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「みかんの味がしない!? 」夫が買ってきた夏のみかん。最後にもう一度驚いた話

夏になると、日本のみかんはスーパーからすっかり姿を消しますよね。柑橘が大好きなわが家。特に夫は、グレープフルーツやオレンジでは物足りないほどの「みかん派」です。そんな夫がある日、うれしそうに買って帰ってきたのが「温州みかん」。「えっ、この時期にみかん!? 」見た目は冬に食べる温州みかんそのもの。季節外れのみかんに、私までワクワクしてしまいました。ところが、このみかんには思わぬ”二度目の驚き”が待っていました。
「みかんの味がしない!? 」思わぬハプニング
ところが数日後、夫がぽつり。「やっぱりちょっと違うな。もう食べない。」えっ!? 自分で買ってきたのに!? 食材はできるだけ最後まで食べ切りたい派の私は、「じゃあ私と息子でいただこう」と皮をむきました。そして一口。「みかんの味がしない!? 」
もちろん見た目は立派な温州みかん。皮のむき心地も、房を分ける感触も、日本で食べ慣れたみかんとほとんど変わりません。ところが口に入れた瞬間、びっくり。果汁はたっぷりなのに、あのみかん特有の甘みと酸味がほとんど感じられなかったのです。例えるなら、フルーツを水に漬けてほんのり香りを楽しむ「デトックスウォーター」のような味。爽やかではあるものの、個人的には「みかんを食べた!」という満足感とは少し違いました。
調べてみたら、知れば知るほど切なくなった
「どうして同じ温州みかんなのに、こんなに違うんだろう?」気になって調べてみると、日本の温州みかんは約80年前に苗木がペルーへ渡り、現地の気候に合わせながら長年栽培が続けられてきたことを知りました。「夏でも温州みかんが食べられる!」という驚きには、そんな背景があったようです。遠い異国の地で日本のみかんを育てようと挑戦してきた人たちがいたなんて、それだけでも驚きです。
さらに近年は、エルニーニョ現象などの気象条件が味に影響した可能性があるともいわれています。高温で昼夜の寒暖差が小さくなると糖度が上がりにくくなることがあったり、大雨で木が多くの水分を吸収することで、甘みや酸味が薄く感じられたりすることもあるそうです。
もちろん、今回食べたみかんがその影響だったと断定はできません。それでも、自然相手の農業では、どんなに手間をかけても思い通りにならない年があることを知り、胸が締め付けられました。一番大変な思いをしているのは、毎日みかんと向き合っている生産者さんなのかもしれません。
もう一度食べたら…あれ!? 甘くなってる!
数週間後、「このままではもったいない!」そう思い、はちみつとレモン汁でマリネにしようと準備を始めました。その前に、念のためもう一房だけ味見。すると……「あれ!? 甘い!」あのとき感じた「デトックスウォーター」のような味ではなく、ちゃんと温州みかんらしい甘さが感じられたのです。
数週間、野菜室で保存している間に味わいが変化したのかもしれません。理由ははっきり分かりませんが、結局、アレンジの出番はなし!家族みんなで、そのままおいしくいただきました。
一袋の温州みかんから、思いがけずたくさんのことを学んだ、忘れられない夏の出来事になりました。
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