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日常的な自然体験で子どもの自己肯定感もUP!親子で楽しむ「TOKYO GREEN BIZ」の魅力

「もっと身近に、自然の中で遊べる場所があったらいいのに」「強い日差しから守ってくれるような、緑豊かなスポットはないかな」などと感じたことはありませんか?そこで注目したいのが、東京都が推進している「TOKYO GREEN BIZ」です。100年先の未来まで見据える壮大なプロジェクトですが、遊びながら学べるプログラムなど、子育て世代にうれしいコンテンツが盛りだくさん!今回はプロジェクト推進担当課長の屋敷和也さんに詳しいお話を伺いました。
子どもたちが暮らす未来のために、今できることは
――「TOKYO GREEN BIZ」は100年先を見据えたプロジェクトとのことですが、子育て世代にとって、将来的にどのような価値や環境の変化をもたらすのでしょうか
東京都 政策企画局 計画調整部 プロジェクト推進担当課長 屋敷和也さん:東京都ではこれまでも緑の創出や保全に取り組んできましたが、地球温暖化や生物多様性の損失といった世界的な課題も背景に、自然と調和した持続可能な都市づくりを目指して「TOKYO GREEN BIZ」を2023年7月にスタートさせました。キーワードは、都民や企業の皆様など様々な方々とともに、東京の緑を「まもる」「育てる」「活かす」です。
緑には、二酸化炭素の吸収や夏の暑熱緩和だけでなく、豪雨時に雨水を浸透させて水害リスクを低減させる「グリーンインフラ」としての機能など、多様な役割があります 。緑を守り育てていくことは、今の子どもたちが豊かで潤いのある環境で過ごせる未来へと直結しています。
一方で、未来への環境保全だけでなく、今まさに子育ての真っ最中である皆さんが、日常の中で気軽に自然と触れ合える機会もたくさんご提供しています。
自然体験が子どもたちの「自己肯定感」を高めるというデータも
屋敷さん:文部科学省の調査データによると、12歳頃に自然体験を多く経験している子どもは、その後の自尊感情(自己肯定感)が高くなる傾向があるといわれています。自然の中で五感を働かせ、植物や生き物と触れ合う体験は、子どもの健やかな成長にとって非常に大きな意味を持っていると感じています。
そこで子育て世代の方々にぜひ活用していただきたいのが、東京の緑を見つける「東京グリーンビズマップ」や、緑のスポットを巡る「東京グリーンビズ・クエスト」などのコンテンツ、さらに里山体験などの自然体験プログラムなんです。
おでかけも緑豊かに!身近な自然を見つける便利なデジタルマップ
――まず日常的に、子育て世代が活用できるのはどのようなコンテンツでしょうか?
屋敷さん:そうですね。まずは都内の公園や庭園、民間施設の緑化スポットなど830カ所以上を掲載している「東京グリーンビズマップ」です。
お住まいの近くで、緑豊かなスポットを簡単に検索できますし、「ベビー休憩室がある」「じゃぶじゃぶ池がある」といった子育て世代にうれしい条件で絞り込むこともできるんですよ。週末のおでかけ先を探すきっかけとして、ぜひブックマークして活用していただきたいですね。

また、このマップと連動して楽しんでいただきたいのが、「東京グリーンビズ・クエスト」です。親子で楽しく学ぶ仕掛けとして、都内約40カ所の緑のスポットを巡りながらクイズに答える周遊型サービスなんですが、ユーザー登録をするとスマートフォンを使ってゲーム感覚で緑に関する知識を深めることができます。クエストをクリアすることで特典が用意される期間もあるんですよ。

2026年度注目!秋まで楽しめるイベント
――ほかにもおでかけにおすすめのイベントなどはありますか?
屋敷さん:2026年3月27日から行われている「100%ドラえもん&フレンズ in 東京」の大型イベントと連携し、臨海副都心にあるシンボルプロムナード公園の屋外会場にて「TOKYO GREEN BIZ」と連携した取り組みを9月30日(水)までの約6カ月間にわたり展開しています。
猫型ロボットのドラえもんがやってきた22世紀は、「TOKYO GREEN BIZ」が目指す100年先の未来でもあるという点に親和性を感じています。来てくれた子どもたちが、ドラえもんのひみつ道具を使って植物たちの声を聴いて考え、未来の緑を育むきっかけになれば、という思いをコンセプトにしています。
ARを使ったスマートフォンのスタンプラリーでは、キャラクターが緑に関するトリビアをお話ししてくれるなど、小さなお子さまでも楽しみながら緑について学べる工夫を凝らしているので、ぜひ体験してみてください。

――東京都にいながら、里山を体感できるプログラムもありますね
屋敷さん:はい。「里山へGO!」という自然体験プログラムですね。都内各地にも「里山」があるんです。自然と人間の生活が隣り合い、交わり合って保たれてきた「里山」は、人の手が入らなくなると、そこに生息する生物の生態系にも影響を与えてしまうんです。
生活が変わり、離れる人が増える中で、みんなで手入れをして、四季を楽しみながら里山を守ろうという取り組みなんですね。年間を通じて森の手入れや田植え、稲刈りなどの体験イベントを募集していますから、気になるイベントは専用のホームページから申し込んでみてください。
豊かな緑で気温上昇や水害から街を守る「グリーンインフラ」
――豪雨時に雨水を浸透させて水害リスクを低減させる「グリーンインフラ」という言葉もありましたが、「TOKYO GREEN BIZ」によって「緑が増えた」と実感できるようなスポットはありますか?
屋敷さん:東京都ではこれまでに、都立公園等の開園により東京ドーム約40個分に相当する緑を創出してきました。また、民間施設の開発にあわせて新たな緑が多く生まれています。
国立競技場に隣接する「明治公園」には水害対策にもなるレインガーデンがあります。集中豪雨が発生しても、地中に雨水をしみこませ、ゆっくり排水できるよう、起伏なども計算されたデザインになっていますし、インクルーシブ広場は子どもたちの遊び場として親しまれています。
また意外と知られていない穴場スポットとしては、江東区にある「海の森公園」があります 。ここはかつて「ごみの埋め立て地」だった島なんです 。そのごみの島を美しい森へと生まれ変わらせるため、都民の皆様やボランティアの方々の約2万3000人がどんぐりから苗木を育て、約24万本を植樹して誕生したという壮大なストーリーがあります。都内の公園や街路樹から出る枝葉を使って、土づくりを行ったんですよ。
自然体験やガイドツアーなどのイベントも随時開催されていますし、バーベキュー場などもありますから、レジャーなどで利用してみてほしいですね。
住宅街で野菜作りも?これからの東京で実感できる「新しい緑」
屋敷さん:さらに、2026年度(令和8年度)からは新しい取り組みもスタートします。その一つが、街の中で農業的な活動(野菜作りなど)を体験できる「ポケットファーム」の創出です。身近な地域で農に触れられる場所を増やしていきたいと考えています。
また、空き家を有効活用する試みもスタートします。空き家等の遊休地を活用し緑を創出していく施策で、ポケットパークなどを整備していく予定です。
忙しい日々にこそ、子どもたちと身近な自然に目を向けてみませんか
――最後に、仕事や家事に忙しい読者の皆さんに向けてメッセージをお願いします
屋敷さん:東京は高層ビルが立ち並ぶ大都会というイメージが強いかもしれませんが、一歩足を踏み出すと、身近な場所にたくさんの豊かな緑が息づいています。
仕事や家事に追われる毎日の中で、遠出をするのは少しハードルが高いと感じることもあるかと思います。そんなときはぜひ、「東京グリーンビズマップ」を開いて、身近な緑のスポットを探してみてください。
また「TOKYO GREEN BIZ」のInstagramをフォローしていただけるとうれしいです!定期的におすすめのスポットやイベント情報などを発信していますから、おでかけの参考にしてみてくださいね。
まとめ
「TOKYO GREEN BIZ」は環境保護でありつつも、現代を生きる親子の日々の暮らしを豊かにし、未来の子どもたちへ素晴らしい財産を残すための実践的なプロジェクトなのだと実感しました。まずは「東京グリーンビズマップ」を片手に、今週末のおでかけ先をご近所で探してみることから始めてみませんか。
企画・編集/&あんふぁん編集部、文/山田朋子


























