寝る前の絵本、本当に活用できてる?専門家おすすめの「おやすみ絵本」
子どもを寝かしつけるときには絵本を読む…。漫画やアニメのイメージからか、寝かしつけといえばそんな風景をイメージする人も多いかもしれません。でも実際はそのイメージ通りだとちょっと寝づらいかも。正しい絵本活用とおすすめ絵本を紹介します。
おすすめのおやすみ絵本
皆さんはねんねの前にルーティーンを取り入れていますか?ルーティーンとは毎日同じ流れを繰り返すこと。例えば、「お風呂に入る→歯を磨く→お水を飲む→寝室にいく→絵本を1冊読む→消灯」といった流れです。
このルーティーンは、子どもをスムーズに眠りに導くためにとっても大切。毎日同じことを繰り返すことによって、心と体が自然と眠りに向かいやすくなり、寝ることへの納得度が高まるので寝つきやすくなるのです。絵本もルーティーンの中で大切なものの1つ。そんな絵本の上手な活用方法と、おすすめのおやすみ絵本を紹介していきます。
寝る前の絵本の読み方
絵本を読みながら寝かせる…というイメージを持っている人もいると思いますが、スムーズな寝かしつけのためには「絵本を読み終わってから」寝かしつけに入るようにしましょう。
なぜなら、光はヒトを覚醒させてしまうからです。絵本が読めるほどに明かりをつけている中だと眠りづらいのです。寝る前は少し明かりを落とした中で過ごすのがおすすめなので、絵本を読むのがリビングであっても寝室であっても、間接照明など(暖色系が◎)で少し明かりを落とした中でリラックスして読んであげるようにしましょう。
また、事前にどれを読むのか数を決めておくと良いでしょう。「もう1冊!もう1冊!」と言われてどんどん読む本が増えてしまい、毎晩寝る前に10冊も読んでいます…!というママもいるのですが、こうなってしまうと大変ですよね。
寝室に置く本を2~3冊と決めておくか、毎日寝る前にリビングから2冊持って寝室に行くことをルーティーンにするなどしておくと上記のようなことが防げますよ。
おすすめ「おやすみ系」絵本
0~2歳向け
『いいこでねんねできるかな』 きむらゆういち作
あかちゃんのあそびえほんシリーズのおやすみ絵本です。ことりのピイ、こいぬのコロ、ねこのミケ、かいじゅうさんが次々とねんねしていく中で眠れないゆうちゃん。ママに絵本を読んでもらってすやすやねんねします。最後は「おやすみなさ~い」で終わるので、ねんねの声掛けにもおすすめです。
『ねてるこだあれ?』 まつおりかこ作
しかけ絵本です。動物さんたちがそれぞれ大好きなものの柄のお布団にねんねしています。「〇〇もようの おふとんに ねてるこ だあれ?」と予想しながらお布団をめくり、またかけなおしておやすみなさいをしてあげます。各ページごとに「おやすみなさい~」とあいさつしながら読み進められます。わが家では最後に出てくる女の子の「わたし」の部分を娘の名前に読み替えて読んでいます。
『10このきらきらねがいぼし』 ケイト・ストーン作
10匹のひつじさんたちが主役の穴あきしかけ絵本で、最初は10この穴から星が見え、ページをめくるごとにひつじさんの願い事が1つかなえられて、星が1つずつ減っていきます。蛍光塗料が含まれており、暗い中では光ります。
最後は10匹のひつじさん全員の願い事がかなえられて、みんなぐっすりねんね。「みんなもおほしさまに ねがいごとをしたら おやすみなさい」で締めくくられるおやすみ絵本、絵がかわいくて適度に読みごたえがあって、とってもおすすめです。
3~5歳向け
『おやすみ、はたらくくるまたち』 シェリー・ダスキー リンカー作
外国の絵本を日本語に訳したものなのですが、とても絵がかわいいのです。うちの娘は女の子だけれども車にも興味があるので、この絵本は大好きです。クレーン車、ミキサー車、ブルドーザーなどのはたらく車たちが1日の仕事を終えて順番に眠りについていきます。
それぞれにおやすみをした後、「しーっ、おやすみ…ゆっくり、おやすみ」と終わるのが気持ちを落ち着かせるのにとても適しています。
『どうぶつたちのおやすみなさい』 デイヴィッド・ウォーカー作
こちらも外国の絵本を訳したものなのですが、やさしくてかわいい絵に大人も癒やされます。1つ1つのどうぶつさんたちに「おやすみなさい」を言いながら物語は進んでいきます。
最後にはどうぶつのこどもたちはみんなぐっすり眠ってしまって、いっしょに「おやすみなさい」をすることができます。やわらかいタッチの絵とちょっと多めのページ数で、ちょうどよく眠りにいざなってくれる絵本です。
『ねむくなんか ないっ!』 ジョナサン・アレン作
他の絵本とちょっと違う角度からねんねを題材にしているのがこの絵本。大人みたいになりたくて、一緒に夜通し起きていたフクロウの子どもが「ねむくなんかないっ!」と言いながらも眠りについてしまうお話です。
まさに、幼児期の子どもたちに起こりがちな現象をフクロウに姿を変えて表現してくれています。大人と同じようにしてみたくなる年頃の子たちが、とっても共感できる1冊だと思います。
絵本の力で、お子さんがスムーズに寝られますように♪