調味料の賞味期限・消費期限とは?正しい管理方法は?

調味料の賞味期限・消費期限とは?正しい管理方法は?

ジメジメした暑さのこの時期、食品にカビが生えてしまったり、いつもより早く傷んでしまいがちですよね。食品の賞味期限・消費期限がいつも以上に気になる季節ではないでしょうか。今回はみなさんの家に常備している調味料の賞味期限・消費期限についてまとめました。
併せて、食品メーカーの担当者に聞いた正しい管理方法もご紹介します。

賞味期限と消費期限

賞味期限と消費期限、似たような言葉ですが、これらは分けて使われています。

消費期限:「安全に食べられる期限」を指します。傷みやすい食品に表示され、約5日以内です。この期限を過ぎたら食べないようにしてください。

賞味期限:「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」を指します。傷みにくい食品に表示されています。この期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。

どちらにも共通するのは、袋や容器を開けないまま、正しい保存方法を守っていた場合の期限です。

調味料の賞味期限と正しい管理方法とは

保育園の給食室を管理している筆者は、園児の健康を守るために各メーカーのお客様相談室に問い合わせました。メーカーにより多少違いはあるかもしれません。
メーカーが推奨している、消費までの目安の期間・保存方法についてまとめますので参考にしてください。

しょうゆ:開栓後は要冷蔵。目安は1ヵ月だそうです。その後は香りや風味が変化してくるとのことで、家庭用ではお徳用のしょうゆを使い切るのは難しいかもしれませんね。しょうゆを冷蔵庫に寝かせてしまうと液漏れで大変なことになりがちなので、我が家ではポケットに立てておけるスリムボトルのしょうゆを使用しています。

味噌:こちらは開封していてもしていなくても、本来は購入後すぐに冷蔵庫に入れるのが望ましいそうです。製造後半年を賞味期限と定めていますが、1年たっても2年たっても腐らないそうです。しかし、時間・温度で色がどんどん濃くなり、最終的にはチョコレート色まで濃くなるそう。やはり、色が濃すぎず風味がいいうちに消費したいですね。

:直射日光が当たらないところで、3ヵ月以内の消費を目安としているそうです。ただし、暑い時期は酢の中にいる酢酸菌の影響があるので冷蔵保存がオススメだそうです。

ケチャップ:開封後、冷蔵保存で1ヵ月以内がおいしく食べられる期間。ナポリタンやハンバーグソースに使ったり、出番は多いですがなかなか大量消費はしない調味料ではないでしょうか。お徳用!特売!につられがちですが、ご家庭に適した大きすぎないサイズの商品がよさそうです。

マヨネーズ:なるべく1ヵ月以内に食べきる、保存方法は野菜室での冷蔵保存が推奨されています。こちらは冷蔵庫のポケットに入れているご家庭が多いのでは…? 野菜室推奨ということは、ポケットでは少し温度が低いのかもしれませんね。

ウスターソース・中濃ソース・とんかつソース:開封後は全て冷蔵庫で保存してください。ただ、期限には違いがあり、ウスターソースは60日以内、中濃ソースととんかつソースは1ヵ月以内に使い切るのが目安だそうです。ウスターソース・中濃ソース・とんかつソースをそれぞれ使い分けているご家庭では、大きいモノを買ってしまうとなかなか消費できなさそうです。

みりん:こちらは冷暗所保存で、涼しいところであれば冷蔵庫に入れなくても良いそうです。開封後2~3ヵ月が目安の期限だそうで、大きめの商品を買っても、冷蔵庫を占領することなく使い切れそうです。

粉チーズ:これは私は最も意外でしたが、開封前も開封後も常温保存でいいんだそうです。確かに、冷蔵保存するとチーズが固まってしまって出てきづらかったりしますよね。そして思い切り振ると塊が落ちてくるという…。期限も特に定めておらず、形と臭いに注意し、カビや腐敗臭がなければ食べても問題ないそうです。

ゴマ油:常温保存で、開封後は1~2ヵ月以内の消費が望ましいそうです。やはり、香りがいいうちに早めにいただきたいですね。これからの季節、そうめんや冷やし中華に大活躍です。

これも食育のうちですね

中には意外なモノもあったでしょうか。家庭で賞味期限や保存の仕方について話しをすることで、お子さんにも正しい知識が自然と身につき、立派な食育となります。ぜひ、この機会に保管場所の見直し、期限の確認を親子でしてみるのはいかがでしょうか。

<参考:農林水産省HP>
<文:フリーランス ゆかダコ>

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