寝室に行きたがらない子どもをその気にさせる魔法の声がけ法
子どもって自分の限界を知らないですよね。電池が切れるその瞬間まで遊んでいたい!そういうものだと思います。こちらは「もう眠いだろう」と一生懸命寝かせようとしても「いやだ!まだ遊ぶ!」と粘られてしまう…そんなときに使える声がけ法をお伝えします。
事前準備
何か言葉で誘導する前に、まずは眠りのムードづくりをしておくことが大切です。具体的にはテレビを消して、スマホやタブレットなどの電子機器は触らせないようにします。これらのアイテムは脳や目に刺激的で、覚醒につながってしまうので遅くとも寝る1時間前にはバイバイしておきましょう。
そして、明かりを少し落として薄暗くしておきます。調光式の照明を使っている方は少し暗めの設定に、可能であれば色も暖色に切り替えられるとなおよいです。オンオフしか設定できない照明の場合、一部の照明は消し、一部だけ残すなど調整をしてみてください。
ポイント1.具体的な数で誘導する
声の掛け方で大切なポイントの1つめは、具体的な数字を示すことです。子どもにとって「あとちょっと」や「もう少し」といった抽象的な表現はぼんやりしてわかりづらいものです。
あとちょっとの捉え方は人それぞれなので、親にとってあとちょっと遊ぶのを待ったつもりでも、子どもにとってはまだまだ遊ぶ時間の認識だったりします。
数字が読める年齢の子の場合は「時計の長い針が12にいったらおしまい」など、自分でタイムリミットを確認できるようにしてあげると良いでしょう。まだ時計を見ることが難しい年齢の場合は、「あと2回やったらおしまいね!」などと残りの数字で声をかけてあげると有効です。
ポイント2.選択肢で誘導する
声の掛け方の大切なポイントの2つめは、選択肢を提示して選ばせることです。例えばお友だちのおうちで「いちごアイスとバニラアイス、どっちにする?」と聞かれたとします。すると「どっちがいいかな〜」と考えてしまいませんか?
お気づきでしょうか?このとき、実は「アイスを食べない」という選択肢が脳内で自然と消されているんです。
もしかしたらあなたは今、アイスを食べたい気分ではないかもしれないし、お茶だけでいいかな〜と思っているかもしれないのに、選択肢を提示されて問いかけられることで「アイスを食べる」ということは前提になって、ついつい「いちごかバニラか」という選択をするようになってしまうのです。
これを就寝前の声掛けにも応用します。「寝る前に最後に遊ぶの、パズルか積み木か、どっちにする?」などと声を掛けることで、「これが最後の遊び」という大前提を自然に受け入れさせることができるのです。
寝ることについて本人が納得していないと、歯磨きをしようとしても寝かしつけようとしても「ぎゃ〜〜!!いやだ〜〜!!」と泣いて暴れたり、寝るつもりじゃなかった…とめそめそして寝つきが悪くなったりするので、自然と本人が納得できるように誘導してあげてくださいね。
「もう寝ないと鬼くるよ!」というフレーズ、使ってしまいがちなのですが、恐怖で支配して寝かせるのは寝ることへの納得感も薄く、夢見も悪くなる可能性があります。ぜひ上の2つのポイントを参考にしてくださいね。