【パパコラム】中3次女のお小遣いを「ドル建て」にしてみた! 親の期待と現実、ちょうどいい向き合い方

&あんふぁんをご覧の皆さん、こんにちは!“パパって最高!”な社会を目指す子育てポータルサイト「パパしるべ」編集長の杉山錠士です。パパ歴は22年。早くも長女が孫を生んだので40代にして新米おじいちゃんでもあります。
前回のコラム冒頭で「次女が中学生になったタイミングでお小遣いをドル建てにした」とお伝えしましたが、これが思いのほか反響が大きかったので、詳しくお伝えしようと思います。
改めて、わが家で実施中の「お小遣いドル建て制度」について説明します。現在中3の次女が中学生になったタイミングで、月のお小遣いの金額設定をドルにしました(現在は毎月20ドルを設定)。ただし、実際にドルで払うのではなく、毎月1日から10日までの間で、もっともドル円のレートがいいタイミングで次女から僕に金額を申請し、その金額を日本円で払うというシステムです。
僕はおそらくどこかで誰かの話を聞いてやることにしたので、決してオリジナルではないのですが、あまり実践している人がいないみたいなので、反響があったのかなと思います。
「お金の教育は大切」とは言うけれど
「日本はもっと早い段階からお金の教育をしないといけない」と聞くことが増えたのは、ここ10年くらいでしょうか。先進国に比べると投資よりも貯金をする人が多い傾向があるということですが、最近はその風潮も変わりつつあるのかなと思います。
わが家はといえば、僕だけでなく妻もまた投資などに興味を持つこともできず、あまり自分ごととしてとらえられていないタイプ。そんな我々が「お金の教育」なんて言っても、せいぜいちょっとした節約の方法くらいしか教えることができません。
でもきっと何かしないといけない……。そう考えて、どこかで聞いたこのシステムにたどり着いたのです。
わかりやすい目的としては、「世界にはいろいろな通貨があって、そのやり取りをするためのレートがあって、しかもそれは日々変わるんだよ」ということくらいは早い段階で知っていて損はないだろうというもの。ただ、それを言葉で伝えるのではなく実感できるチャンスとして、子どもにとって超重要な「お小遣い」を利用したのです。
ドル建てお小遣いをやってみて、変化が見られたこと、変わらなかったこと
「算数や数学は苦手だけど、お金は好き」と公言する次女なので、もしかしたら、と思っていたのですが、効果はあったかもしれません。テレビでニュースを見ているとき、為替レートが出ると、必ずチェックしています。特にお小遣いの金額を左右する1日から10日の間はスマホでもチェックしています。確かに行動は変わりました。
ごくたまにですが、「円安」と「円高」がどういうものか?とか、先日の為替介入の説明などはします。僕が分かる範囲で。興味を持ってくれたらだんだんと分かるようになっていくのではないかという淡い期待を込めています。

ただ、正直なところ現時点で、「この『お小遣いドル建て制度』で、次女の金融リテラシーが上がったか?」と問われると、ほぼ感じません。もちろん、もしかしたら将来的に次女が仕事をするときになって役に立つ可能性はゼロではないでしょう。ただ、まったく為替レートなんて関係ない仕事に就く可能性もあります。
きっと、そんなに思い通りにはならないのだと思います。
「大人になったときに親がしてくれたあれが役に立った」という話を聞くことがよくあると思います。そして、そんなに効果があるならやってみようと思うわけです。僕もそうです。でも、それがわが子に効果があるとは限りません。むしろ、効果がない、もしくは感じられないことのほうが多いと思います。
毎日習い事に送っていったのに全然うまくならない。本物を知ってもらうために高い服を着せたのにファッションに全然興味を持たない。――そんなことありませんか? でもきっと、これはもう仕方ないことなのだと思います。果たして、自分自身は親の思う通りになったでしょうか?
僕は次女の金融リテラシーが上がらなくても、全然構いません。(あ、もちろん上がってくれたらうれしいと思ってやってはいます)まあ、考えうる限りいろいろな方法は試してみようとは思いますが、次女がピンとこなかったらそれまでですよね。
「大人になってからの話のネタになれば……」くらいの気持ちでいるのがちょうどいい
今回、「お小遣いドル建て制度」について、たくさん聞かれたのが「効果はありますか?」というものでした。
改めてお伝えすると「よくわからない」もしくは「今後あるかもね」くらいです。反対に言うと、これを読んでいるあなたのお子さんには抜群の効果を発揮するかもしれません! やっぱり何事も人によるわけです。
「過ぎたるは及ばざるが如し」とはよく言いますが、期待もちょうどいい感じにかけられるようにしていかないとな、と常々心がけています。かわいいわが子なのでまったく期待しないということはなかなかできませんが、ほどほどにおさえないと親も子も疲弊しそうな気がします。
ただ、個人的には、「私、中学生のころからお小遣いがドル建てだったよ」という話で、いつか盛り上がってくれたらいいなとは思っています。多分、僕が子育てをしている中でできそうなことは、「子どもたちが大きくなったときに話せるネタをいくつ作れるか」なんだろうと思っています。
ナビゲーター
担当カテゴリー
学び・遊び・教育
兼業主夫放送作家 杉山錠士
1976年、千葉県生まれ。兼業主夫放送作家(株式会社シェおすぎ所属)。子育てポータルサイト「パパしるべ」編集長。ファザーリング・ジャパン会員。アドラー心理学勇気づけ勉強会ELMリーダー。品川区内小学校の現役PTA会長。22歳と14歳という年の離れた2人の娘を持ち、1歳の孫を育てる兼業主夫放送作家として、「ちょうどいいラジオ」(FMヨコハマ)「宮﨑薫のHump Night With Me」(TOKYO FM)などFMラジオを中心に情報番組、子育て番組などの構成を担当。「日経DUAL」をはじめWEBメディアでは各種コラムや記事を執筆。地域ではPTA会長やパパ会運営を歴任。FJ内プロジェクト「秘密結社 主夫の友」では広報を担当。「日大商学部」「筑波大学」や大田区両親学級、品川区男女共同参画課などで講演を実施。著書に「新ニッポンの父ちゃん~兼業主夫ですが、なにか?~」(主婦の友インフォス情報社)「急に『変われ』と言われても」(共著:熊野英一 小学館クリエイティブ)


























