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母が「萌子」になれなかったワケ。多様な名前の背景にあった漢字の歴史

今からちょうど45年前、1981年の10月に、今は当たり前となっているたくさんの漢字が人名として使えるようになりました。調べれば調べるほど意外と最近の出来事。名づけに悩むありがたさを改めて感じたエピソードです。
45年前は使えなかった!?今や定番、あの漢字
1981年の10月、人名に使える漢字54文字が追加されました。たとえば、「翔」。大リーグで活躍中、知らない人はいないあの大谷翔平選手の名前に使われている「翔」も、45年前までは人名に使えなかったんですね…。

そのほか、タイトルにもある「萌」や、「楓」「茉」「莉」など、今や人名としてなじみ深い漢字も、この45年の間に人名に使えるようになったものでした。
母が「萌子」になれなかったワケ
先日、母が誕生日を迎えました。連絡を取り合う中で、名前の由来について話していた時、「本当は萌子にしたかったらしいんよね」と初めて祖母の思いを知りました。当時は「萌」が人名に使える漢字ではなかったとのこと。調べると、「萌」が使えるようになったのは45年前の出来事でした。かつては人名に使える漢字が限られていましたが、制度の見直しによって、今ではなじみ深い漢字も使えるようになりました。今の時代に多様な名前が存在するのは、親の思いだけでなく、法改正のおかげでもあるとは…知りませんでした。
ふと思う、わたしの「常用漢字」
祖母が母につけたかった「萌」という漢字が人名用漢字に追加された1981年。同じ年、わたしたちにもなじみのある「常用漢字表」も制定されました。そんな歴史を知って、ふと思いました。わが子が生まれるまで、わが子の名前に使っている漢字を、どれくらい書いたり読んだりしてきたかな?と。決して珍しい字ではないのですが、産後、自分にとっての「常用漢字」が増えたように感じます。目にするたびにわが子を思い浮かべる、わたしの「常用漢字」。なんだか幸せな気持ちになりました。
さいごに
わたしは昨年次女を出産しました。次女を名づけるにあたり、国語辞典や漢和辞典、名づけに関する本など、いろいろ見てきました。そこで感じたのが、日本語の奥深さです。一つの漢字にたくさんの意味があり、組み合わせも無限。そもそも自分の苗字にも、きっと意味がある。こんなに名づけが楽しい国ってほかにあるのかな?とさえ思いました。45年前に、多様な漢字が使えるように動いてくださった方々には頭が下がります。当たり前の裏にある歴史に気づいた、母の誕生日でした。

「萌子」を思いつく祖母は、いまでもハイカラさんです。
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