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「やらせてあげなさい。満足するから」忘れられないひと言。長女が氷担当になった日

「ここで来ましたかー…(遠い目)」タイミング悪く機嫌を損ね、巨石と化した娘を引きずるようにその空間から身を引いた経験が何度もあります。わたしの根拠ない統計では、スーパーでよく発生します。そんなときに救いの手を差し伸べてくれるのは、たいてい見ず知らずの人。いろんな手の差し伸べ方があるなかで、娘が氷の袋詰めをするたびに思い出すエピソードがあります。
後ろに待ち人あり…
昨年の夏、長女が駄々をこねたのはスーパーにある製氷機の前でした。わたしが氷を袋に詰めようとすると、その手を遮るようにやりたがります。長女ひとりではできないので、わたしは両手でサポートする必要がありました。けれどもそのときは片手に大きな袋を抱えていて、手伝えない状態。言い合っているうちに後ろに待つ人ができ、氷を袋に詰めるのをあきらめようと思った矢先、声をかけてくれたのは後ろの方でした。
まさかのサポーター出現
後ろに並んでいた方は「やらせてあげなさい。そうすれば満足するから」と、わたしに代わって袋を両手でしっかり開き、娘が氷を入れられるよう支えてくれました。娘は意気揚々と備え付けのスコップで氷を入れて大満足。わたしはその方の言葉が忘れられず、その後は「氷担当は娘」という前提で備えるようになりました。

荷物はカートに乗せて、両手が空くように。時間がかかるかもしれないから、空いているタイミングを狙って。気持ちよくお店を去るために必要な余裕を、心がけるようになりました。
一期一会のサポート
子どもを育てる中で、氷を袋に詰めていたとき以外にも、忘れられないサポートが数多くあります。どの方も、手を貸して下さったあとはスッと離れていく去り際の美しさ。騒ぎが収まった我が子の手を引きながら「わたしもこんな大人になりたい」と余韻に浸ってしまいます。今は自分の子どもを見ることだけで精一杯ですが、いつか「うちも同じだったから」と手を差し伸べられる人間になりたいです。

まとめ
暑い季節を迎え、これまで以上に冷蔵品や冷凍品に気を使います。時間との闘いだからこそ、子どものご機嫌取りは一番後回しにしたい…けれどもいつだって最優先事項。そして「やってみたい」が満たされると、案外そのあとはスムーズに進むこともあります。あの日の「やらせてあげなさい。満足するから」という一言のおかげで、わたし自身も少し肩の力を抜けるようになりました。子どもの希望にいつも応えられるわけではないけれど、心の余裕を大切にしたいと思ったエピソードでした。
不意打ちの神の手、惚れてまうやろー!と叫びたくなります。
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