梅雨は困りごとが増える!イライラの前兆を見逃さない感情コントロール術

梅雨は困りごとが増える!イライラの前兆を見逃さない感情コントロール術

天気が安定しないと、イライラしやすくなることがあります。今回は、スクールカウンセラー、発達凸凹コンサルタントの立場から、天候に振り回されず、感情をコントロールするサポート術をお伝えします。

梅雨は困りごとが増える

雨の日が続くと、心も身体も疲れが出やすくなります。ジメジメした天気に影響を受けるのか、「梅雨になると、困りごとが増えるんです」という相談をいただきます。例えば、次のようなお悩みです。

・朝、起きることが大変になる

・些細なことでパニックを起こす

・体調不良を訴える頻度が増える

・癇癪が激しくなる

・集中力が減る

普段できていたことができなくなり、あれもこれも不調になってくると心配ですよね。支える方も疲れ切ってしまいます。

「不快感」を整理する

「雨が苦手」「梅雨の季節は気分もどんよりする」などの不快感は、私たち大人はもちろん、子どもも感じています。その「不快」が具体的にどのようなものなのか、整理してみましょう。特に、感覚が過敏な場合は、私たちが「ちょっと不快だな」程度に感じることが「とても辛い」ことがあります。

肌が感じる不快

・湿気のべたべたする感覚

・雨で濡れた服が肌につく

聴覚が感じる不快

・雨音が大きく聞こえる

・水はねする車の音に驚く

視覚が感じる不快

・曇り空で光の感じ方が変わる

これらの不快感が積み重なると、イライラしやすくなる、集中力が落ちるなどの困りごとにつながります。「不快」を整理することで「何が不快なのか」「体のどこに辛さを感じているのか」がわかると、サポート方法を具体的に練ることができますよね。

天候で崩れるのは感情だけじゃない

雨のとき、感情以外にも崩れてしまうものがあります。それは、日々の「ルーティン」です。「いつもと同じ流れ」は、子どもにとって安心の源ですが、天候によって、「荷物が増える」「外で活動ができない」などルーティンが崩れることがありますよね。

予定が変わり「次に何が起こるかわからない」不安が生まれると、感情も崩れやすくなるのです。これは、子どもからの「困っている」というヘルプサインと捉えることができます。ちなみに、雨の場合は見てわかりますが、「気温が高い」「光化学スモッグの発生」などは、視覚的にわかりませんよね。

「気温が30度以上のときは、〜〜の予定に変わります」「光化学スモッグの放送が出たら、教室で過ごそうね」など、伝え方を工夫してみると良いでしょう。

見える化で安心を作る

次に、子どもの「困った」に気づいたときや、気持ちが不安定だと感じたとき、どんなサポートができるか考えてみましょう。私がおすすめする方法は、「見える化」で安心を作ることです。急な予定変更でも、「見える化」して見通しを伝えると不安が軽減します。

予定の変更を伝える時、言葉で伝えると簡単ですよね。でも、スケジュールなど複雑な情報を聞き取り、記憶し、その通りに行動することは大人であっても難しいことです。少し手間かもしれませんが、箇条書きでも良いので変更したスケジュールを書いて相手に渡すことで、その後の活動に安心して取り組むことができます。

感情も「見える化」しよう

また、「見える化」は見通しを伝える以外にも、役立てることができます。なかでも、ぜひ取り組んでもらいたいことが「感情の見える化」です。これは、感情をコントロールすることにもつながる方法です。

子どもは、自分の心のうちにある繊細な感情をアウトプットすることが苦手です。そのためにも、まずはざっくりとで良いので感情を目で見てわかるイラストなどに表します。方法は、子どもに合わせたオリジナルなものでOKです。

例えば、数字や温度計のように表したり、スマイルマークのような簡単なイラストで「楽しい」「悲しい」を表したり、穏やかな山と火山で表すなどの方法があります。もちろん、「雨で服が濡れて悲しいね」「晴れて、嬉しい気分だね」「ジメジメして嫌だね」など言葉で表現するすることもおすすめです。

取り組むときは、ネガティブな感情だけではなく、ポジティブな感情も積極的にアウトプットすることを心掛けると良いですよ。この方法を続けることで子ども自身が感情をアウトプットする力を身につけられるようになります。子どもの好きなキャラクターや興味のあるものも取り入れながら、練習のつもりで取り組んでもらえたら嬉しいです。

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公認心理師・スクールカウンセラー・発達凸凹支援コンサルタント西木 めいの画像

担当カテゴリー

子どもの健康・発達

公認心理師・スクールカウンセラー・発達凸凹支援コンサルタント 西木 めい

大学教育学部(特別教育専攻)卒業。小学校の通常学級の担任を8年、特別支援学校(小学部) の担任を5年、自治体の就学支援委員会(就学相談)の調査員、特別支援教育コーディネーターを経験。
「優秀な同僚の先生たちが、保護者と揉めて心を病んで、どんどん学校を辞めていく現状」を見て、専門職であるスクールカウンセラーになることを決意。現在は、小学校と中学校のスクールカウンセラーとして、親子や先生のカウンセリング、学校内の環境調整のコンサルティング、不登校や登校しぶりの再登校のサポートなどを行う。
一方で、SNSを通じた「発達凸凹支援コンサルタント」として、これまで2300人以上のママ・パパ、先生のお悩み解決コンサルを行いながら、発達凸凹っ子のママや、子どもの不登校・登校しぶりに悩むママに向けたオンライン講座、小学校の保護者100名以上が集まる子育て講演会などを開催。特別支援教育が「教育の一番の根本」であることを啓発している。2児の母。著書に『発達障害のある子を支える担任と保護者の連携ガイド 』(明治図書)がある。

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