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「差出人:息子」からの手紙

ある夏の日、自宅のポストに入っていたのは、なんと小学生の息子からのお手紙でした。
今回は、手紙にまつわる3本のショートストーリーです!
うれしいサプライズ
とある夏の日、自宅のポストを開けると、そこには子どもらしい手書きの手紙。差出人を見て、思わず二度見してしまいました。なんと、小学生の息子から!
手紙を書く文化が少しずつ薄れてきている今、学校では年に一度ほど「手紙を書く授業」があります。とはいえ、まさか母であるわたし宛てに届くとは思ってもいませんでした。
中身は、暑中見舞い。
毎日顔を合わせ、当たり前のように一緒に過ごしている親子ですが、こうして郵便で気持ちを届けてもらうのは、なんとも特別で、とても嬉しいものでした。そして何より、たくさんいる“届けたい相手”の中から、わたしを選んでくれたことに、幸せな気持ちでした。
「お友だちとか、祖父母じゃなくてよかったの?」そうわたしが聞くと、息子は迷いなく、「うん!ママに書きたかった!」と、力強く答えてくれました。それだけで、もう十分な宝物です。

わたしから母へ、海を超えて。
わたしも昔、母に手紙を書いたことがありました。ヨーロッパを周遊中、スイスを訪れた日のこと。雪山のてっぺんにある小さな土産店で、「何か特別なことをしたい」と思い、母にポストカードを書きました。雪山が描かれた、いかにもスイスらしい一枚だったと思います。
そのとき、母の誕生日まであと2週間ほど。「もしかしたら、ちょうど誕生日に届くかも」そんな淡い期待を込めて、ポストに投函しました。
私の想いは海を越え、長い旅路を経て日本へ。そして届いたのは、なんと母の誕生日当日!
今のように、どこにいてもビデオ通話ができる時代ではなかったからこそ、その一通はきっと、より特別なものとして届いたのではないかと思います。

届かなかった手紙
わたしには、すぐには届かなかった手紙の思い出もあります。次男の出産で入院する前のこと。コロナ禍だったため、1週間離れて過ごすことになった甘えん坊だった年少の長男。少しでも安心してほしいと、毎日読めるように小さなメッセージカードを7枚用意し、義母に託しました。
けれど、慣れない環境、始まったばかりの幼稚園生活、そして子どもとの日々に奮闘する中で、義母には手紙を読む余裕がなかったそうです。
今思えば、それも当然のこと。
むしろ、その状況の中で支えてくれていたことに、感謝しかありません。
「せめて絵手紙にしておけばよかったな」そんな反省もありましたが、後日、わたしから直接長男に読んであげることができました。
「〇〇ちゃん、今日はお兄さんになる日だよ。楽しみだね!」
ニコニコしながら聞いてくれた息子。
きっと細かいことは覚えていないと思うけれど、「手紙をもらってうれしかった」という感覚だけでも、どこかに残ってくれていたらいいな、と思っています。
これから迎える思春期。
親子の会話が少しずつ減っていくこともあるかもしれません。それでも、ふとした瞬間に、こんなやり取りをしていたという温かい思い出が蘇ってくれならいいな、なんて願っています。

みなさんは最近、手紙を書きましたか?
あなたからの思いがけない一通が、
誰かを幸せな気持ちにするかもしれません。
この記事を書いた人


























