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娘が初めての「カナヘビ飼育」を通して学んだ大切なこと

3歳年上のお兄ちゃんの影響で、カナヘビを飼いたがるようになった小1の娘。家族に反対されても飼うことを決意して挑戦した結果は…? 今回は娘が初めてのカナヘビ飼育を通して学んだこと、親の私が感じたことをお伝えします。

お兄ちゃんに憧れて「カナヘビが飼いたい!」

娘は小さい子からお兄ちゃんのマネばかりしたがる子でした。小1になって「カナヘビを飼いたい」と言い出したのも、生き物が大好きなお兄ちゃんの影響でした。

カナヘビとは、公園や草むらなどでよく見られる茶色のトカゲです。

家族が反対したのは“自分で餌をとれない”から

生き物全般が大好きなお兄ちゃんに対し、娘はどんな虫でも好きというわけではありません。カナヘビはとても気に入ったのですが、餌となるバッタなどの小さな虫を自分で捕れません。試しに探しにいったものの、まったく見つけられず…。そのため、「餌を捕れないのにカナヘビを飼うなんて無責任!」と家族みんなに反対されてしまったのでした。

友達やパパの協力を得て

そこで娘は、すでにカナヘビを飼っている友達にお願いして、餌のバッタを捕まえに連れて行ってもらいました。また、パパが飼っているトカゲ(レオパードゲッコー)の餌として買ってあった、市販の固形飼料がカナヘビの餌になるという情報をつかむと、パパの機嫌のいい時を見計らって少し分けてもらえるようお願いをしていました。
そして見事、みんなが心配していた餌の問題をクリアし、カナヘビを飼うことなりました。

餌を食べずに心配した数日間

カナヘビ飼育の先輩であるお兄ちゃんの指導の下、娘も大き目の飼育ケースに飼育マットを2~3cm敷き詰め、落ち葉や木で隠れ家を作り、ペットボトルの底を切り、取り水飲み場をセッティングしました。そしてつかまえてきたバッタをピンセットで挟み、餌としてあげようとしたのですが、まだ警戒しているのか食べてくれません。
その日もその次の日も食べてくれず、とても心配していました。

感動!やっと食べた

3日目になり改めて挑戦してみると、「パクッ」と食べてくれ、娘は大喜び! そして「よかった~これでうちにずっといられるね」と安心していました。一度餌を食べてからは固形飼料も問題なく食べてくれるようになりました。

雨の日や暑すぎる日の対応

普段、カナヘビを飼育しているケースは、日陰の涼しいところ置いていますが、カナヘビは日光浴をする生き物なので、3日に1回程度、太陽の下に出していました。でも出しっぱなしにしているときに、雨が降ってきてしまい、カナヘビのお家が水浸しになってしまうという事態に。娘は「ごめんね、ごめんね」と謝りながら、ケースや中身を乾かしていました。

天気予報を気にするように

そんな失敗をしてから娘は、毎日の天気予報を気にしてお世話をするように。日光浴は朝の時間に短時間で切り上げたり、気温の高すぎる日や台風の前日には、玄関に避難させるようなりました。

カナヘビの飼育を通して学んだこと

最初は私も反対していたカナヘビの飼育ですが、飼ってみたことで娘は今まで気にしていなったことを考えるようになり、工夫や反省もし、たくさんのことを学べたと感じます。

諦めずに考えみんなに協力してもらうこと

家族に反対された時、最初は「なんで!?お兄ちゃんだけズルイ!」と怒っていました。でも、生き物は食べなければ死んでしまうことを話すと納得し、餌をとるためにどうしたらいいかを考えました。自分ひとりでがんばってもどうしてもできないことは、友達やパパに相談し、協力してもらおうと行動できたこともとてもよかったと思います。
これからも何かやりたいことができた時には、諦めずどうしたらいいか考え、ひとりで抱え込まずに周囲を頼ったり巻き込んだりしながら、実現していってほしいなと思います。

生き物を飼う責任感と思いやり

そして生き物を飼うのは命を預かることで、大きな責任があることも学べたのではないかと思います。わが家の末っ子で家族に甘えることの多い娘が、小さなカナヘビを守ろうとして一生懸命お世話をする姿をとても嬉しく思いました。様子を見ながら餌をあげたり、気温を気にしたりと、思いやりの気持ちも芽生えたと感じます。

子どもと一緒に楽しむカナヘビの飼育

親としては新しく生き物を飼うのは躊躇してしまうかもしれませんが、飼育することでたくさんのことを学べます。虫や生き物が苦手なパパやママも、一生懸命お世話するわが子とその生き物の様子を見ているうちに、いつの間にか愛情がわいてくると思います。実は私もそのひとり。今では娘とともにカナヘビをかわいがっています(笑)。
この記事を読んだママやパパに「うちでも飼ってみようかな?」と思ってもらえたら嬉しいです。

ライター

保育士・子育てアドバイザーにこあいの画像

保育士・子育てアドバイザー にこあい

私自身、小さなわが子に寄り添った日々はすご~く大変でしたが、今ではその時育んだ心の土台を武器にいろいろなことに果敢に挑戦する小学生に育ちました!
子どもの生まれ持った力をグングン伸ばしていくには、ママが自分を好きでいること、幸せでいることが大切と実感しています。ママたちがホッとする子育て情報をお伝えできたらうれしいです。現役保育士&子育て学び広場にこあいの子育てアドバイザー。オンライン子育て相談・講座、地域活動を通して、「にこにこ愛情いっぱい子育て」を応援しています。絵本「ねむたいひつじのぼうや」の著者。

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