「酢キャベツ」を効果的に食べて20日で変化が!作り方は簡単
私が講師を務める美腸講座の受講生の方から、「毎晩お風呂に入ると、おなかまわりのボテッとした姿が私の視界をふさいでくるのよ(笑)。そんな時に本屋で“酢キャベツ”の本を見つけたんだけど…これってダイエットに本当に効果あるのかな?」と相談をうけました。
確かに、SNSでもよく見かけるので私も気になっていました。とはいえ、酢キャベツを継続して食べ続けて確かめたことはありません。時々作って食べながら「これってダイエットにいいかも!?」という体感はありましたが、実際はどうなんだろうと思っていました。
そこで、今回は高校1年生の長女とともに、20日間の「酢キャベツダイエット」に挑戦してみました! なるだけいつもの生活をしながら。結果は…乞うご期待ですよ!
酢キャベツがなぜ腸活ダイエットになるの?
キャベツは一年中出回っていますね。春キャベツ、夏秋キャベツ、冬キャベツといわれるだけあって、年中食卓を飾るにふさわしい野菜です。このいつでも手軽に食べられるキャベツ、そして発酵食品であるお酢を使った酢キャベツは、とても簡単に私たちを若く美しくしてくれる優れたメニューなのです。
■ダイエット効果
酢に含まれる酢酸は血糖値上昇や脂肪の蓄積を抑え、脂肪をエネルギーに変えて燃焼してくれると言われています。また、便秘解消によりポッコリお腹の改善、栄養素の吸収がよくなり代謝が上がることも期待できます。脂肪合成を抑え、分解を促す作用が、血中の余分な脂肪や内臓脂肪を減少させると思われます。私は今回の酢キャベツ摂取を通して、その効果を実感しました。
そもそも、キャベツ100gあたりのカロリーが23kcal(五訂日本食品標準成分表)と、とっても低カロリー。生で食べればそのボリュームと、繊維質のおかげで噛む回数がグンとふえるので満腹感を早めに感じやすいダイエットに適した食材です。
■便秘スッキリ効果
お酢の酢酸には消化液の分泌やぜん動運動(腸のもごもごした動き)を促す作用があります。また、悪さをする菌や身体によい働きをする菌に働きかけ、腸内環境をよくしてくれるので、便秘解消が期待できます。
キャベツの食物繊維は、キャベツ100gあたり、水溶性食物繊維は1.8g、不溶性食物繊維は1.4g。キャベツは食物繊維も豊富ですね。便秘解消はもちろんですが、便の細い人におすすめです。食物繊維はぜん動運動を促し、よい働きをする腸内細菌を増やし、腸内環境をとてもよい状態にしてくれます。お酢とキャベツの相乗効果で、老廃物の排泄を促してくれるので、おなかがスッキリするはずですよ。
■美肌効果や疲労回復効果も
ダイエットの効果として期待するのは、体重が減るだけでなく、美しく変われるということではないでしょうか。
「酢キャベツ」のお酢には、便秘解消や栄養素の吸収がよくなることが期待できるのですが、その結果、肌細胞の代謝がよくなるため美肌も夢ではありません。肌の質がよくなれば髪質だって同じこと。艶肌、艶髪を目指すことができます。
また、キャベツはビタミンCが豊富。物価高騰やマスク生活の継続など、意識的にも無意識的にも心身にストレスのある私たちにはとくに必須の栄養素! お酢にはビタミンCの破壊酵素の働きを抑える力があるので、お酢とキャベツの組み合わせは◎。お酢のクエン酸による活性酸素の除去や血行の促進効果もあるので、シミしわ対策やもちろん身体中に栄養を運びやすくなり疲労回復効果も見込めます。
■胃腸の調子を整える働きも
キャベツに含まれる「キャベジン(ビタミンU)」には、胃や十二指腸(腸の一部)を保護してくれる働きも。胃腸が弱っている時には栄養吸収がうまくいきません。胃腸がきちんと栄養吸収してこそ健康的なダイエットができることを考えると、胃腸の調子の落ちているときには積極的にキャベツを食べることをおすすめします。
酢キャベツの作り方
作り方は簡単! お酢はお好みのもので構いません。ただ、「リンゴ酢や穀物酢は15gで4キロカロリー」「米酢は15gで7キロカロリー」「黒酢は15gで8キロカロリー」とお酢によりカロリーは若干変わります。また、どの程度甘くするかでカロリーに差は出ることは意識してくださいね。
【材料】
〇お酢 200ml
〇塩こうじ 小さじ2
〇はちみつ 大さじ1(お好みで増やしてください)
〇キャベツ半玉
【作り方】
- 洗って水切りをしたキャベツを千切りにする。よく乾かした清潔な保存容器に、千切りにしたキャベツを入れる
- キャベツ以外の材料を入れてよく混ぜる。ジッパー式保存袋を使うと手で揉むだけなのでラクです
私が使用したお酢は、前半はリンゴ酢80mlと黒酢120ml。10日目からはきび酢と米酢を半々で。きび酢は甘みがあるので「子どもにも食べやすいかな?」と思い使うようにしました。きび酢にしてからは、次女が喜んで一緒に酢キャベツを食べてくれました。
30分くらいしたら、浅漬け状態で食べてもOK。保存は冷蔵庫。お酢には抗菌作用もありますが、2週間を目安に食べきりましょう。
私が実践した酢キャベツダイエットの方法
〇基本は生。そのままの酢キャベツで
〇夕食前に100g~150g程度を食べる
〇まずは2週間は継続。腸内環境は2週間くらいでだいたい変わってきます!
酢キャベツは血糖値をゆるやかに上げてくれることでダイエット効果をもたらします。ですので、夕飯前に酢キャベツ100g程度を食べるようにしました。
10日目以降は酢キャベツ自体のおいしさにハマり、150gくらい食べることもありました。毎食食べると、食事が酢キャベツに偏りすぎる傾向があるので、一日の中で一番食事量が多い夕飯前がおすすめです。時々、酢キャベツを炒め物に使用することもありましたが、そのときはそれを先に食べるようにしました。
酢キャベツダイエットの成果
一覧表の、Nは長女で、Mは私です。体重は朝起きてすぐに測るようにしました。長女も私も中肉中背で、週3回以上は運動をしています。今回は、「がっつり痩せる」ことを目的にしていなかったので、「酢キャベツでダイエット」とは言いつつも餃子を食べたり、私はお酒を飲む日もありました。お酒を飲むと食べる量はもちろん増えます。
そういういつもと変わらない生活でしたが、長女は2kg強、私は2kg弱体重が落ち、体脂肪が3%くらい落ちました(長女は未計測)。この結果を、酢キャベツでダイエットをしようかと相談してくれた人に早速報告しました。そしたら「20日間試してみる!」と喜んでくれました。
ちなみに実験と思い、上記の20日間のあと、ポテトチップス大袋3/4を夕飯として食べてみました。関連性があるかどうかは判断できませんが、翌朝、体脂肪率が上昇! つまり、食事次第で私たちの身体はどうにでも変わるということですね。
美しさ、健康を目指すママはきっとお子さんにもキラキラと見えると思います。日々の生活に「酢キャベツ」などのちょっとしたダイエット要素を加えながら、根を詰めない程度に一緒に変わっていきましょう!