先生の話にうなずくも、いざとなると言われたことができない3歳。きちんと理解しているのか不安

question 先生の説明を理解しているのか不安

先生が次にやることをみんなに話していると、うなずきながら聞いているわが子。でも、いざ行動になると説明されたことができません。先生の話を理解できているのか不安です。(神奈川県・カノン)

answer 理解しても行動できない年齢、徐々に身に付きます

参観日などで様子を見て、気になったのでしょうか。お子さんは話を聞いてうなずいているので、言葉としては理解できているはず。ですが3歳くらいでは、「言葉で理解すること」と「行動すること」は別物なのです。ほぼ先生の指示通りに行動できるようになるのは、4~5歳くらいが目安ですから、心配する必要はありません。

3歳ごろは、感情と行動が結びつきやすい時期です。例えば、指示通りにやっていないことを先生に指摘されて悲しくなったとき、「次はこうしようね」と言われると、自分事として受け入れて、次は行動できるようになるでしょう。今後、年齢が上がるに連れて「できたことを褒められて誇らしい」「ちゃんとできないと恥ずかしい」など、さまざまな感情が行動に影響を与え、できることがどんどん増えていきます。その過程もおおらかに見守ってあげてくださいね。

アドバイザー

遠藤利彦の画像

先生

遠藤利彦

東京大学大学院教育学研究科教授。専門は発達心理学、感情心理学。 Eテレ「すくすく子育て」専門家。著書に「赤ちゃんの発達とアタッチメント」(ひとなる書房)。

※この記事は、2021年11月発行の「ぎゅって首都圏版12月号」に掲載した記事を再編集したものです

ライター

&あんふぁん編集部&あんふぁん編集部の画像

&あんふぁん編集部 &あんふぁん編集部

「子育ての迷いに、頼れるコンパスを。」子育て中のママ・パパの気持ちを楽にする記事を発信中。未就学児〜小学生を子育て中の現役ママ・パパも多い編集部です。

子どもの健康・発達:新着記事

電子書籍

幼稚園児とママ・パパの情報誌

親子の保育園生活を応援する情報誌