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「もう一回やりたい!」その一言に悩んだ日。三葉虫の化石発掘で親子が学んだこと

夏休みに親子で三葉虫の化石発掘へ行ってきました。「化石が見つかった!」と笑顔で終わるはずだったのですが、この日は思いがけず悔しがる息子と向き合う一日になりました。「もう一回やらせる?」「それとも今回は諦めることを学ぶべき?」親として、とても考えさせられた出来事です。
思ったように割れなかった三葉虫
親子でかなづちを使って石を割り、三葉虫を探します。私は比較的きれいに三葉虫が現れましたが、息子は石がとても硬く、先生にヒビを入れてもらいながらようやく割ることができました。
三葉虫はちゃんと出てきたのですが、一部は石の中に残ったまま。「やったね!」と写真を撮ろうとすると、息子は浮かない表情でした。理由を聞くと、「全部見えていない。」「外側にも体が残っちゃった。」思い描いていた三葉虫とは違ったことが、どうしても受け入れられなかったようです。

「化石は思い通りにならないもの」
先生にも見ていただくと、「これ以上割ると化石が壊れる可能性が高い。この状態が一番いいですよ。」とのことでした。
さらに先生は息子へ、「化石は見つかるかどうかも分からないし、どんな状態で出てくるかも分からない。自然が何億年もかけて残してくれたものだから、人の思い通りにはならないんだよ。」と話してくださいました。
そして、「それもまた人生なんだよ。」という言う言葉に、そうだよなぁと私も納得。

もう一度挑戦する?
それでも息子は、「もう一回やりたい。」と言いました。私は少し迷いましたが、「やるなら自分のお小遣いでね。」と伝え、最終的には本人がもう一度挑戦することを選びました。
先生も、「2個目だからといって納得できる化石が出るとは限らないよ。これが最後だからね。」と確認してくださり、息子も納得して挑戦。結果は本人が満足できる三葉虫だったようで、ようやく笑顔が戻りました。

帰り道に息子が話してくれたこと
帰りの電車で、「2個目をやってどうだった?」と聞いてみました。すると息子は、「やらなくても良かったかもしれない。」と少し意外な答えを返してきました。
「ママの三葉虫はきれいだったから、それを見られるし、自分のは壊れてもいい覚悟でもう少しだけ割ればよかったかも。でも、そのことは2個目をやる前には思いつかなかった。」と話してくれたのです。その言葉を聞いて、「ああ、この経験があったからこそ気付けたことなんだな。」と思いました。
親にも正解は分からない
正直、私は今でももう一度やらせて良かったのかな。と考えています。悔しい気持ちを受け止めて終わる経験も大切。でも、せっかくの夏休み。最後は笑顔で終わってほしいという親心もありました。どちらが正解だったのかは、今でも分かりません。
でも親子で話し合い、「次に思い通りにいかないことがあったら、この日のことを思い出して一緒に考えよう。」そんな約束ができたことは、この日一番の収穫だった気がします。
三葉虫の化石は、自然が何億年もの時間をかけて残してくれたもの。だからこそ、思い通りにならないこともあります。その「思い通りにならなかった経験」こそが、この日の学びになりました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
親も子どもも、思い通りにならない経験から少しずつ成長していく。そんなことを教えてくれた、我が家の三葉虫でした。
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