【パパコラム】「当事者意識を持ってほしい」と言われたら? 夫婦ですり合わせたい親のカタチ

&あんふぁんをご覧の皆さん、こんにちは!“パパって最高!”な社会を目指す子育てポータルサイト「パパしるべ」編集長の杉山錠士です。パパ歴は22年。早くも長女が孫を生んだので40代にして新米おじいちゃんでもあります。
次女が中学生になったタイミングでお小遣いのシステムを変えました。自分で思いついたのではなく、おそらくどこかで聞いて「いいな」と思ったのがきっかけだと思いますが、お小遣いを“ドル換算”にしたのです。
とはいっても、実際にドルで払うのではありません。持っていないから。毎月1日から10日までの間で、最もドル円のレートがいいタイミングで次女から僕に金額を申請し、その金額を日本円で払うというシステムです。
以来、娘はスマホで為替をチェックする日々。なにせ自分の生活に直結するものなので、真剣です。上がったり下がったりに一喜一憂。上がっている途中で「もっと上がる」と欲を出すと下がることも。まるでデイトレーダーのようです。
為替介入があったある日は、突然レートが変わり、日米両政府に対して怒っていました。今はまだどうしてレートが変わるかというところにまでは来てないですが、だんだんニュースなどを見ながらその変化の背景まで分かるようになるかもしれないなぁと見守っています。
「もっと当事者意識を持ってほしい」とは言うけれど……
最近は、家庭科の授業に「金融」という項目が入るほど、お金の教育が大事だと言われていますが、「お小遣いドル建て制」はきっと授業よりも役に立っている気がしています。
ポイントは、当事者意識を持ったこと。男性の育休取得率は50%を超えましたが、そんな今でもいろいろなアンケートのフリーワードで女性からたくさん出てくるのが「夫にもっと当事者意識を持ってほしい」という声。これは昔から本当に変わらないなぁと思います。
男性が家事や育児をする時間はデータでは増えているし、実際に今のパパたちと接するとかなり多くの人は家事や育児をやっているように感じます。でも、女性からすると「やってはいるけど、当事者意識は薄い」と思われているのでしょう。
もちろん、男性にも当事者意識がないわけではないと思います。ただ男女の間で「当事者像」にギャップがあるように感じます。どう違うのか? きっとどちらも「当事者=親」というところは同じなのだと思うのですが、そもそも親にも星の数ほどバリエーションがあるので、イメージしている「親」の姿が違う。特に男性の多くが意識している「親」は、今まで見てきた「パパ」の姿なので、「パパとしての当事者意識」はあるんだと思うのです。
また、当事者意識にひも付く要素に「主体性」があると思います。でも、この主体性もかなりあやふやです。よく聞く話なのが、妻に「自分から考えてやってほしい」と言われたので、自分の考えのもとにやってみたら「それが違う、もっと考えて」と言われてしまったというもの。そうなると自分で考えたやり方ではなく、妻が「そうそう」というやり方を主体的に探すようになりがち。
人によっては「パパは主体性を持っているように見せてママのやり方に準ずるもの」というゆがんだ当事者像を描いているケースもあると感じています。
主体性や当事者意識は、人から言われてもなかなか変わるものではありません。そうすると次に出てくるのは「一度、自分が痛い目に遭わないとわからない」という極論です。こうした結論にたどり着くケースもよく聞きます。 もちろん、荒療治が効く場合もあると思いますが、本当に痛い目に遭ってただただ自信を喪失してしまったり、逆ギレして関係性が悪化したり、いろいろなリスクもあると思います。僕はそういうリスクの方が嫌なのでやらないことを選択しています。
あいまいだからこそ、パートナーと「当事者意識」のすり合わせが大切
では、結果的にどうしたら本当の当事者意識と主体性は育まれるのでしょうか?
方法は人によって違うと思いますが、やはり、もっと土台にある「当事者とは?」「親とは?」といった意識を揃えることからやってみた方がよいように感じます。人によっては「当事者意識を持ってほしい」と言葉では言っているものの、本当に求めているのは「自分のやり方をちゃんと踏襲してくれる従順なサポーター」である場合もあると思います。
あなたの思う「当事者」とはどんなものでしょうか? パートナーが思っている「当事者」とはどんなものでしょうか? きっと大切なのはそれぞれの考えをすり合わせて「私たちの思う当事者」というものを見つけることのような気がします。ぜひパートナーと一度話してみてもらえたらと思います。
とはいえ実際は、こういう話をしようとすると、面倒くさそうに適当に答えて逃げようとするんですよね……うちの妻みたいに。いや、本当に難しい。
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学び・遊び・教育
兼業主夫放送作家 杉山錠士
1976年、千葉県生まれ。兼業主夫放送作家(株式会社シェおすぎ所属)。子育てポータルサイト「パパしるべ」編集長。ファザーリング・ジャパン会員。アドラー心理学勇気づけ勉強会ELMリーダー。品川区内小学校の現役PTA会長。22歳と14歳という年の離れた2人の娘を持ち、1歳の孫を育てる兼業主夫放送作家として、「ちょうどいいラジオ」(FMヨコハマ)「宮﨑薫のHump Night With Me」(TOKYO FM)などFMラジオを中心に情報番組、子育て番組などの構成を担当。「日経DUAL」をはじめWEBメディアでは各種コラムや記事を執筆。地域ではPTA会長やパパ会運営を歴任。FJ内プロジェクト「秘密結社 主夫の友」では広報を担当。「日大商学部」「筑波大学」や大田区両親学級、品川区男女共同参画課などで講演を実施。著書に「新ニッポンの父ちゃん~兼業主夫ですが、なにか?~」(主婦の友インフォス情報社)「急に『変われ』と言われても」(共著:熊野英一 小学館クリエイティブ)


























