ママの「早くして!」が減る 年齢別・子どもの朝準備サポート術

助産師として多くの親子と関わりながら、プライベートでは12人の子どもを出産したHISAKOさんが『がんばらんでええ!』『テキトーでええ!』を合言葉に、キレイゴト抜きの方法論でみなさんの心を軽くするコラムをお届けします。
朝のんびりなのは、「先を見通す力」が発達途中だから
時計とにらめっこしながら「あと何分!?」と走り回るママの隣で、ゆっくりのんびりマイペースの子ども。子育て世代の朝の“あるある”ですよね。
何度起こしても起きない。やっと起きたと思ったら、いつまでもパジャマのまま。トイレに行ったはずが、待てど暮らせど戻ってこない……。そんなときについ口走ってしまうのは、「もう〜早くしてよ!」ですよね。でもこの声掛け、実はただの“感情ダダ漏れワード”でしかありません。つまり、子どもにはほぼ効きません。彼らからすると「また怒っているな、面倒くさいな」くらいのもの(笑)。
わが家は子だくさんなので、毎朝「なんで今靴下脱ぐの!」「今その話いる?」「起きろってば!」と、ツッコミどころ満載です。昔の私はイライラして、子どもたちに「何してんの!」「早くしてって言ってるでしょ!」と感情的に叱ってしまっていました。しかし、第6子が生まれたあたりでやっと気づいたんです。「もしかしてこれは“しない”のではなく、“できない”のではないか?」と。
子どもは小学校低学年くらいまで、「先を見通す」「優先順位をつける」「時間を意識する」という力が発達途中なんだという衝撃の事実を知ったのは、子育て歴10年を超えてからでした(遅っ!)。彼らはまだ急ぐことのできない発達段階。つまり、あなたが望むようなテキパキとした朝の準備なんか、できるはずがないんです!
未就学児はとにかく「やることの見える化」を徹底!
では、どう関わればいいのでしょうか。
まず未就学児。この時期の子どもは、そもそも頭の中に“やることリスト”がありません。だから「早くして!」と言われても、「え、何を? どこから?」となってしまいます。そこでおすすめなのが、やることの“見える化”です。
たとえば、①パジャマをぬぐ②着替える③ごはん④歯みがき……と、紙に書いて貼るだけ。字が読めなければ、絵でもOKですよ。「次はこれをするんだな」ということが分かると、動きやすくなります。あと、余裕があれば(いや、ほぼないけど)実況中継もおすすめです。「お、ズボン履けたね! 次はシャツいってみよう!」という感じで、未就学児には横でナビをしてあげるとスーッと進みますよ。

小学生にはルーティンを作ってあげることがカギ
次に小学生。つい言いたくなるのが「いい加減、自分でやってよ!」というセリフ。うん、めっちゃ分かります(笑)。でも、丸投げするとどうなると思いますか? 残念ながら、ダラダラがレベルアップするだけです。小学生は自立させつつ、仕組みで支えるのがポイント。
例えば、宿題、連絡帳、水筒など、持ち物チェックリストを作る。タイマーで時間を「見える化」する。朝の流れを固定する。人は“考えるだけ”で疲れます。だからこそ、流れが決まっていると、それだけでいちいち考えなくても動きやすくなります。
正直なところ、それでも「早くして!」を言ってしまうことが多々ある私なので、偉そうなこと言えた立場ではありませんが、朝の動線を固定してからわが家では“感情ダダ漏れワード”が飛び出すことはだいぶ減りました。ゼロにはならないけど、全然ちがいますよ!
「できないのが普通!」のマインドで朝を乗り切ろう!
小学校低学年くらいまでは、できないのが普通!
この原理原則を忘れると毎朝しんどくなるので、常に頭の片隅に置いておいてくださいね。できないことを責めるより、できる形にしてあげる。朝のバタバタはなくならないけれど、関わり方ひとつでママの消耗は劇的に変わります。子どもを急かしたくなったら、まず深呼吸して流れを整える。「忙しい朝っぱらからそんな細かいことやってられないわ!」という声も聞こえてきそうですが(笑)。これが、子だくさんHISAKOがたどり着いた、一番ラクな朝の乗り切り方です。

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