くまで不在というのも息子の居場所が分からなかった原因でした。
子どもは親が考える以上に行動範囲が広く、思いもつかない行動をするものです。幼稚園の時のように親が一緒に出かけたり、親同士が友達の子と遊ぶシチュエーションとは違った、子どもの世界が想像以上に広がっていることを思い知らされた出来事でした。
息子の行動範囲を把握するためのGPS端末
わが家は、小1の息子に携帯電話を持たせるのは少し早いと思い、GPS機能のついた端末をいろいろ試しました。
これまで使用したのは、キーホルダーになっているものや、腕時計型のものなど。そして今は、最新型の『みてねみまもりGPS』を使用しています。
『みてねみまもりGPS』は、子ども向けGPS端末として最多の5種類のGPSに対応していたり、屋内や地下など衛星電波が届かない場所でもWi-Fiを利用して位置情報を特定するという最新テクノロジーも搭載!
子どもの居場所は親が自分のスマホアプリでチェックします。自身で登録した地点はもちろん、学校や習い事などの子どもの「よく行く場所」をAIが自動で学習し、出発したり到着したりした時に教えてくれるのもとっても便利です。
『みてねみまもりGPS』には、ゲームやインターネットなど余計な機能がないので、子どもも遊ぶために取り出すことがありません。ランドセルや習い事のバッグの中に入れて使っています。
子どもの成長とともに親の成長も必要
問題発生の連続でついやりたくなるのが、「もうあの公園以外で遊んじゃダメ!」「心配だから習い事は送って行くね」「もう!分からないなら先生に電話して明日の持ち物を聞いてみるわ」など、子どもの行動を制限したり、親が手や口を出し過ぎてしまう言動です。
けれど、小学校に通ってみて分かったことは、学校で必要なものがなくてもなんとかなる!ということ(笑)。またそれをきっかけに友達と仲良くなったり、先生に勇気を出して話しかけることができたりと子どもの成長につながることも多くあります。
あまり子どもの行動を制限しすぎると、子どもの世界が広がるチャンスを潰してしまうかもしれません。なるべく口や手を出しすぎずに、少し遠くから多くの目で見守れるよう、親自身も成長していきたいですね。
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