新生活への期待や不安で落ち着かない？その気持ちを穏やかにする3つの方法
「4月から親子とも新しい環境になると思うと、期待と不安でドキドキです！」という方も少なくないと思います。お子さんが入園や入学で新しい環境になったり、親である私たちも新しいママ友・パパ友やPTA活動などが加わるなど、環境が変わっていきます。引っ越しによる新環境の方もいらっしゃるでしょう。頭の中に描いた不安は現実ではありませんが、不安がむくむく育つと首や肩がこったり、時として私たちを地に足のつかないふわふわした心持ちにしてしまいます。
衣食住の整った生活環境というだけでなく、心理的にも安心して活動ができる環境が私たちには必要です。今回はヨガ講師として、その緊張のかたまりをときほぐし、4月へのソフトランディングの助けになる方法を3つご紹介したいと思います。
自律神経を整える呼吸法や動きでリラックス
緊張すると、おなかが痛くなったりトイレに何度も行きたくなったり、また手足が冷たくなったりした経験はありますか？興奮したり緊張した時は、呼吸の数も増え、血管も収縮し汗が出たり、唾液も減り消化も抑えられたり…。
交感神経の高い状態だと、テキパキと活動できたり、危険な場所からさっと逃げ出したりできます。休んでいるときやリラックスしている時は、呼吸もゆったりし、血管も拡張し、唾液も増え胃腸が活発にはたらくなど、副交感神経が優位な状態では穏やかな気持ちで過ごすことができます。
私たちの生命維持に必要な神経は簡単にコントロールできません。体温や心拍も「ちょっと下げてみよう」「ユルめていこう！」なんてできませんものね。でも唯一コントロールできる方法があります。それは呼吸なんです。
呼吸を通して自律神経のバランスを整え、緊張しすぎたり不安にとらわれず心地よい状態をキープしていけるとうれしいですね。現代人は交感神経がたかぶり、副交感神経の働きがうまくいかないことが多いです。ぜひその一助として以下の呼吸法や動きを試してみてください。
たかぶった交感神経をユルめ、副交感神経を高めていくならコレ！
片鼻呼吸
神経をなだめてくれる呼吸法です。妊婦の方にも取り組んでいただけます。左右の鼻の穴を交互に閉じて吐く、吸う、止める、を繰り返します。
1.中指と人差し指を眉間にあて、親指を右の小鼻、薬指と小指を左の小鼻にそえる
2.右の小鼻を閉じ左の鼻から長く吐き、吐き切ったら左の鼻で吸い込む
3.左の鼻から吸い終わったら左の小鼻も閉じ、1秒ほど両方の鼻の穴を閉じる
4.右の鼻から指を離していねいにゆっくり長く吐き出し、吐ききったら吸い込む
5.右の鼻から吸い終わったら右の小鼻も閉じ、1秒ほど両方の鼻を閉じる
上記を1分ほど繰り返してみてください。また、慣れてきたら吸う息の２倍ほど吐き出してみましょう。
片鼻呼吸を繰り返すことで、たかぶった交感神経を落ち着け、働きの悪くなった副交感神経をたかめ、自律神経のバランスを整えていきます。溜まったストレスを流し、集中力を上げてスッキリ活動しやすくなりますよ。
ワニのポーズ
1.仰向けでに寝て、右肩の横に右腕を伸ばし右足も曲げる
2.右手を見ながら左手を右足にそえ、右肩を床に預けたままウエストをねじる
3～5呼吸ほど続け、左右逆もおこなう
ねじりにより、幸せホルモンのセロトニンをつかさどる腸も働きやすくなります。冷えむくみ対策にも。胸を開き、呼吸も深まり、抱っこやおんぶで疲れた肩や肩甲骨まわりが楽になりやすいです。猫背改善にもつながります。腰・お尻への程よいストレッチにより骨盤まわりが整い腰痛軽減も期待できます。このポーズも、交感神経のたかぶりがちな私たちの自律神経を整えるのに役立ちます。このポーズに取り組むと、私はゆったりとした呼吸に変わってきます。このポーズも吐く息を長く意識してみましょう。
卍（まんじ）のポーズ
柔軟性のある方にはこちらもおススメです。
1.ワニのポーズ1.2.のあと、右膝を曲げ左手で右足の甲をつかむ
2.視線は左肩越しにむける
3～5呼吸ほど続け、左右逆もおこなう
ワニのポーズより血行促進効果など高まります。小さな子どもとの生活で座りっぱなしだったり、デスクワークで全身のこりが気になる方にもススめたいポーズです。心地いい範囲で行いましょう。
ゆったりとした気持ちで寝る前に取り組むと、眠りの質も変わります。また、上記の動きを親子でいっしょに試してみるのも楽しい時間となるでしょう。不安や興奮が高いときは、親子のハグももちろんおススメ！仲の良い家族との交流は、副交感神経を刺激するのに最も適した方法の一つです。
私たち親が心の底から「安心」を感じた時、お子さんも安心感で満たされることでしょう。家族で自信をもって一歩進めますね！呼吸法やポーズを活用し、満たされたすばらしい春の門出となりますように♪
