セルフケアが難しいシミ、どうする?シミに対する美容的アプローチを紹介

女性は毎月の生理や妊娠、出産、更年期などのイベントと共に体調の変化が起こります。ママの身体や心の変化を知り、正しいケアの方法を知ることで、家族の日々の幸福度をアップさせていきましょう!
助産師の石嶺みきさんによる最新コラム。今回のテーマは「シミに対する美容的アプローチ」について医療的な観点からお話ししたいと思います。
シミのタイプを見分けるのは難しい
ひとくちにシミといっても、老人性色素斑や肝斑、そばかす、後天性真皮メラノサイトーシス、炎症後色素沈着などさまざまな種類があり、それぞれ原因が異なるため、その改善には病態に則したアプローチ法を選ぶことが大切です。しかし、見た目だけでどのタイプのシミかを見分けることは難しい場合もあり、自己判断でセルフケアを行ってかえって悪化させてしまうこともあります。
セルフケアで改善が見込めないシミや、できるだけ早く目立たなくしたいシミには、医療機関でのアプローチも選択肢となります。
美容皮膚科で行われる治療とは?
美容皮膚科で行われている治療には、メラニン色素をピンポイントで破壊できるレーザー治療や、光熱作用によって肌のターンオーバーを促進する光治療(IPL)、メラニン色素の排出を促す薬(トレチノインなど)と色素の新生を抑える薬(ハイドロキノンなど)を組み合わせて用いる方法などがあります。これらの治療は、シミの種類や濃さ、肌質、ライフスタイルなどに応じて適切に選択され、セルフケアでは難しいシミの改善に効果的です。
たとえば、小さな濃いシミには、メラニン色素の破壊力が高いレーザーのスポット照射が有効です。一方、広範囲の色むらや薄いシミには、レーザートーニングやピコトーニング、IPLといった比較的ダウンタイムが少ない施術や、ZO skinなどのハイドロキノン・トレチノイン療法が選ばれる傾向があります。
シミのタイプ別アプローチ
女性特有の肝斑は、紫外線や肌への摩擦、ホルモンバランスの変化などによって、肌に慢性的な炎症が続いている状態ですが、炎症の沈静化のためにトラネキサム酸の服用が効果的です。それでも色調の改善が乏しい場合には、メラノサイトの破壊を伴わないメラニン色素のみの変性・破壊を目的に、各種トーニングが行われています。
また、最近では肝斑の病態に表皮基底層の不安定性や真皮側からの表皮への影響も指摘されており、Needle RFといった熱作用を利用したアプローチも積極的に行われています。
顔全体のシミ・そばかす・くすみには、美容初心者の方であればIPLがおすすめです。「顔全体を洗濯するような治療」と称されることもありますが、その光作用によって表皮のシミやくすみを改善し、肌全体をトーンアップさせることが期待できます。また、熱作用によって真皮のコラーゲンの生成が促進され、お肌のハリ感の向上や小じわの改善といった美肌効果も生み出します。
自分に合った方法を相談しよう
このように治療法は多岐にわたるため、シミの種類や肌質、ライフスタイルなどに合わせて適切に選択することが重要です。医療による治療は効果が高い一方で、副作用や費用面の懸念もあるため、複数の選択肢を理解したうえで、医師と十分に相談しながら治療法を選びましょう。皮膚科専門医の診察を受けることで、自分に合った適切な治療法やセルフケアの仕方を選びやすくなりますよ。

ナビゲーター
担当カテゴリー
美容・健康
助産師・看護師・栄養士 石嶺みき
助産師、看護師、栄養士。ミキズハウス助産院院長。株式会社FM BIRD所属。不妊治療中に献身的に励ましてくれた助産師に強い憧れを抱き、出産後に看護学校に進学。助産師専攻科を経て助産師資格を取得。卒業後は大学病院産婦人科外来・病棟に勤務し多くの出産に立ち会う。
その後、保健センター勤務に転じ、産後のメンタルサポートや妊娠SOS相談窓口、新生児訪問、乳幼児健康診査なども行う中で、フェムケア教育の普及活動を思い立ち独立。一般の方だけでなく、看護学校の教員や助産師、看護師などを対象とした講習会などを開講。現在は“全ての世代に、泌尿生殖器ケアを通して幸せになってもらいたい”という信念のもと、「フェムケア」「おちんちんケア(オムケア)」「思春期性教育」をはじめとする講演を広く行うなど、積極的に活動中。
「ぞうちんとぱんつのくに」原作・監修(2024年、KADOKAWA)





























