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自然育児を満喫!在宅ワーク×双子ママ

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「一緒に行こうって言って」控えめな5歳娘が踏み出した一歩に母号泣

「一緒に行こうって言って」控えめな5歳娘が踏み出した一歩に母号泣

地域のお祭りに向けて、太鼓の練習が始まりました。我が家の5歳の娘は、とにかく恥ずかしがり屋。人前に出ることがあまり得意ではなく、みんなの前で何かをするとなると、一歩引いてしまうタイプです。太鼓の練習には何度も参加していて、少しずつ叩き方も覚えていました。家族の前なら叩ける。練習なら叩ける。でも、いざ人前で叩くとなると「やりたくない」。息子や周りのお友達が前に出て楽しそうに叩いていても、娘はなかなかその輪に入ろうとしませんでした。

「やってみたら?」が娘を苦しめている気がした

せっかく練習したんだから、一度くらい人前で叩いてみてほしい。親としては、そんな気持ちもありました。「やってみたら?」「せっかく叩けるようになったんだから」そんなふうに誘ったこともあります。でも、強く誘えば誘うほど、娘の表情は曇っていく。時には「やりたくない」と泣いてしまうこともありました。そこで、夫とも「もう無理に誘うのはやめよう」と話しました。太鼓そのものを嫌いになってしまったら、それこそ悲しい。人前で叩けなくてもいい。練習を楽しめているなら、それで十分。そう思って、娘が自分からやりたいと思うまで、そっと見守ることにしました。

「ママになんて言ってほしい?」

そんなふうに、無理に誘うことをやめてしばらく経ったある日。家で娘が突然、「次の練習では、前で太鼓を叩いてみたい」と言いました。うれしかった反面、私はひとつ気になりました。今は「やってみたい」と思っていても、実際にたくさんの人前に立ったら、怖くなって「やっぱりやめる」と言うかもしれない。そのとき私は、背中を押したほうがいいのか。それとも「やめてもいいよ」と言ったほうがいいのか。私が勝手に決めるのではなく、娘自身に聞いてみることにしました。
「もし直前になって怖くなって、やっぱりやめたいって思ったら、ママになんて言ってほしい?」
すると娘は、「『一緒に行こう』って言ってほしい」と答えました。
ああ、この子は「やめてもいいよ」と言ってほしいわけではないんだ。怖い。でも、本当はやってみたい。その気持ちを知ることができたので、「じゃあ次は一緒に行こう。頑張ってみようね」と約束しました。

練習直前、娘の口から出た意外なひと言

そして迎えた、次の太鼓練習の日。練習が始まる直前、娘が突然こんなことを言いました。「もし太鼓を叩いている人が『交代してほしい』って言ったら、しょうがないから前で叩いてあげる」……ん?一瞬、「どういうこと?」と思いました。それはつまり、「自分がやりたいから前に出る」のは、まだ怖い。だから、「誰かに頼まれたから、しょうがなくやる」という理由を作ることで、自分を納得させようとしているのかな、と。
そこで私は、「本当に『しょうがないからやってあげる』っていう気持ちなら、気持ちよく叩けないと思うから、今日は前に出なくてもいいんじゃない?」と伝えました。そして、もうひとつ。「怖い気持ちをごまかすために、強がった言い方をしなくてもいいんだよ。『本当は不安だけど、頑張ってみる』でいいんだよ」。
娘がどう受け止めたのか、そのときすべては分かりませんでした。それでも私は、前に出ること以上に、自分の「怖い」「不安」「それでもやってみたい」という気持ちを、そのまま認めてほしいと思いました。

そして初めて、自分から人前へ

練習中、最初は誘っても何度か首を振っていた娘。ところが、しばらくして自分のタイミングですくっと立ち上がり、本番用の太鼓へ。ついに、娘が初めて人前で太鼓を叩きました。太鼓の前に座る小さな後ろ姿。これまで何度誘っても前に出られなかった娘が、みんなの前で太鼓を叩いている。ただそれだけの光景なのに、私はもう胸がいっぱいでした。そして、無事に叩き終えた娘。どこかホッとしたような、それでいてとてもうれしそうな表情を浮かべながら、後ろにいた私にぎゅっと抱きついてきました。その瞬間、もうダメでした。母、大号泣です。

親だから見えた「たった一歩」の大きさ

きっと、娘が太鼓を叩いている姿だけを見たら、何気ない太鼓練習のワンシーンだったと思います。でも、練習して叩けるようになったこと。それでも人前に出るのが怖かったこと。誘われることすら嫌になって、泣いてしまった日があったこと。そして、無理にやらせるのをやめて、娘自身が踏み出すのを待った時間。全部知っているからこそ、娘が太鼓に向かった「たった一歩」が、私にはものすごく大きな一歩に見えました。
そして、叩き終わったあとに抱きついてきた娘の体温を感じながら、ふと思いました。「ああ、親にしてくれて、ありがとう」

子どもの成長を、こんなにも近くで見られるなんて

子育てをしていると、思い通りにならないこともたくさんあります。「もう少し積極的になってくれたら」「せっかくできるんだから、やってみればいいのに」つい、親のほうが先を急ぎたくなることもあります。でも今回、娘を見ていて感じました。一歩を踏み出すタイミングは、その子自身が決めるものなのかもしれません。そして、その一歩がいつ訪れるのか分からないからこそ、目の前で見届けられた瞬間の喜びはこんなにも大きい。自分のことでは、きっと味わえなかった感情。不安な気持ちと戦い、娘が勇気を出して太鼓を叩いただけで、こんなに泣くことになるなんて、想像もしていませんでした。娘が生まれてきてくれたから知ることができた感情が、またひとつ増えました。

太鼓を叩き終えて抱きついてきた娘を抱きしめながら、「親にしてくれて、ありがとう」心の底から、そう思った夏の日でした。

この記事を書いた人

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千葉県

SATOMI

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双子ママ ダンス講師

動物好きの息子&プリンセス好きの娘を育てる双子ママ。自然を求めて勝浦へ移住。在宅ワーク&ダンス講師をしながら、親子で楽しむ自然遊びを発信中。夢は双子と世界一周!

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