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その言葉、誰の真似?「地域の言葉」を子どもにどう伝えるか

「え!?今なんて言ったの?」5歳の双子がふと口にした言葉に、思わず笑ってしまうことがあります。
実は、我が家が暮らす千葉県勝浦市には昔からの方言があるのですが、いかにも漁師町らしい、ちょっと威勢のいい話し方なんです。言い方によっては、少し強めに聞こえたり、初めて聞く人には「怒ってる?」と驚かれてしまうこともあります。
私自身も、気を抜くとつい方言が出てしまうのですが、最近は「この地域ならではの言葉を、どう子どもたちに残していけるかな」と考えるようになりました。
薄れていく「方言」
今は時代の変化もあって、地方の小さな地域で使われてきた方言を話す人が減ってきたように感じています。私はUターン移住でもあるので、実際に子どもたちの周りでも、昔ながらの方言を使う人はかなり減りました。
だからこそ、地域ならではの言葉って、実はすごく貴重なのではないかと考えるようになりました。その土地の空気感や、人の温かさ、暮らし方まで含まれている気がするんです。特に海の近くで暮らしていると、漁師さん同士の会話や、お祭りの掛け声、朝市で飛び交う言葉など、「この地域らしさ」を感じる瞬間がたくさんあります。

我が家の「ゆる方言ルール」
5歳になり、言葉のボキャブラリーが増えてきた我が家の双子。正しい言葉遣いを伝えながらも、地域の言葉である「勝浦の方言」も子どもたちに伝えていこうと考えました。言葉によっては強く聞こえてしまったり、子ども同士の会話では誤解を生むこともあるので、我が家ではママなりのちょっとした「ゆるルール」があります。
それは、海で遊ぶ時や地域のお祭り、公園や道端で地元の年配の方と話す時、家族で気が抜けている時など、そんな「地域らしさ」を感じる場面だけ、あえてママが自然に方言を使うこと。
単語だったり、語尾だったり、本当にさりげないものですが、親である私が自然に使うことで、子どもたちも「これは勝浦の言葉なんだ」と少しずつ感じてきているようです。

方言を使う意味
もちろん、時々「その場面でその言葉遣い、大丈夫?」と心配になることもあります。まだ、TPO(場面に合った言葉遣い)にあわせた使い分けまでは難しいですが、自然に方言に耳が慣れたということは、何も伝えないでいるよりも意味のあることなのではないかなと感じられるようになりました。
標準語ではきつい表現に感じられても、地域の中では、親しみや温かさを含んだ言葉として喜んで受け取ってもらえることもあります。
言葉って、本当に面白い。同じ日本語でも、場所が変わるだけで、伝わり方も空気感も全然違うんだなと感じます。
子どもたちに残したい「地域の空気」
きれいな標準語ももちろん大切。でも私は、子どもたちに「地域の言葉」も一緒に覚えていってほしいと思っています。方言はただの言葉ではなく、その土地の暮らしや歴史、人との距離感まで含まれている気がします。大人になった時に、「あ、それ、おばあちゃんも言ってたな」「地元のお祭りの時によく聞いたな」そんなふうに思い出し少しでも育った地域への愛着心が育ってくれたら嬉しいです。
薄れていく地域の言葉を、すべて守ることは難しいかもしれない。それでも、暮らしの中で少しずつ、自然に伝えていけたらいいなと思っています。

子どもの言葉遣いって、気づくと親や地域の影響がたくさん出ていますよね。だからこそ、「どんな言葉を残したいか」を考えるのも子育ての面白さのひとつなのかもしれません。
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