鈴木あきえさん第3子出産後のリアル「大変だったのは上の子のケアでした」

第3子を出産したばかりの、鈴木あきえさん。「3人目の子育ては余裕があるのでは?」と思われがちですが、実際はこれまでとは違う変化を感じたといいます。久しぶりの赤ちゃん育てへの戸惑いと、懐かしさの中にある幸せ。そして何より大きかったのが、上の子たちの心のケアでした。きょうだいが増えて見えてきた子どもたちの本音や、日々の関わりの中で気づいたこと。3人育児のリアルな悩みや工夫、産後の体と心の整え方、仕事復帰についての思いをお聞きしました。
3人目は“余裕”? 実際に感じた変化とは
「この感じね」と思えた、3人目育児の余裕と“3倍のかわいさ”
3人目の出産ということで、久しぶりの赤ちゃん育てにちょっとした不安はありました。授乳のことや寝不足の感覚も、「ちゃんとできるかな」と思う部分があって。
でも、いざ始まってみると、体がちゃんと覚えているんですよね。「あ、この感じだな」と思い出せるというか。寝不足も「こういう時期だったな」と分かっている分、気持ちに余裕を持って向き合えている気がします。それに、どこか懐かしさもあって。赤ちゃんとの時間を楽しめているなと感じています。
よく「3人目は孫みたいにかわいい」と聞いていたのですが、まさにその通りだなと思っていて。上の子たちの小さい頃の面影が重なる瞬間があって、それぞれの思い出も一緒によみがえるんです。だからこそ、「3倍かわいい」と感じるのかもしれません。

赤ちゃんが生まれたからこそ大切にした「上の子の心のケア」
「どうしたの?」と聞いて気づいた、子どもの本音
3人目の子育てで、大変だと感じているのは、上の子たちの心のケアです。特に真ん中の子が“お姉ちゃん”になったことで、気持ちの揺れを感じる場面が増えました。頑張ってお姉ちゃんでいようとする一方で、やっぱり甘えたい気持ちもあるんですよね。
あるとき、上の子が妹にちょっかいを出してしまうことがあって、最初は「やめなさい」と行動だけを見て注意していたんです。でも、妹が寝たあとに「どうしたの?」と声をかけてみたら、「甘えたかった」「ぎゅっとしてほしかった」と気持ちを話してくれて。それを聞いて、行動の裏にはちゃんと理由があるんだなと気づかされました。
それ以来、イライラしてしまうときほど、「どうしたの?」と一度立ち止まって聞いてみることを大切にしています。子どもって、自分の気持ちをちゃんとサインで伝えてくれているんだなと感じています。
5分でも大切にしたい、1対1で向き合う時間
上の子の気持ちに気づいてからは、意識して一人ひとりと向き合う時間をつくるようになりました。といっても、長い時間じゃなくていいんですよね。本当に5分でも、「ママをひとり占めできる時間」があるだけで、子どもはすごく満たされるんだなと感じています。
わが家の場合は、長男が朝いちばん早く起きるので、その時間に2人で長男が好きなYouTubeを見たり。真ん中の子とは、赤ちゃんが寝ている間にゆっくり話をする時間をつくったりしています。それぞれ生活リズムが違うからこそ、ちょっとしたタイミングで1対1の時間をつくりやすいのかなとも思っています。
どうしても赤ちゃんに手がかかる分、上の子たちに我慢させてしまう場面もあるのですが、少しでも「自分だけを見てもらえている」と感じられる時間を積み重ねていけたらいいなと思っています。

産後を乗り切るための心身ケアのコツ
早めの骨盤ケアで実感した、体の変化
今回の産後は、体のケアをこれまでより早めに始めたことが大きかったなと感じています。特に骨盤ケアは、産後3週間くらいで通い始めました。実際に施術を受けてみると、その場でズボンが履けるようになったりと変化を感じられて、「こんなに違うんだ」と驚きました。
体が整うと、気持ちの面でもすごくラクになるんですよね。以前、産後にケアをしなかったことで体に不調が出てしまったこともあったので、今回は無理のないペースで通いながら整えるようにしています。
“ながらケア”と無理しない習慣で心と体を整える
あとは、日常の中でできる“ながらケア”も意識しています。授乳中に姿勢を意識して腹筋に力を入れてみたり、寝かしつけをしながらストレッチをしたり。本格的な運動はなかなかできないので、できる範囲で続けることを大切にしています。食事も、無理に我慢するというよりは、もともと大好物の「大根」や、ダイエットにも良いといわれている「オートミール」などをうまく取り入れて、少しヘルシーにするように工夫しています。
それから、メンタル面では「全部を頑張りすぎないこと」を意識しています。子どもと遊びながら、片耳でラジオを聴いたりして、少しだけ自分の時間を持つようにしています。全部に全力で向き合おうとすると、どうしても気持ちがしんどくなってしまうので、少し力を抜くことも大事だなと感じています。
頼れるものは頼る!産後サポートと情報収集
これまでの出産よりも充実していると感じる行政サポート
今回の出産で感じたのは、産後のサポートが以前よりも充実してきていると感じたことでした。例えば、妊娠中に産後ショートステイの案内を受けることができて、赤ちゃんと一緒に宿泊しながらケアを受けられるサービスがあると知りました。まだ利用はできていないのですが、こういった選択肢があるだけでも、気持ちの安心感につながるなと感じています。
また、おむつやおしりふきなどを定期的に届けてもらえるサービスも利用していて、スタッフの方が「元気ですか?」と声をかけてくださるのもありがたいなと思っています。
ただ、こうした支援は自分から調べて申請しないと受けられないものも多くて、知らないとそのまま受けられずに終わってしまうこともあるなと感じました。
助産師さんから教えていただいたり、母子手帳と一緒にもらう資料を見返したりしながら、情報をしっかりキャッチしていくことが大切だなと思っています。せっかく用意されているサポートを無駄にしないように、これからも積極的に活用していきたいです。
仕事復帰と3人育児、両立して感じたこと
仕事は「自分を取り戻せる時間」
今回の仕事復帰は、産後1ヶ月ほどでスタートしました。正直、不安がなかったわけではないのですが、そのときの体調や状況を見ながら、無理のないペースで始められたのはよかったなと思っています。
実際に復帰してみて感じたのは、仕事は「自分を取り戻せる時間」でもあるということでした。赤ちゃんとの生活はとても幸せですが、どうしても自分のことが後回しになりがちで。仕事の時間は、自分のペースで動けたり、人と会話ができたりすることで、気持ちのリフレッシュにもつながっているなと感じています。
子育ても仕事も、どちらかだけではなく、両方があることでバランスが取れるんだなと、あらためて感じました。
「グラグラでも大丈夫」と思えた理由
一方で、産後はどうしても気持ちが不安定になる時期でもあります。私自身、今回も「こんなにイライラするんだ」と思うことがあったり、落ち込んでしまうこともありました。
そんなときに思い出しているのが、「グラグラしても沈まなければ大丈夫」という言葉です。メンタルが揺れてしまうのは当たり前のこと。でも、沈まずにいれば、きっとまた浮かび上がれるタイミングが来ると信じています。
だからこそ、ひとりで抱え込まずに、パートナーに今の気持ちを伝えたり、「さっきはごめんね」と冷静なときに共有したりすることも大切にしています。
同じように産後や子育てに悩んでいる方にとって、少しでも気持ちがラクになるヒントになればうれしいです。大変なこともありますが、一緒に頑張っていきましょう!
取材・文/やまさきけいこ
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