子ども同士のトラブルに困った!親はどこまで介入する!?

子ども同士のトラブルはないに越したことはありませんが、まだ幼い子ども達が集う学校や習い事などでは、状況や感情のもつれによりトラブルになってしまうことは避けられません。そんなとき、できるだけ親が介入しないほうがいいとわかっていても、間に入らざるを得ないこともあるでしょう。
今回は子どものトラブルにおいて、親が介入するときに気をつけたいポイントを心理カウンセラーの立場から解説します。

1.解決より先に状況分析をする

わが子がほかの子どもとトラブルになったとき、相手の子どもやその保護者と直接話したい…と考える人も多いと思います。でもちょっと待って! いきなり相手と話そうとすると、トラブルが大きくなってしまうこともあるでしょう。解決のために動き始める前に、しっかりと状況分析をおこなうことが重要です。

まずはわが子にヒアリング

子どもは、あったことすべてを親に話していません。隠したり、ウソをついているのではなく、子どもはまだ客観性をもてないため、自分にとって正しかったことと、印象深かったことだけしか親に話すことができないのです。
すぐにトラブルを解決してあげたい気持ちもありますが、子どもによくヒアリングをすることが先決です。トラブルのときだけではなく、トラブルが起こる直前に何があったか、普段から相手の子とどのようなつき合いをしているかをゆっくりと落ち着いて聞きましょう。

園や学校の先生へ状況を聞く

普段からわが子や相手の子がどのような過ごし方をしているのか、トラブルについて何か知っていることはないか、子ども達の接点となっている園や学校の先生にまず聞いてみるのがおすすめです。園や学校外でのトラブルであったとしても、園内、学内でのできごとが原因かもしれません。子どもにヒアリングしたこととあわせ、何が原因でどのようなことが起きたのかの把握につとめましょう。

2.具体的な対応は園や学校の先生にお願いする

基本的に、子どものトラブルに親が介入するなら、解決をお願いする相手は園や学校の先生です。友達から嫌がらせを受けているといったような場合、先生を通して相手の子に注意してもらうのがいいでしょう。
相手の保護者がこの件をどうとらえているのかなどは気になりますが、先に親同士でやりとりを始めると、園や学校の不介入を招くため、かえって園内や校内のトラブルに対応ができなくなってしまいます。わが子とトラブル相手、双方の様子をよく見てもらい、注意すべきものは先生から注意してもらうのがおすすめです。

3.謝罪が必要な場合は迅速に対応する

状況確認をおこなった結果、わが子に明確な非がある場合や相手がケガをしている場合は、迅速な謝罪対応が功を奏します。
ケンカの結果、ケガをさせたケースはもちろん、友達と数人で仲間はずれをした、友達のものを取ったり破損させたりしたなどのケースがこれに該当するでしょう。
連絡先が分からない場合は、先生に謝罪したい旨を話し、連絡先を聞くのがいいでしょう。この場合も事前に先生から相手の保護者に、連絡があることを伝えてもらうとスムーズです。

相手の親と直接対決はNG!子どもの意思を尊重した対応を

子ども同士トラブルになると、相手の保護者にも話を…とは誰もが考えるところです。しかしこれがかえって感情のもつれを呼び、トラブルを大きくする例は後を絶ちません。もちろん状況しだいで相手の保護者に連絡をとらなくてはならないこともありますが、子どもがそれを望んでいないことも多いものです。相手の保護者と直接やりとりをするのは基本的にやめておくのがいいでしょう。
まずはわが子が感情の整理をつけられるよう、冷静にわが子の話を聞いてあげることが大切です。子ども達同士は、冷静になれば仲直りに至ることもよくあります。あわてずわが子がどうしたいのかを聞き、相手の子の出方も見ながら、園や学校と協力した対応を取るようおすすめします。

この記事を書いたライター

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あん茉莉安さん

占い師、心理カウンセラー、ヒーラー。図書館司書、司書教諭の資格も持つ、中学1年生と小学4年生の女の子を育てるシングルマザーです。興味の対象は本業のスピリチュアルから、音楽、健康、ダイエットまで。育児の指標は「お金で買えないものを子どもに残す」。現在子ども達とは、通信教育の英語学習を前進させるべく奮闘中。

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