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「お月様ってどうしてついてくるの?」正しい答えを用意していたけど…

雨ばかりの日々の中で、ひさしぶりに月がきれいに見えた先日。今月「十五夜」に触れる機会が多かった6歳の長女は大興奮していました。夜道を歩きながら「お月様ってどうしてついてくるの?」と、子どもあるあるの質問。先日、本でベストな答えを頭に入れたわたしは、心の中でガッツポーズ。意気揚々と答えたのですが…。
遠くにあるから、見える
「子どもの疑問」をまとめた本を読んでいたときに、この「お月様ってどうしてついてくるの?」に対する見解も掲載されていました。そこにはズバリ「遠くにあるものは、どこからでも見える」という説明。ついてくるのではなく、どこからでも見える理由を説明する感じです。

先日の帰り道では、目の前にあるポールと、少し離れたところにある電柱を例えにあげて、「このポールはすぐに見えなくなるけど、あの電柱はずっと見えているでしょ?」と説明しました。
やっぱり、動いている
うなずく長女を見て、よし、伝わったと思ったのも束の間でした。電柱からのびる何本もの電線を見上げて、次なる質問が出ます。「お月様、さっき電線の間にいたのに、こっちにきた!なんで?」根気強く説明を重ねるも、次なる質問。「どのくらい遠いの?地球より大きいの?」答えはするのですが、なぜなぜ連鎖に歯止めはかからず。正しいはずの知識が子どもを前にすると無力化するのを感じました。

衝撃、月はいくつもある論
わが家には地球儀があるので、長女は地球が丸いことと、日本も球体の中の一部であることをなんとなく知っています。
「アメリカからもお月様見えるの?」
「見えるよ」
「じゃあ2個あるんだね」
「…」
「ブラジルからも見えるの?」
「見えるよ」
「じゃあ3個あるんだね」
「…」
正しい「お月様」を知ってしまえば、生まれない発想。今しか広がらない世界観に、なんだか「正しい答え」でいろいろ封じ込めるのがもったいなく思えて、長女のお月様トークに聞き入った帰り道になりました。

さいごに
子どもの疑問にどうやって答えたらいいのか、最短ルートの答えが欲しいときがあります。スマホで調べればすぐに「正解」にたどりつける暮らしをしています。けれども、子どもの世界ってそんなに簡単じゃないことを、本で得た知識が全く役立たなかった帰り道に痛感しました。そしてきっと今しか堪能できない世界観を満喫するほうが、ずっと楽しいなと思いました。正論はほどほどに、長女の「なぜなぜ」をたくさん引き出すことにも価値を感じます。
大人同士ならきっとできない、長丁場のお月様トークでした。
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