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「帰る!!」ダウン症そらちょが震えた夜。鹿を見に行っただけなのに…

こんにちは。11才ダウン症そらちょと7才の娘ぴっぴを子育て中のAyakoです。
「帰る!!!」
山道で突然そらちょが震え出しました。さっきまで「鹿!鹿ー!!」と大騒ぎしていたのに、一体何が起きたの?
いや、それよりも一体何の話?と思わせてすみません。
まず説明させて下さい。そらちょは物静かであまり動かず、穏やかな動物が大好きです。
1秒でも長くソファに居座り、ひたすらのんびり過ごしたい本人の人生観が反映されているのでしょうか(笑)。
小さい頃から象の大ファンな息子ですが、河口湖の家へ行くようになってから好きになった動物がいます。それは、鹿。
今回はそんな鹿をめぐっての珍道中ホラー?をお届けします。
プライベートサファリパーク
富士山麓の森の中を車で走らせると、鹿をよく見かけます。いきなりピョンピョン飛び出してくるので、運転していると心底ギョッとしますが、子供たちは「出たー!!」と大喜び!そらちょに至っては、恐らく森を大きな動物園と勘違いしている気がします。
普段はカラスにビビって迷子になるくらい弱虫のくせに、車の中にいると気が大きくなるようで、「鹿!鹿~!!」と車内テンションMAX。完全にサファリパークです。いや、鹿からしたら「うっせえわ!」だと思います。

鹿好きが高じて「鹿活」スタート
鹿は明け方や夕方に活発に行動している事が多いのですが、夕暮れ時の山の中って、もはや夜に近い暗さなんですよ。
私のお友達は後ろのドアに鹿が激突して、修理になってしまったのだとか。お互いに不幸。そんな話も聞いているので、子供たちのハイテンションとは裏腹に、暗闇の中で目が光る動物がいないか、いつだって注意深くキョロキョロ。パパは「宇宙人いないかな~」と違う世界へ行きがちですが、そこはスルー。
結果、視力1.5を持つ私は鹿探し名人となってしまい、「いたーー!」といきなり大声をあげるので、パパをいつもビクッ!とさせ「その声が恐いわ」と言われています。でも、そらちょからは「お前、やるな!」って思われているはず。
鹿好きファミリー、大興奮スポット発見!
そんな鹿好きそらちょを喜ばせようとウロウロしているうちに、ある時見つけてしまったんです。必ず鹿の群れがいるスポットを!
そこは、木々が鬱蒼とした森の中の坂道。
ある日の夕方も、「そろそろ鹿ファミリーが出てきそうな雰囲気だな」と私の鹿レーダー判定により、家族で向かいました。

鹿より騒がしい人間たち
ちょっと走らせたところで、沢山の目がピカピカッ!!「出たー!」と叫ぶ私。ビクっとする助手席のパパ。「だから!その声が一番ビックリするんだって!」ごめんね。でも鹿を見つけると、私の中の子供心に火がついて瞬間湯沸かし器のように盛り上がっちゃうのよ。
自分のことは棚上げで、「大声を出したら逃げちゃうよ」と母らしく注意しても、「しかしかしかーーーーー!」と叫ぶそらちょ。ぴっぴにいたっては
ぴっぴ「キューーーン!キュウゥゥーーーン!」
鹿「……。」
ぴっぴ「いまね、『会いたかったよ』って言ってた。」
……誰も聞こえてない(笑)。ナウシカのように育ってほしかったので、うん、いいんじゃないかな。
暗い山道でどんちゃん騒ぎする我が家。「人間って、あほだな……」って思われてたことでしょうね、鹿に。

鉄砲玉は行くよ、どこまでも
鹿が去ってしまった後も、坂道をソロソロと車で走ります。あまりにも楽しそうな子供たちの様子に調子に乗った私は、「よし、今日はいつもより、もっと先に進んでみよう」と思ってしまったんです。慎重派なパパに「えー、やめとけば?」と止められても、聞こえなかったフリしてグングン進む私。昔から母には鉄砲玉と言われていたなぁ。子供たちはさらに大喜び!「鹿公園だ~」とそらちょは叫んでいましたが、うん、それは奈良ね。

ひょっとして山の神?謎のお告げをいただく
今までよりもさらに細い道になったところで、ふと軽自動車が止まっていることに気が付きました。誰もいない、ほぼ夜になりかけの暗い山道。しかも人里離れていて、きのこ狩りの季節でもなく、周囲は大木だらけの細道。
「ちょっと怖いな……」と思って徐行しかけたところ、いきなりその車の窓がサーと開き、中から初老の男性が声をかけてきたんです。思わず「ヒィィ」と声をあげそうになる私。
「帰る!」突然変わったそらちょ
その男性いわく「この先には何もない。戻れなくなるからすぐに引き返しなさい。」と。でも実は、この道は明るい時間に走ったことがあって、その先がどんな場所かも知っているし、帰り方も把握しています。だから「え?」と思って理由を聞こうとした途端……そらちょが急にプルプル震えだして「帰る!!!」と強張った顔で言い出したんです。
鉄砲玉、そらちょレーダーに敗れる
さっきまでノリノリだったそらちょが急に震えだしたのを見て、あ、これはマズイ……と慌ててUターン。
昔から思うんです。そらちょには、なにかある。座敷童というか妖精というか、「そらちょについていけば間違いない!」って出来事が、昔から本当に多いんです。そらちょがもたらしてくれたラッキー話は数知れず。私の妹なんて、ここぞという大切な時はそらちょに向かって「福の神~」と拝んでいます。
というわけで、あの日も私は迷わずそらちょレーダーを信じました。
結局、一番迷惑だったのは鹿?
結局あの男性が何だったのかは分かりません。でも、一つだけ確かなことがあります。
あの日以来、そらちょに「鹿公園、行く?」と聞いても「帰る!!」と全力拒否。……いや、だから奈良じゃないって。パパは「昼でいいでしょ」と塩対応。ぴっぴは「キューーンって聞こえた。夜は来ないでって言ってる」と再びナウシカになる始末。
……うん。昼の鹿だけで十分です。あの夜、一番「帰る!!」って思ってたのは、鹿だったのかもしれません(笑)。
今度は奈良で、平和な鹿活を楽しみたいです
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