公開 :
「右足さんは元気なんだけど…」7歳娘が続けたひと言に母は完敗

こんにちは。11歳ダウン症のそらちょと、7歳の娘ぴっぴを子育て中のAyakoです。長い夏休みが終わって、ようやくひと息……と思ったのも束の間。秋は秋で行事が盛りだくさん。気づけば5分おきくらいに「あれやった?」「まだ?」「早くー!」ばかり言っている気がします。でも、夏休み中にあったある出来事が、そんな私の気持ちを少しだけ違う方向に向けてくれました。
「右足さんは元気なんだけど…」
夏休みのある夜のこと。そろそろ寝る時間になり、ぴっぴは3階の寝室へ行くところでした。私はまだ下にいて、その日は朝からずっと子どもたちと一緒で、もう結構疲れていたんだと思います。そこへぴっぴがやってきて、「ママ、右足さんは元気なんだけど、左足さんが今日はもう歩けないって」と言いだしました。左足さん?と思っていると、「ママが一緒に階段のぼってくれたら、頑張れるって言ってるよ」。
もう、そんなこと言われたら行くしかない(笑)。「そっかぁ、左足さん疲れちゃったのね。じゃあ一緒に行こうか」と、ぴっぴと3階まで上がりました。さっきまで「もう自分で寝室まで行ってくれないかなぁ」と思っていたのに、不思議なくらい面倒な気持ちがなくなっていました。
もし普通に「ママ、一緒についてきて」と言われていたら、「もう一人で行けるでしょ」と言っていたかもしれません。頼まれていることはまったく同じなのに。あの時のぴっぴの嬉しそうな表情と、自分のくさくさしていた気持ちがふっとほぐれたことが、その後もずっと心に残りました。
ぴっぴの「左足さん」をちょっと拝借
夏休みは朝から晩まで子どもたちと一緒。「歯みがきして」「片づけて!」「宿題やったの?」と、同じことを何度も言っているうちに、私もだんだんイライラしてきます。そんな時、あの「左足さん」を思い出して、私もちょっと言い方を変えてみました。
歯みがきをしない時は「早く歯みがきして!」ではなく、「そろそろお口の中でバイキンパーティー始まるんじゃない?始まる前にやっつけちゃおう!」。すると「えっ!もう来てる?」と洗面所へ。
おもちゃが出しっぱなしなら、「ぬいぐるみさんたち、自分のおうちでゆっくり寝たいって。そうしたら明日も元気に遊べるって言ってるよ」。これもぴっぴにはなかなか効き、「この子はここね」と言いながら一つずつ”家”へ戻してくれました。
宿題になかなか集中できない時には、ぴっぴの頭をのぞくふりをして、「ちょっと頭の中見てみようかな。あれ?今、ラジオ体操してるね。終わったら勉強するのかな?」。「してないよー!」と笑いながら、また鉛筆を持ったりします。もちろん毎回こんなにうまくいくわけではなく、何を言ってもやらない日はやりません(笑)。私も余裕がなければ普通に「早くして!」と言っています。それでも「どう言ったらちょっと面白くなるかな」と考えるだけで、私のイライラが少しおさまることもありました。

そらちょのスイッチは、言葉より音楽
じゃあ、そらちょにも言葉を変えればうまくいくのでは?と思うところですが、これがあまり通用しません。そらちょには、言葉より圧倒的に音楽。さっきまで全然動かなかったのに、好きな音楽をかけると急に動き出すことがあります。「そらちょ、準備しよう」「そろそろ行くよ」と何度言っても動かないのに、音楽が流れた途端にスッと立ち上がる。なんで(笑)。さすが、赤ちゃんの頃から音楽スイッチ全開だった男子だけある。
ぴっぴは言葉で気分が変わることがあって、そらちょは音楽で体が動き出す。同じ家の子どもでも全然違うんですよね。この夏はそんな二人を相手に、あの手この手で過ごしていました。
あれ以来、ときどきぴっぴに「今日は左足さんどう?」と聞いています。この間は「今日は右も左も元気だよ!」とのこと。どうやら左足さん、毎晩疲れているわけではないようです(笑)。
今夜も左足さん、元気かな?たまには疲れてね(笑)
この記事を書いた人

























