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年長の夏、ひらがなドリルをやめて気づいた大切なこと

夏休みに入る前、「今年の夏はひらがなの練習をしよう!」と、ひらがな練習用ドリルを購入。年長の夏。小学校入学も少しずつ近づいてきて、「そろそろひらがなと正しい書き順を覚えたほうがいいのかな」と思ったのがきっかけです。ところが、いざドリルを開き私が書き順を教え始めると、子どもたちの反応はイマイチ。「そこからじゃないよ」「次はこっちだよ」そんなふうに声をかけるたびに、だんだんと書くこと自体を嫌がるようになってしまいました。
「正しく書く」より「書きたい」を優先してみた
そこで一度、書き順の練習をやめてみることにしました。わが家では、好きな文字を好きなように書かせてみることにしました。わからない文字があったら、壁に貼ってあるひらがな表を自分で見に行く。「これ、どうやって書くんだろう?」そう思ったら、自分で探して、見ながら書いてみる。親から「今日はひらがなの練習をしよう」と誘うのではなく、子どもたちの「書きたい」が出てきたときだけ、たくさん書くようにしました。

「あ」が「お」みたいでも指摘しない
もちろん、最初からきれいに書けるわけではありません。「あ」の形が「お」のようになっていたり、線の向きが違っていたり、書き順がめちゃくちゃだったり。以前の私なら、つい「ここ違うよ」と言いたくなっていました。でも、この1カ月は、できるだけ指摘しないことにしました。
「書けたね!」「自分でひらがな表を見て調べたんだね」
まずは「文字を書いたこと」そのものを認めるようにしました。すると、自由に書けるからなのか、以前よりも文字を書く量がどんどん増えていきました。
たくさん書いたら、「次からはこう書いてみて」が入りやすくなった
そして約1カ月。変化を感じたのは、文字の形が以前より整ってきたことだけではありませんでした。ひらがなそのものへの抵抗感が減り、「書くこと」がずいぶん身近になったように感じます。そこで少しずつ、「ちなみに、この文字は本当はこっちから書くんだよ」と伝えてみると、以前ほど嫌がらず、「そうなんだ!」と聞いてくれるようになりました。最初から正しく書かせようとしていたときよりも、ずっと素直に受け入れてくれるようになりました。私にとっては意外な発見でした。

年長の夏、わが家が先に大切にしたのは「正しさ」より「書きたい気持ち」でした
もちろん、正しい書き順を覚えることも大切ですが、わが家の場合、その前に必要だったのは「ひらがなを書くって楽しい」「もっと書いてみたい」と思える時間だったのかもしれません。間違えてもいいから、まずはたくさん書いてみる。わが家では、たくさん書くうちに文字への親しみが生まれ、そこから「もっと上手に書きたい」「正しく書いてみたい」につながっていきました。
「入学前にちゃんと書けるようにしておかなくちゃ」と少し焦っていた私ですが、遠回りに見えたこの1カ月が、わが家にはとてもよく合っていました。もちろん、まだまだ書き順は不安定で間違えることもたくさんあります。それでも今は、書き順を直すことより、子どもたちの「書きたい!」が続いていることのほうがうれしい。そのおかげもあって、一緒に文字を書いてオリジナル図鑑を作ったり、オリジナルストーリーの絵本を作ったりと、文字を書くことから遊びがどんどん広がる時間にもなりました。
年長の夏。ひらがなの書き順の練習より先にやっておいてよかったのは、「間違いを恐れず思いっきり文字を書く時間をつくること」でした。
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