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マクドナルドハウスが2026年4月から利用料無償化へ|付き添い入院とハウス利用の体験談

マクドナルドハウスが2026年4月から利用料無償化へ|付き添い入院とハウス利用の体験談

双子兄が2歳の頃に入院し、私も付き添い入院を経験しました。
入院する病院が遠方のため通える距離ではなく、双子弟のこと、自分の寝る場所や食事など、治療以外のことにも悩みました。
そんなとき、病院から案内されたのが「ドナルド・マクドナルド・ハウス」です。
ハウスを利用できたことで、子どものそばで安心して過ごせるようになり、落ち着いて治療に向き合うことができました。
今回、そのハウスの利用料が2026年4月より無償化になるというニュースを受け、この体験をお伝えできたらと思いました。
看護師・患者家族の視点から、ハウスがどのような場所なのか、実体験をもとにまとめています。

「ドナルド・マクドナルド・ハウス」ってどんなところ?

「ドナルド・マクドナルド・ハウス」とは、子どもの入院・治療に付き添う家族のための滞在施設です。
現在日本国内に12か所あり、今後は京都と静岡にも設立予定です。
2001年に日本第1号ハウスが設立されてから、累計利用家族数が10万家族を突破したそうです。
ハウスの運営は地域のボランティアに支えられており、運営費はすべて個人や企業からの募金や寄付でまかなわれています。
2026年3月までの利用料は1日1000円とリネン料(ベッドシーツなどの使用料)が必要でした。
2026年4月から利用料が無償化され、リネン料のみとなっています。
※詳細は下記の参考サイトをご覧ください。

子どもが重い病気になった場合など、治療のために自宅から遠方の病院へ入院せざるを得ないことがあります。
子どもの入院では親の付き添いが必要になることも多く、病院が遠方となると付き添い者やその家族の負担はさらに大きくなります。
看護師として働く中でも、付き添い者が十分に休める環境はまだ多いとは言えず、支援の必要性を感じていました。
休息がとれない状態が続くと、付き添い者の心身の負担も大きくなります。
ハウスのように安心して休息できる場所は、子どもの治療を支えるうえで大切な役割を担っていると思います。

ハウス予約の流れ

1.病院の入院日が確定
2.利用したいハウスへ電話予約
3.利用の7日前にハウスから利用可否の連絡

遠方からの通院の場合、病院からハウスの案内をしてもらえることが多いです。
病院の入院日が確定すれば電話予約できますが、先着順ではなく、7日前に予約が確定となります。
また、利用前に発熱していると利用できない場合もあります。
私が利用した当時は、5日前に発熱や風邪症状があった場合は利用できませんでした。
ハウス利用者の中には臓器移植のために滞在されている方もいるため、感染症対策は徹底されていました。
予約が確定したら、当日のチェックイン時間を決めたり、利用時の注意点を教えていただけます。

実際にハウスを利用してみた体験談

私が利用したのは、子どもの入院期間に合わせて3泊4日です。
2024年に利用したため、現在は変更されている点もあるかもしれませんが、当時の体験談としてハウスの様子をお伝えします。
(個人情報の兼ね合いから、利用したハウス名は伏せています。)

入院予定の病院は自宅からかなり離れていたため、ハウスの案内を受け予約しました。
双子は当時2歳で、入院しない双子弟と離れるのが心配なこともあり、一緒に滞在することも考えました。
実際に家族みんなでの滞在も可能でしたが、入院が短期間であることや双子弟の負担、そして私が双子兄の治療に専念できるようにと考慮し、もう1人はパパにお願いして私のみ滞在しました。

入院当日は、術前外来の受診後に子どもを病棟へ入院させ、午後からチェックインに向かいました。
チェックイン後、利用証が手渡され、病院とハウスを24時間自由に往復できるようになります。
感染対策として、ハウスに入る際は名前・時間・体温の記入が必要でした。
ハウスの中には滞在する部屋にベッドとお風呂・洗面所があり、キッチンやランドリーは共有スペースとして利用できました。
私の場合、ハウスには主にお風呂や食事のために戻る程度で、基本的には病院で子どもと一緒に過ごしていました。
退院当日はチェックリストに沿って部屋を掃除してからチェックアウトしました。
3泊4日の料金は、利用料とリネン料を合わせて3660円でした。

共有のキッチンには支援者の方から寄付された食材も多数あり、とても助けられました。
滞在期間中にミールプログラムの日があり、ボランティアの方が作った食事をいただける機会もありました。
当日は手術日と重なっていたため、食べることはできませんでしたが、翌日冷蔵庫を開けるとお弁当にして保管していただいていました。
付き添い入院中に手作りのごはんが食べられるとは思っていなかったので、とてもおいしくて「あと少しがんばろう」と思うことができました。

「第二のわが家」の安心感に救われた

一番ありがたかったのは、ハウスに帰れば自分の居場所があるということでした。
病室は治療のために医師や看護師が頻繁に出入りするため、付き添い者は常に気を張って過ごしている状態です。
ハウスに帰ってごはんを食べたり、お風呂に入ったり、自分だけの場所が確保されていることに救われました。

部屋には滞在した方が自由に書き込めるノートがありました。
入院している子どもを思う親の気持ちが綴られていて、思わず涙が出ました。
そこにはハウスへの感謝の言葉も多く書かれており、みんな同じ気持ちでここにいるのだと感じました。

子どものもとにすぐ駆けつけられる距離に、帰る場所がある。
1日1時間帰るだけでも気持ちの切り替えができ、また子どもと一緒に頑張ることができました。
3泊4日と短い期間ではありましたが、ハウスのおかげで乗り越えることができ、感謝しています。

受付にはボランティアの方もおられ、「いってらっしゃい」「おかえりなさい」「お疲れさま」などと声をかけていただけたのも心強く、嬉しかったです。
ハウスのコンセプトでもある「第二のわが家」の安心感に、とても勇気づけられました。

おわりに

今回、ハウスの利用料が無償化になると聞いて驚きました。
それだけ多くの寄付やボランティアの方に支えられていることに、子どもを持つ親としてありがたく思います。
子どもの付き添い入院は、身体的・精神的・経済的な負担が大きいですが、病院の近くにハウスがあることで安心につながります。
もしものときに、「こういう場所がある」と知っているだけでも、支えになるかもしれません。
付き添い者が安心して子どもの治療に向き合えるように、こうした支援が今後も広がっていくことを願っています。

子どもの入院で悩むご家族に少しでも支援が届きますように

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まりあ

双子男児のママナース

看護師 保健師

2歳双子男児と夫の4人家族。普段は看護師として働いています。
双子育児中の奮闘や、子どもの病院受診・入院事情など看護師目線からお伝えします。

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