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本当に、それでいいの?10歳の息子が「可愛い」ものを選ぶようになった、深い愛

「本当に、それでいいの?」長男はよく、この言葉をかけられます。そしてこっくりと頷きます。なんとなくある「男の子はかっこいいもの」「女の子は可愛いもの」という風潮。好きなものを選んでいい場面で、長男はたいてい「可愛いもの」を選びます。でも長男は可愛いものが好きなわけではありません。そこには「深い愛」が込められていました。
可愛いものを選ぶ、10歳の長男
たとえば、お祭りの景品や参加賞をもらう時。選べるものって、一般的に「男の子向け」「女の子向け」とされるものが用意されていることが多いと感じます。たとえば、男の子向けのものはかっこいいものや乗り物、動物。女の子向けのものは可愛いもの、スイーツ、お花などがあります。今の時代、一概に男女で差をつけるのはいかがなものかと思いますが、青や緑や黒は男の子向け、赤やピンクや紫は女の子向け、といった性別による分け方って、なんとなくあると思います。
それがいいとか、悪いとかではなくて。男の子が可愛いものを選んでもいいし、女の子がかっこいいものを選んでもいいと私は思います。
先日10歳の長男と5歳の長女を連れて、定期の歯科健診に行ってきました。子どもの扱いに慣れている歯科で、皆さんが優しく、最後にはおもちゃが1つ貰えます。そのおもちゃを楽しみに、健診を頑張る子どもたち。おもちゃは箱の中に入っているのですが、恐竜のブロックとかミニカー、銃といった男の子向けとされるものから、可愛いシール、お化粧セット、おままごと道具といった女の子向けとされるものまで、さまざまなものが入っています。
先に長男の健診が終わったので、長男がおもちゃの箱の中から悩んで選んだものが、こちらのシールでした。

それぞれが選んだおもちゃ
「本当に、それでいいの?」長男を担当して下さった歯科衛生士さんに、そう声をかけられました。こっくりと頷く長男。歯科衛生士さんはきっと「こんなに可愛い女の子向けのものを選ぶの?」そう思って長男に声をかけたのだと思います。以前の私も長男にそのような声かけをしていました。
けれど、長男は「このシールが一番いい!」と思って選んだのだと、今ならわかります。なぜなら今までも同じような場面を幾度となく見てきて、この後の展開も幾度となく見てきたから…
潔くすぐに決断する長男とは違い、長女は「これとこれも可愛いし~、これも欲しい!」と目に見えるもの全てが欲しくなるタイプ。散々迷って「ビーズセットと可愛いシール、どっちも欲しい!」というのを宥めた結果、長女はビーズセットを選びました。これも想定内。長女は王道の可愛いものが大好きな子なので、何か選ぶ時にはその中から一番可愛いものを選びます。
帰りの車内で…
会計を終えて車に戻ると、早速おもちゃをそれぞれに渡します。迷いに迷った挙句、ビーズセットを選んだ長女。可愛いビーズがたくさん入っており、大喜び。
そしてその姿を嬉しそうに見つめる長男。そして、「長女ちゃん、今日の健診頑張ったから、お兄ちゃんからプレゼントだよ!」そう言って先程自分が選んだシールを長女にプレゼントしました。長女がビーズセットと迷ってやめたシールとは違うデザインのシールですが、「え、いいの!?」「お兄ちゃん、だぁいすき~!」と大喜び。
長男は自分が好きなものよりも、長女の喜ぶ顔が見たいからと、長女の好きそうなものをいつしか選ぶようになりました。可愛いものが大好きな長女の性格を長男も熟知しており、選べるものの中から長女が一番喜びそうな可愛いものを選び、それを長女にプレゼントして喜ぶ顔を見ることこそが、長男にとって一番の喜びなのだそうです。
深い愛
「妹の喜ぶ顔が見たい」という兄の深い愛。素晴らしい兄妹愛。
この一連の流れが毎回繰り返されるので、涙で目が霞むと運転に支障が出るかもしれないため、運転席に座ったままこの流れをいつも見守り、長男の優しさと愛情深さに感動してしまいます。親バカですが、なんて優しい子なんだろう…と思います。
長男が可愛いものを選ぶ場面をもし顔見知りのお友達が見たら、からかわれるかもしれません。でも私だけは、この素敵な優しい気持ちや妹への深い愛をしっかり認めて、いつまでも覚えていたいなと、そう思います。
君たちのママになれて、こんなに素敵なやりとりを見られて、ママは幸せ者だよ。
この記事を書いた人

























