モンテッソーリ流のおうち遊び「切り絵・パズル」折り紙とハサミでできるおうちモンテ
あまり外に出られず、家で過ごすことの多いこの頃。せっかくなら、創造性豊かにクリエイティブな遊びを楽しめるといいですね。今回はおそらくどこの家庭にもある素材「折り紙」を使った遊びのアイデアを紹介します。
折り紙の楽しみは「折る」だけじゃない!
今回の材料は、おそらくどこの家にもだいたいある「折り紙」です。折り紙の本来の使い方はもちろん「折って」造形することですが、他にも使い方はたくさんあります。今回はあえて「折る」以外の使い方を「年齢別」に考えてみます。
対象年齢:2~3歳 直線「だけ」でできる切り絵
ハサミを使い始めた2歳半くらいなら、簡単な切り絵を作ってみてはどうでしょうか。そもそも折り紙を「折って、造形する」には少し早い年齢なので、切って遊ぶ方が楽しめると思います。直線切りに慣れてきたら、ぜひ切り紙を取り入れてみてください。
以下の作品は、どれも1回もしくは2回ハサミを入れるとできる形です。いろいろな切り方を試してみて、偶然できる形を楽しむのもよいですね。
マジックで引いた線に沿って、切り落とすとこんな形ができます。
それらを組み合わせて、こんな作品を作ってみました。
今度はこんな形に切りました。
チョウチョと花になりました!
お次はこんな形。
花束ができました。
参考記事:初めてハサミを使う場合は、こちらの記事もぜひご覧ください!
2歳からの「上手なハサミの教え方」。モンテッソーリ流の教材作りも
対象年齢:3歳~ 曲線の創作切り絵
曲線を切れるようになってきたら、切り紙の可能性は無限に広がっていきます。折り紙を折って、数カ所を切るだけでこんな切り紙ができますよ。
準備
最初に折り紙を折ります。三角折りを2回、さらにそれを3つ折りにします。
三角折りを2回折ります。
3つ折りにする
このように3分の1に畳むと3つ折りになります。
これで準備完了です!
さっそく創作してみます
花を作ってみます。マジックで書いた線をハサミで切ります。
開くとこんな感じです。
少しシンプルすぎるので、もう一度畳んで、切り込みを増やすことにしましょう。左右に新しい切り込みを1カ所ずつ増やしました。
開くとこうなりました。先ほどとは随分印象が変わって、華やかになりました。
やり方がわかったら、どんどん実験してみます。
今度はこんなふうに切ってみます。
開くとこんな形になりました!
すでにお気づきと思いますが、左右ともどこかが繋がっていればどんな形にしてもいいのです。子どもと一緒にあれこれ実験してみましょう。
次は少し難易度が上がりますが、好きな数字を書いてみました。7と3です。
少し複雑な形でしたが、なんとか切りました。
開くと不思議な形に!
好きな模様を書いて、どんな形ができるか試してみてください。
対象年齢:4歳~ パズル遊び
同じく折り紙を使って、とてもシンプルな「パズル遊び」はいかがでしょう。同じ形の3角形を組み合わせて、できた形を楽しむというものです。
はじめに、好きな色の折り紙をこのように折ります。
折り線に沿って切り離します。
1枚の正方形の並び方を変えるといろんな形ができます。ここでは8枚の三角形を全て使い切って形を作っていますが、子供の発達の段階に合わせて枚数を減らしてみても構いません。
表・裏をうまく使って2色使いにするとさらに面白くなります。
親子で面白い形を作りあうのも楽しいですし、一緒にひとつの形を作ってみるも良し。「こうしたらどうなるかな?」と声をかけながら、楽しさを味わってみてください。面白い形ができたら、紙に貼ってとっておきましょう。
慣れてきたらさらにチャレンジ
もう1枚追加して、さらに複雑な形を作ってみるのはいかがですか。
対象年齢:5歳~ パズルのアレンジ技
パズルが好きなお子さんには、正方形の切り方を変えて遊んでみるのもありです。あらかじめ完成形(問題)を用意しておいて、お子さんに解いてもらいましょう。
1例として、こんな形にカットして8ピースのパズルを作りました。形は色々とアレンジできますが、ピースが増えるに従って難易度があがりますので、切る回数をあまり多くしない方が良いでしょう。※耐久性を考慮して、今回は厚紙で作りました。
問題例
問題ができたら紙に形をトレースして、お子さんに渡しましょう。上からピースを乗せて使います。
子どもの興味や発達の度合いに合わせて、難易度を調節したりアレンジを加えて遊んでみてください!