遠出や特別なレジャーだけじゃない! 子どもの創造力を育む「本当に豊かな夏休み」の過ごし方

助産師として多くの親子と関わりながら、プライベートでは12人の子どもを出産したHISAKOさんが『がんばらんでええ!』『テキトーでええ!』を合言葉に、キレイゴト抜きの方法論でみなさんの心を軽くするコラムをお届けします。
「夏休みの特別な体験」を気負いすぎて、ヘトヘトになっていませんか?
夏休みです! 毎年この時期になると、SNSにはキラキラした旅行写真や体験イベントの報告があふれますよね。世間の「充実した夏休み」の基準に振り回されて、「どこかへ連れて行かなきゃ」と焦っているママやパパは多いのではないでしょうか。
私もかつてはそうでした。たくさんの子どもを抱えて「何とかして特別な思い出を」と必死にレジャー施設を探し回っていました。でも正直、毎回くたくた。お金はかかるし、移動もカオス。そんなある日、「もう無理に企画するのやめよう!」と開き直って、子どもたちを公園に放ってみたんです。そこから、私の夏休み哲学ががらりと変わりました!
広い公園や海は、子どもの知的好奇心をくすぐる「広大なキャンパス」
用意された体験の中では、子どもはあくまで「お客さん」。ところが、自然というフィールドに一歩踏み出せば、世界は一変します。そこには「楽しみ方マニュアル」なんて存在しません。「どう遊ぶか」「何を発見するか」を、全て自分たちで考え、決めていく。この「ゼロから何かを生み出す」という創造のプロセスこそが、子どもの知的好奇心に火をつけ、退屈という言葉を消し去ってくれるのです。
わが家は沖縄に移住し、現在は毎日ビーチに行けるという環境に恵まれました。潮だまりで生き物を探し、流木や貝を拾い、ひたすら砂を掘る。単なる遊びに見えて、彼らは海という広大なキャンバスで、自分だけの物語を創造し続けています。自らの手と頭で遊びを創造するクリエイティブな夏休みこそ、子どもたちが大人になっても忘れない、最高の宝物になるはずです。もちろん、熱中症対策だけは万全に。

雨の日はおうちで「リアル・マインクラフト」! 親も本気で楽しもう
外に出る体力がない日は、家の中を巨大な遊び場に変えてしまいましょう。私のイチオシは「段ボール基地作り」。スーパーで段ボール箱をいくつももらってきて、切って、並べて、ガムテープでつなぎ合わせ、窓を切り抜き、屋根をつける。まさにリアル・マインクラフトの世界です。面白いのは、親のほうが一番夢中になってしまうこと(笑)。「ここに補強を入れたら丈夫になる」「この角に窓をつけると風通しがいい」と親が本気で作り始めると、子どもたちのテンションも一気に跳ね上がります。
唯一の難点は、終わった後のごみの量と、リビングを占領する巨大な塊(笑)。納得がいくまで遊んだ後は、子どもたち自身の手で解体作業をさせましょう。「自分たちで作り、自分たちで壊す」。このプロセスこそが遊びの完成であり、最後まで責任をもつという教育的な締めくくりにもなります。家の中をテーマパークにする秘訣は、「散らかることや汚れることを、今日だけは許容する」という親の腹のくくり方です!
なんの変哲もない「日常」が、忘れられない温かな記憶になるはず
大家族での子育てを通してたどり着いた真理。それは、大人が「せっかくの夏休みだから」と力む必要なんて全くない、ということです。遠出や特別なレジャーだけではなく、近場の公園でも十分です。汗だくになって、疲れて、部屋が段ボールで散らかって--そんなドタバタな一日の終わりに、みんなでバタンキューと寝てしまう。そんな何の変哲もない日常の積み重ねこそが、子どもたちが大人になっても忘れない、最高に温かい記憶になるのだと確信しています。さあ、今年はこの「暑さ」も「騒がしさ」も、全部ひっくるめて楽しみ尽くしましょう! あなたの肩の荷を下ろした分だけ、きっと子どもたちの笑顔はもっと輝くはずですよ。

ナビゲーター
担当カテゴリー
子育て支援



























