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できる子を素直に認められない…息子が変わった意外なきっかけ

三学年差の姉弟を育てる我が家。お姉ちゃんがすでに通っていたので、息子にとっては学校は入学前から「何度も来たことがある」場所で慣れたもの。
もともと人見知りもしない性格でもあるので、そんなに心配はいらないのかな?なんて思っていたのです。
ところが、そんな息子も一つの壁にぶち当たることになりました。
それは、学校という世界には自分よりできる子、同じくらいできる子がたくさんいるということ。
それまでどんなときでも「ぼくが一番」思っていた息子にとって、これはなかなかの衝撃だったようです。
まだ「ぼくのほうができる」と思いたい1年生
小学1年生くらいだと、まだできないことに対して
「努力して追いつこう」とか
「相手の頑張りを認めよう」といった発想よりも先に、
「ぼくのほうが上手くできるし」
「〇〇くんはここができてない」
と、相手を下げる言葉が出てしまうこともあり、友達との喧嘩の原因になることも。
小1だった当時、息子だけではなく同じような心境になっている同級生もちらほらいたようで
「できててずるい」という気持ちからか、子ども同士の小さなトラブルも起き始めました。
そんな様子を見ていて、ふと思いました。
これって、よく聞く「9歳の壁」の入り口なのかもしれない、と。
9歳の壁って?
「9歳の壁」とは、子どもが9歳前後になる頃に訪れると言われている発達の節目。
それまでの「自分中心の世界」から、他人と自分を比べたり、物事を客観的に考えたりするようになる時期です。
その一方で、
「自分は思ったほどできないのかもしれない」
という気持ちにぶつかり、自信を失ったり、人間関係で悩んだりすることも増えるのだとか。
小学1年生、まだまだ自分を「客観視できていない」時期からこそ
根拠のない自信で「自分の方ができる!」「相手はできない!」と相手を下げられてしまうけれど
成長して自分を客観視できるようになってくるとだんだんその自信は縮んでいき…
それが表面化したときこそ、「9歳の壁」呼ばれる瞬間なのかもしれません。
憧れの男子チアの世界へ
元々動画では見たことがあった、早稲田大学チアリーディングチーム「ショッカーズ(Shockers)」。
小説やアニメ、映画にもなっているので、聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
実際に足を運んだ早稲田祭の舞台。

キラキラしたお兄さんたちが空を舞い、バク転や宙返りなどのアクロバットな技を次々と決めていく。
それを目の前で見た息子は、すっかり釘付けに。
「ぼくもやりたい!ショッカーズにはいる!」
とはいえ、ショッカーズは大学生のチーム。小学生の男の子が入れるチアチームはなかなか多くはありません。
そんな中、ショッカーズのOBがコーチを務めている少年チアチームがあると知り、早速入団。
それが、少年チアチーム「HEROES(ヒーローズ)」です。

憧れの男子チアの世界に一歩足を踏み入れた息子だったのですが…
またやっちゃった!!
ここでもまたやらかしました。
自分でもまだできない技を練習する他の子に、なぜか上からアドバイス。
「できてないじゃん、もうちょっと腕伸ばした方がいいよ」
……いや、あなたもまだできてないんだぞ?(苦笑)
すると、それを聞いていた先輩の男の子が笑いながら一言。
「いやいや、自分もまだできてないだろ〜!」
怒るでもなく、責めるでもなく、爽やかにツッコミ。
そんなやり取りの中で、少しずつ空気を感じ取っていったようです。
誰かが成功すれば、みんなで喜ぶ。
誰かが挑戦していれば、みんなで応援する。
そんなチアスピリットあふれるチームの中で、息子にも少しずつ変化が出てきました。
嫉妬?羨望?
自分よりもできる子、自分より頑張っている子がいたときに
「すごいけど、自分の方がすごいし」と言ったり
「いいけど、ここがまだできてない」と相手をネガティブに評価したり。
それは、いつでも自分が1番で自信満々だった幼児の頃から成長し
その成長と共にちょっぴり周りが見えてきて、自信が揺れ始めた小学生の自然な心の防衛反応。
それでも、チアの練習の中で少しずつ変化が見えてきました。
技が決まった瞬間、周りのお兄さんたちが「ナイス!」「いけたじゃん!」と声をかけてくれて、誰かが成功すれば、みんなで拍手して喜ぶ。

そんな空気の中で、息子もある日ぽつりと
「〇〇くんって(技ができて)すごいよね」と言いました。
以前なら、「でもさ〜」と続いていたはずの言葉は出てこず、
その代わりに出てきたのは、
「ぼくもできるようになりたいからがんばる」という一言でした。
自分の方が上と思い込もうとする嫉妬から、「自分もそうなりたい」と思う羨望へ。
そして、できない子や頑張っている子がいたら、自分がそうしてもらったように応援する。
チアのなかで、それがだんだん当たり前になっていきました。
習い事として「男子チア」ありかも!
かっこいいアクロバットに憧れて始めたチアでしたが、
息子のものの見方や人との関わり方にも変化が出てきました。
男の子の習い事というと、どうしてもサッカーや野球、または塾といったお勉強系に目が向きがちですが、
チアの中で育つ「誰かを応援する力」や「できる人を素直にすごいと思う気持ち」は、これから先、きっと大きな財産になるはず。
男子チアという選択は、本気でおすすめしたい習い事のひとつ。
習い事に迷われている方へのヒントになれば嬉しいです。
※写真の撮影・掲載の許可はいただいております
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