どう解消する?子どもの運動不足
コロナ禍に加えて、まだまだ暑さが続く毎日。
子どもが思いっ切り体を動かす機会が減りがちで、運動不足が気になっているママ・パパが多いようです。
そこで今回は、家庭で無理なくできる運動不足の解消法をご紹介します。
今日からぜひ試してみませんか?
イラスト/田仲由佳
運動不足の“気になる”Q&A
Q.すぐに「疲れた」と言ったり転んだりするのは運動不足のせい?
A. 運動不足以外に原因がある場合も。“トレーニング”にはしないで
基本的には運動不足によるものと考えられます。ただ、「疲れた」と言う理由は体力不足もありますが、子どもがその活動をやりたがっていない、という気持ちの問題もあるかもしれません。
転ぶのは、走る経験が少ないからかもしれませんが、かといって「走る練習をしよう!」と考えるのは危険です。無理にやらせる「トレーニング」ではなく、例えば追い掛けっこなど、子どもが夢中になってやりたがる「遊び」によって体を動かす機会を増やせるといいですね。
Q.外で遊びづらくてなかなか体を動かせない。どうすればいい?
A. 普段の生活の中で体を動かす機会を増やしましょう
体を動かす機会(身体活動)は、運動だけでなく、普段の生活でもたくさんあります。例えばエレベーターではなく階段を使ったり、買い物帰りに子どもに荷物を持つお手伝いをしてもらったり(生活行動)。これらも立派な身体活動です。時間に余裕のある週末は、親子で一緒に掃除をするのもお勧め。最後は「お手伝いしてくれて助かったよ、ありがとう」と感謝の気持ちを伝えましょう。子どもがうれしくなってまたお手伝いをしたいと思えることで、体を動かす機会も増えていきます。
Q.慎重な性格で、鉄棒やジャングルジムを怖がります。諦めずに挑戦させるには?
A. 無理強いは禁物。子どもの興味を大切にしましょう
子どもは、興味があることなら自分から挑戦しようとするものです。怖がってやりたがらないのであれば、無理にさせる必要はないと思います。運動能力は、その子なりに今できることを、楽しんで繰り返し取り組んでいくうちに高まっていくもの。その結果自信が付けば、子どもが自分で「次はこれに挑戦してみよう」と思い、活動の幅も広がっていくはずです。まずは子どもが今興味を持っていること、やりたがっていることを大事にしていきましょう。
親もラクラク!おうちでできる運動遊び
隙間時間に家庭でできる運動を吉田先生に聞きました。何よりも大切なのは、子どもが「できた!」と感じられること。ママ・パパも「運動するぞ」と構え過ぎずに、スキンシップを取りながら楽しく遊んでみましょう。
※ぶつからないよう、危険な物が周りにないかよく確認してから遊んでください
力いっぱい押したり引いたり 親子でふんばり対決
床に座っている親を、立った状態の子どもが倒そうとする遊びです。子どもは力いっぱい親の体を押して、親は倒されないようにしっかりふんばりましょう。シンプルな遊びですが、楽しくスキンシップを取れます。座り方を工夫したり、くすぐりあったりするとさらに盛り上がりますよ。
バランスを取って歩こう うつぶせサーフボード
親が布団の上でうつぶせになったら、子どもが親の体にそっと乗り、足から肩まで歩いて行きます。体には凹凸があったり、硬さの異なる部分があったりするので、バランスを取るのが意外と難しいもの。子どもが慣れてきたら、親がうつぶせのまま少し動くと、まるでサーフィンのように楽しめます。
親のシェイプアップにも!? お尻でおうちの大冒険
親子でそれぞれ床にお尻を付けて足を伸ばした状態で座ったら、手を床に付かず、お尻の力だけで部屋の中を移動します。部屋の端に着いたら今度は後ろ向きに移動してみましょう。じゃんけんをして、グーで勝ったら「グリコ」と言いながら3歩分移動するなど、遊びを広げるのもお勧め。
全身を思い切り動かして あっち向いてポーズ!
好きなポーズを3つ決めたらじゃんけんをして、「あっち向いてホイ」。最後の「ホイ」のところで指を差すのではなく、それぞれがポーズを取ります。じゃんけんに負けた人は、勝った人と同じポーズを取ったら負け。両手を上げたりしゃがんだり、ダイナミックなポーズを取り入れてみましょう。
床に落とした人が負け ハラハラ風船バレー
親子が少し離れて向かい合い、風船を床に落とさないよう、手で突き合って遊びます。床に座った状態で遊ぶと可動範囲が狭くなるので、親も疲れづらく、室内でも遊びやすいでしょう。風船がない場合は、小さいビニール袋に空気を入れて結んだもので代用してもOKです。
狭い場所でも盛り上がる! タオルで追い掛けっこ
親が床に体育座りをします。足先でタオルを挟んだら、子どもにタオルを取られないよう体の向きを変えたり、足を動かしたりしてみましょう。親子で役目を交代してもいいですね。