【パパコラム】子どもに“つい”怒ってしまった……アドラー心理学に学ぶ、その後の反省と仲直り

&あんふぁんをご覧の皆さん、こんにちは!“パパって最高!”な社会を目指す子育てポータルサイト「パパしるべ」編集長の杉山錠士です。パパ歴は22年。早くも長女が孫を生んだので40代にして新米おじいちゃんでもあります。
コロナ禍に入る少し前のことだったと思います。それまでは子育てをしながら自分の中で試行錯誤しつつ、いろいろなことを自分流で進めていたのですが、知り合いを通じて、アドラー心理学をベースとした子育てのメソッドを発信している熊野英一さんにお会いしました。それまでほとんど知らなかったのですが、話を聞いていくと自分がしてきたことが見事に体系化されていて、僕がしてきたことが間違っていなかったと思えるようなトピックもたくさんありました。
以来、自分でも勉強して、アドラー心理学の中でも「勇気づけ」に特化した内容についてはセミナーの講師もさせてもらうようになりました。
アドラー心理学を学んでよかったのは、迷ったときの指針になる考え方ができたこと。基本的に子育ては、育てている子の個性はもちろん、親自身の個性も大きく関わるので、「こんなときはこうすればいい」という特効薬のようなものはないと思っていますが、やっぱりその考え方の目安は欲しいですよね。そういう意味でも僕には合っていたんだと思います。
“つい”を許してくれないアドラー心理学
アドラー心理学では、「怒り」を「特定の相手に目的を持って使われる」と考えます。つまり「相手を選んでいる」というのです。例えば、子どもに対して強い言葉で怒っているときに、ピンポーンとチャイムが鳴って、待っていた荷物が届いたとしたら、玄関に出て配達してくれた人に強い言葉で対応することはないですよね。つまり「怒りはコントロールできる」というわけです。
いや、でもついつい怒っちゃうこともありますよね?
と、言いたいところですが、全ての行動や発言は自分で決めているという「自己決定論」で考えるアドラー心理学。「“つい”ではなく、あくまで相手を選んでいるのですよ」という理屈になるわけです。
学んでいいこともたくさんありますが、こういうときは困ります。そりゃ言いたいことは分かるけど、なんならセミナーではそういうふうに伝えているけど、正直自分も“つい”ってことはあります。だからこそ自分がつい娘を怒ってしまったときは、その後でものすごくへこみます。「あーまたやっちゃった……セミナーをやっているくせに」と。
でも、アドラー心理学にはこんな考え方もあります。「不完全な自分を受け入れることも大切」。これは本当にありがたい。どんなこともパーフェクトにできる人間なんていないので、それをごまかすのではなく、ありのままの自分を認めましょう、と言ってくれているのです。
「怒ってもいいよ」と言っているわけではないですが、「みんな完璧じゃないよね」とも言ってくれるわけです。なんてありがたい。
怒りを言語化することで、子どもとの関係が深まることも
というわけで、本来ないはずの“つい”を発動してしまった不完全な自分を認めつつ、次の行動に出ます。やってしまったことはしょうがないので、怒ってしまった相手、つまり娘に気持ちを全部しゃべっちゃうのです。
もちろん怒りが収まって冷静になってからですが、大体一緒に買い物に行ったりして、その道すがら話します。まずは「怒っちゃってごめんね」から始まり、なぜ腹が立ったかを自分なりに分析して伝え、さらにセミナーとかで教えているくせに自分ではやってしまって、後悔しているし反省している、と。
時にはそれが数日後になってしまうこともありますが、経験で言うとやっぱり話すとだいぶ状況が変わるように感じています。特に小学生くらいになってわりとしっかり話せるようになってくると、最初のうちは何も言わずに聞いている娘も「いやいや私が悪かった、ごめん」と言ってくることもよくありました。
そこまで話せるようになると、あとは「じゃあ、これからどうしようか?」みたいな改善方法の相談に入ることができて、もめ事は長引かないですし、一応改善の方向で進められることが多いです。もちろん、そこで決めた改善策が功を奏するかどうかは別ですし、そこで決めた約束をまた破られると、再び“つい”を発動しちゃうんですけどね。

もともとそこまで怒るタイプではないですが、そんな考え方になってからは、怒ってしまっても少しは気が楽になったように思います。それに、娘に伝えるために自分の怒りを振り返って言語化していると、だんだん整理がついてきたり、傾向が分かったりするので、一瞬“つい”が発動しそうなときに冷静になれるということもあります。
“ついつい怒っちゃう”が頻発している方はぜひ、怒ってしまったら後から全部話しちゃう作戦を使ってみてもらえたらと思います。
ちなみに、妻と夫婦げんかをした後で同じように「怒っちゃってごめん」と言うと、「でしょ!」と再び火をつけてしまうことが多いように感じます。これは、まだ相手の怒りが収まってないという、タイミングの悪さのせいだと思います。きっと。
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担当カテゴリー
学び・遊び・教育
兼業主夫放送作家 杉山錠士
1976年、千葉県生まれ。兼業主夫放送作家(株式会社シェおすぎ所属)。子育てポータルサイト「パパしるべ」編集長。ファザーリング・ジャパン会員。アドラー心理学勇気づけ勉強会ELMリーダー。品川区内小学校の現役PTA会長。22歳と14歳という年の離れた2人の娘を持ち、1歳の孫を育てる兼業主夫放送作家として、「ちょうどいいラジオ」(FMヨコハマ)「宮﨑薫のHump Night With Me」(TOKYO FM)などFMラジオを中心に情報番組、子育て番組などの構成を担当。「日経DUAL」をはじめWEBメディアでは各種コラムや記事を執筆。地域ではPTA会長やパパ会運営を歴任。FJ内プロジェクト「秘密結社 主夫の友」では広報を担当。「日大商学部」「筑波大学」や大田区両親学級、品川区男女共同参画課などで講演を実施。著書に「新ニッポンの父ちゃん~兼業主夫ですが、なにか?~」(主婦の友インフォス情報社)「急に『変われ』と言われても」(共著:熊野英一 小学館クリエイティブ)
























