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ラインストーンじゃダメですか?シールブームに乗り遅れた母が見つけたかつての憧れ

「シールは今、争奪戦らしい」——そんな話を聞いていたはずなのに。実際に見たのは、想像以上にキラキラで、かわいくて、ちょっと奥深い世界でした。気づけばそこには、時代が変わっても変わらない“ときめき”がありました。
昭和と平成、シールは宝物だった
私が幼稚園生の頃に夢中になっていたのは、いわゆる“チャーミングシール”。集めるだけでなく、ピアスみたいに耳たぶに貼ってみたり、粘着力がなくなったら表面のぷっくり部分だけを剥がして大事に取っておいたり。小さなシールなのに、どこか宝石みたいで、当時の私にとってはまさに“宝物”でした。
中学生になる頃にはシール帳が広まり、シールの種類も一気に増えた印象です。デコボコしたものや、ふわふわしたもの。その多様さにワクワクしたのを覚えています。
そしてもうひとつ、忘れられないのが、少し上の世代が楽しんでいた“ラインストーンで携帯をデコる文化”。キラキラをびっしり貼った携帯は、まるで宝石箱のようで、当時の私にはまぶしい存在でした。自分ではできなかったけれど、ずっと憧れていたキラキラ。その気持ちは、今でも心のどこかに残っています。

令和のシールはコミュニケーションツール
そして今、母になった私のもとにやってきた“第2次シール交換ブーム”。以前、息子の幼稚園のお友達の女の子のおうちに招待されて遊びに行ったことがありました。そのときにその子が見せてくれたシール帳が、まさに“夢のコレクション”!
キラキラ、ぷくぷく、ゆるいキャラクター。ページをめくるたびに「かわいい!」が詰まっていて、思わず見入ってしまいました。その子のお母さんによると、「本物のボンボンドロップシールではないんだけど、それっぽいものをネットで買って」とのこと。
——本物?それっぽい?
正直、私にはその違いはまったくわかりません。でも、その子にとっては大切なコレクションで、友達と交換する楽しみのひとつ。“何が本物か”よりも、“自分がかわいいと思うかどうか”。そして、それを誰かと共有すること。ああ、そういう楽しみ方なんだな、となんとなくわかったような気がしました。
とはいえ、そこにはしっかり“交換レート”も存在します。人気のシールは1枚で強く、そうでないものは数でバランスを取る。子どもたちにとってシールは、交換を通じて関係が深まる“コミュニケーションツール”のような存在です。
ラインストーンじゃダメですか?
昭和も、平成も、そして令和も。形は少しずつ変わっているのに、ワクワクする気持ちはずっと変わりません。あの頃、夢中で集めていた気持ちも。手に取れなかった憧れも。ぐるっと回って、今また目の前にきています。きっと私がおばあちゃんになる頃に、またブームがやってくるかもしれません。
気づけば私も、シール売り場でつい足を止めてしまうようになりました。とはいえ、連日SNSで見かける人気シールは争奪戦で、店頭ではなかなか出会えません。そしてつい先日、100円ショップで見つけたたくさんのラインストーン!かつて憧れていたラインストーンは、今のシール交換では少し分が悪いらしいのですが、お手紙に添えたり、アクセサリーにしてみようかなと、考えを巡らせたりする時間が楽しいのです。流行でも、マイペースでも。どちらでも心が踊るのが、シールの魅力なんだなと感じました。
ブームには乗り遅れても、時代を超えた“ときめき”は変わらずありました。
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