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【新学期前に読みたい】『頑張って』より心に届く。我が家の推し絵本2冊

夏休みもいよいよ終盤。楽しかった夏休みが終わりを迎え新学期が近づいてくると、子どもだけでなく親もなんとなくソワソワしませんか?
「久しぶりの園や学校、大丈夫かな」「お友達と楽しく過ごせるかな」「元気に行ってくれるといいな」
つい「新学期も頑張ってね!」と声をかけたくなるところですが、我が家ではそんな時こそ絵本の出番。今回は、新しい生活へ向かう子どもの心にそっと寄り添ってくれる、我が家の推し絵本2冊をご紹介します。
『かなしみがやってきたら きみは』

まず1冊目は、エヴァ・イーランド作、いとうひろみ訳の『かなしみがやってきたら きみは』(ほるぷ出版)。
この絵本で描かれる「かなしみ」は、目に見える存在として主人公のもとへやってきます。突然現れて、あとをついてきたり、そばから離れなかったり。そんな「かなしみ」を無理に追い払おうとするのではなく、その存在を認めながら、一緒に過ごしていく様子が描かれています。
私がこの絵本を好きなのは、「悲しまなくていいよ」とは言わないところ。大人は子どもが落ち込んでいると、つい、「大丈夫だよ」「楽しいこともあるよ」「そんなに気にしなくていいよ」と言ってしまいがち。でも、子どもにだって理由をうまく説明できない「なんとなく嫌だな」「なんとなく不安だな」という日がありますよね。
悲しいなら、悲しいままでもいい。無理に元気にならなくてもいい。そんなメッセージが伝わってくるようで、私は読むたびに心がふっと軽くなります。新学期は、久しぶりの登園や登校、クラスや生活リズムの変化など、子どもにとって小さな緊張が重なりやすい時期。「嫌な気持ちになってもいいんだよ」そんなことを親から直接言うのではなく、絵本を通して一緒に感じられるところが、この本の魅力です。
実際に新しいクラスになり、仲の良かったお友達と離れて毎日泣いていた息子とも、この絵本を何度か読みました。少しずつ新しい環境に慣れていく中で、悲しい気持ちをそのまま受け止める時間を親子で持てたことも、わが家にとってはよかったように思います。それからは、悲しいことがあった時はこの絵本を開くようになり、親子でずっと大切にしている1冊です。
【商品詳細】
『かなしみがやってきたら きみは』
作:エヴァ・イーランド
訳:いとうひろみ
出版社:ほるぷ出版
対象年齢:5・6歳から
定価:1650円(税込)
ページ数:25ページ
出版年月日:2019年10月21日
『きみとぼくがつくるもの』

もう1冊は、オリヴァー・ジェファーズ作、tupera tupera訳の『きみとぼくがつくるもの いっしょに みらいを いきていくための けいかく』(ほるぷ出版)。
こちらは「これから」を生きていく子どもへ贈りたい1冊です。家や道、思い出、そして困ったときに必要になる場所まで。親子でさまざまなものを「一緒につくっていこう」と語りかけながら、まだ見えない未来へ進んでいきます。この本を読んで私が感じるのは、「何があっても、あなたはひとりじゃないよ」という親から子への大きな愛情です。
これから先、楽しいことばかりではないかもしれない。困ることも、怖くなることもあるかもしれない。それでも一緒に考え、一緒につくり、一緒に歩いていけばいい。そんな温かさがあります。新学期を前にすると、親としてはどうしても「ちゃんとできるかな」と子どもの成長に目が向いてしまいやすいです。でも、この絵本を読むと、「ひとりで頑張らなくてもいいんだよ」「困ったらいつでも戻っておいで」ということのほうが、今は大切なのかもしれないと気付かされるのです。

そして実はこれ、子どものために読んでいるつもりが、親の私にもかなり刺さる絵本。亡き父との日々を思い出し、私のこともこんな風に思ってくれていたのかな、なんて思い返すと涙が溢れそうになります。家族がいるから、さまざまな困難にも立ち向かっていける…。そんな勇気をもらえる1冊です。
【商品詳細】
『きみとぼくがつくるもの』
作:オリヴァー・ジェファーズ
訳:tupera tupera
出版社:ほるぷ出版
対象年齢:2・3歳から
定価:1980円(税込)
ページ数:40ページ
出版年月日:2021年6月16日
「頑張って!」の代わりに絵本を開く
もうすぐ夏休みも終わり、新学期。子どもには元気いっぱい、笑顔でスタートしてほしい。でも、必ずしもそうじゃなくてもいいのかもしれません。行きたくない日があってもいい。悲しくなる日があってもいい。不安になってもいい。『かなしみがやってきたら きみは』は、そんな気持ちとの付き合い方を。『きみとぼくがつくるもの』は、その先の未来を「一緒に歩いていこう」という安心感を。それぞれ違った方向から、子どもの心を包んでくれるように感じます。
我が家では、新学期を迎える前に読みたい、とっておきの2冊。「頑張って!」と背中を押すのもいいけれど、ときには隣に座って絵本を1冊。新しい一歩を踏み出す前の親子時間に、こんな心の準備もおすすめです。
新学期を迎える少し前から、親子でゆっくり「心の準備」。ぜひ読んでみてくださいね。
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