【パパ旅】親子で推し活! アイドル・iLiFE!の単独ライブへ行ってきた!

旅行作家の吉田友和さんによるコラム。小学生のお子さんがいる吉田家。ママは出張が多いので、パパと子どもだけで過ごす日も。「ならば、旅をすればいい!」そんな吉田さんが語る「パパだけ子連れ旅」、今回はなんと、親子で人気アイドルのライブへ!
小学5年生の長女が近頃ハマっているのが、iLiFE!【あいらいふ】という女性アイドルグループだ。TikTokを日々の情報源として生きている長女のアンテナに引っかかったようだった。
少し前にそのiLiFE!の新メンバーを選抜するオーディションがあって、ABEMAで有料生配信するのを観たいから課金してほしいと頼まれた。そのオーディションで選ばれた真守みゅうちゃんという子が、いまでは長女の最推しになっている。スマホの壁紙もみゅうちゃんだ。
パパはいわゆるオタクではあるものの、リアルアイドルは守備範囲外。ところが、長女が家の中でほとんど四六時中、楽曲を口ずさんだり、振付を真似したりしているので、9人いるメンバーの名前や楽曲を一通り覚えてしまった。無意識のうちに履修させられていたという感じ。
「ライブに行きたい!」娘の一言でチケット争奪戦に挑む
今年の6月ごろ、長女が「iLiFE!のライブに行きたい」と言い出した。聞くと、8月後半に横浜のKアリーナで単独ライブを行うのだという。Kアリーナといえば、キャパ2万人規模の首都圏でもかなり大きな会場である。
よし分かった! と、まずはファンクラブ先行抽選に申し込んだ(ファンクラブにも加入した)。座席については、大人だけなら当然アリーナを選ぶところだが、子連れである。身長の低い娘の見やすさを考え、あえて平面のアリーナ席を避け、傾斜のあるスタンド席の前方エリアで希望を出してみた。
ちなみに今回のライブにはファミリー席という、小さな子どもと親子ペアで座れるスタンド席も用意されていた。まさに我々向けという感じで、これもいいかなと最初思ったが、割り当てられている席数が少なく争奪戦になりそうな気がしたので、より当たりやすそうな通常のスタンド席の方を選んだ。
そんな風に、自分なりに抽選対策のようなものをした上で挑んだわけだが、結果はというと、なんと落選してしまった。続くファンクラブ2次先行抽選にも申し込んだが、そちらも外れてしまった。ぐぬぬ。落胆する娘を見て、パパもなんだか申し訳ない気持ちになった。
このライブ、競争倍率がそれなりに高かったようで、Xで検索してみると落選したという嘆きの声がたくさん出てきた。こんなにも大きな会場でも落選祭り。改めてその人気ぶりに驚かされつつ、ダメ元で第三次となるオフィシャル先行に申し込んだら、見事に当選! 結果的に後方の席になったが、当たっただけで良しとしよう。
ライブに向けて情報収集!
今の時代、推し活を最大限楽しむためには、SNSの活用は必須といえるだろう。そんなわけで、ライブに向けて情報収集するべく、パパもiLiFE!に関連するアカウントをいろいろとフォローしていった。
この夏は各地でフェスに出ていて、その様子の動画がネットに上がっていた。それらを一通りチェックして、娘にも情報共有する。すると、「それもう知ってる〜」と返ってくることがほとんどだったり。長女は情報収集能力というか、流行をキャッチアップする力が近頃メキメキ成長していて感心させられる。ともあれ、親子でこんなふうに推し活するのもなかなか楽しい。
日々の情報収集はやはり大切で、やがて公式からライブ当日の物販に関する情報が発表された。不慣れな界隈なので、レギュレーションなどを理解しなければならない。
まず注意すべきなのが、グッズを買うためには「グッズ販売整理券」が必要で、それが抽選であること。そして、その整理券が時間帯によっては有料であること。有料といっても500円〜1,000円程度ではあるのだが、買うための整理券自体にお金がかかるのには驚いたのも正直なところだ。
グッズ販売整理券も、ファンクラブ向けに先行抽選が行われる。申し込んでみたら、今度は一発で当選した。
グッズに続いて、「後日特典会」なるものの情報も流れてきた。どんな会なのかというと、推しとの交流イベントである。メンバーと短い会話ができたり、チェキでツーショット写真が撮れたりするらしい。「らしい」と書いたのは、これを執筆している時点では未体験だからだ。いわゆるチェキ会のようなやつだ(たぶん)。
この特典会に参加するためにも、またしても抽選がある。申し込んでみたら、落選した。グッズ販売などと比較すると枠は限られているだろうし、推しに直接会えるチャンスなのだから、競争倍率はきっとそれなりに高いはずだ。二次抽選も行われたので、あきらめずに申し込んだら、なんと当選した。「みゅうちゃんに会える!」と長女は大喜びである。
いよいよ当日、会場のKアリーナへ!
ライブ当日の朝、ママがいつもより時間をかけて長女の髪の毛をセットしてくれた。アイドル風のツインお団子、リボンは推しのみゅうちゃんのメンバーカラーのピンク色だ。長女も仕上がりを鏡でチェックしてテンションが上がったのか、さっそくダンスポーズを決めている。
ママと次女はお留守番である。というより、そもそも平日なのでママは普通に仕事。次女は夏休みなので普段は学童だが、姉だけ遊びに行くのはズルいということで、ママが在宅ワークをしながら家で見守ることになった。
それにしてもど平日の水曜日なのに、2万人キャパのKアリーナがソールドアウトというのもすごい。ライブ自体は5時半スタートだが、日中に物販があるので早々に家を出て横浜へ向かった。
Kアリーナへは横浜駅からみなとみらい方面へ向かって徒歩15分くらいの場所にある。横浜駅から商業施設の中を通り抜けつつ歩道橋を渡っていくルートなので、大部分は屋根があるし、信号もほとんどなくて歩きやすい。アクセスの良さは特筆すべきだろう。
すぐ隣にはアンパンマンミュージアムがあって、その横を通ったら懐かしい気持ちになった。幼い頃はアンパンマンに熱中していた娘と、こうして一緒にライブへ行く時代が来るなんて……と感慨に浸る。「アンパンマンよりばいきんまんが好きで、ショーのときも一人だけばいきんまん応援してたよ」などと長女に昔話を披露(若干うざがられつつ)しながら歩いていくと、まだ午前中だというのにKアリーナ周辺は多くの人でぎわっていた。推し色のTシャツを着たり、タオルやうちわなどの推しグッズを手にしているので、一目でお仲間とわかる。
物販の整理券は1時間ごとのブロック制になっていて、我々は4番目のブロックだった。物販会場はかなり大きく、長い行列ができている。ブロック内でも一人ずつ整理番号が決められていて、我々は400番前後。長時間並ぶ覚悟でいたのだが、意外なほどにスムーズに列が進んだ。
オペレーションがしっかりしているのだろう。並んでいる間に希望の商品をシートにチェックする方式で、自分の番が来る前の時点でスタッフがシートを回収してあらかじめ商品をかごにピックアップしてくれる。あとはお金だけ払えばいい。並び始めてから会計が終わるまでに30分もかからなかった。
一方で、誤算もあった。長女の推しメンのみゅうちゃんのグッズが一部完売していたのだ。特に狙っていたピンク色の推しTシャツが買えなかったのは残念だった。仕方ないので、メンバー全員のイラストがプリントされたライブTを購入。我々が買った直後にそれも売り切れになったので、ぎりぎりセーフという感じ。
買い物を済ませた後は、すぐ近くの商業施設でランチタイム。娘の希望で入店した「はま寿司」の客層は、我々と同じアイライファーか、アンパンマン目的の家族連れのほぼ2属性という感じ。ビル内にはスーパーや広い休憩スペースのほか、小さな子連れには重宝するであろう「西松屋」なんかも入っている。
Kアリーナは会場周辺の環境もすばらしいと感じた。飲食店はたくさんあるし、道は広く、空間がゆったりしている。会場内は混雑するので、開演前は周辺施設でトイレを済ませておくのも忘れないようにしたい。


ライブの感想などなど
肝心のライブはどうだったのか。最初に結論を書くと、ものすごく良かった。100点満点で1億点。いや、もっと。点数なんて付けられない。
iLife!のメンバーは最年少の子で16歳だ。11歳の長女とは5歳しか変わらない。だからきっと「親の目線」みたいな感じで見てしまうんじゃないか、などという風に行く前はひそかに考えていた。けれど、それはおこがましい考えだった。
すばらしいパフォーマンスだったのだ。広い会場を全力で走り回りながら、ハンドマイク(これ大事)を手に歌い、キレッキレに踊る。ダンスは結構激しめで、汗だくになっている子もいるが、息が切れることもなく終始とびきりの笑顔で輝きを見せ続ける。そうかと思えば、MCではしっかりと自分の言葉で強いメッセージを発信し、会場を沸かせる。令和のアイドルはここまで進化していたのかと度肝を抜かれた。
観客席の熱狂もすさまじかった。アイドルライブならではのMIX(コール)が、地鳴りのように響き渡る。ステージモニターに、コールの口上がリアルタイムでデカデカと表示されるので、それをそのまま叫べばいいのも親切仕様だと感じた。娘が長い口上を暗記していることにも驚かされた。というより、そもそもそれら特徴的なコールの存在自体も、娘がiLife!に魅了されたきっかけのひとつのようだ。
コールだけを聞くと男性の声が多いように感じられるが、男性の方が声が大きいというだけで、客層は明らかに女性の比率が高い。これも驚きだった。女性アイドルのライブというと、ファンは男性メインというイメージだったが、iLife!に関してはその認識は当てはまらないようだ。しかも、女性客は皆おしゃれな子が多い。それこそ、君たちもアイドルなのでは、と思うほどである。
娘と同じ、小学生女子と思しき子たちもちらほら目にした。引率しているのは基本ママという感じで、うちのようにパパが連れてきているケースは珍しいようだったが、それはまあいつものことだ。
とにかく、お世辞抜きに最高のライブだった。あまりに楽しすぎて高まりすぎてしまい、途中何度か子連れで来ていることを忘れかけるほどだった。

今回のまとめ
いろいろと驚きの多い体験だったが、もうひとつびっくりしたのがライブの尺。「そろそろ終わりかな」と思ったときには、まだまだ半分ぐらいで、結局なんと約4時間もの長い公演となった。披露された曲数は計38曲。ものすごいボリュームだが、それでいて1曲ずつの密度も濃くて全力投球という感じだから恐れ入る。
それだけの長丁場にもかかわらず、娘が途中でダレることもなくライブに集中していられたのを見て成長を感じたりもした。小さい頃ならじっとしていられなかっただろうなぁ、と遠い目になる。
会場を出て、娘に「楽しかった?」と聞いたら、「楽しかった」と答えながらもどこか放心したかのようだった。初めての体験に刺激を受けたように見えた。衝撃的だったがゆえに、まだ気持ちの整理ができないのかもしれない。
ともあれ、彼女も心から満足したであろうことは間違いなさそうだ。冬から春にかけて行われるiLiFE!の次のライブツアーの日程も発表された。千秋楽はなんとGMOアリーナさいたま(旧SSA)だ。「これはぜひとも見に行きたいね!」と父娘で意気投合。親子で一緒に推し活を楽しめるようになった喜びをかみしめながら、帰路についたのだった。
ナビゲーター

























