かぼちゃに黒猫、ミイラ男も!子どもに話すハロウィンのキャラクターの由来

ハロウィンが近づくと、街にはかぼちゃや黒猫、ちょっと怖いモンスターの飾りが並びます。子どもに「これは何?」「どうして飾るの?」と聞かれることもあるかもしれません。今回は、おなじみのキャラクターの由来や意外な豆知識を紹介します。親子でハロウィンを楽しむ話題にしてみてくださいね。
ハロウィンのキャラクターには意外な由来がいっぱい!
ハロウィンの飾りや仮装で見かける、かぼちゃや黒猫、ミイラ男。おなじみのキャラクターにも、名前や見た目だけでは分からない由来や、あまり知られていない一面があります。
「どうしてハロウィンに登場するの?」「本当はどんな存在なの?」と、親子でお話ししてみるのも楽しいですね。キャラクターにまつわる雑学を知れば、飾り選びや仮装も、いつもとは少し違った楽しみ方ができそうです。
ハロウィンでおなじみのキャラクターとその由来
ここからは、ハロウィンでおなじみの5つのキャラクターについて、由来や豆知識を紹介します。子どもと一緒に、お気に入りのキャラクターの意外な一面を探してみてくださいね。
ジャック・オー・ランタンは、元々カボチャじゃなくてカブ
オレンジ色のカボチャをくりぬいた「ジャック・オー・ランタン」は、ハロウィンに欠かせない定番です。ところがアイルランドなどではもともとカボチャではなく、カブを使ってハロウィンのランタンを作ったといわれています。
カブのランタンの由来は、アイルランドとその近隣に古くからある「けちんぼジャック」の伝承です。
昔、けちでずる賢いジャックという男は、彼の魂を取りにきた悪魔を二度にわたってだまし「魂を永遠に取らない」と約束させました。やがてジャックは寿命で亡くなりましたが、生前の悪行が原因で天国に入れてもらえませんでした。しかたなく地獄へ行くと、悪魔に「約束どおり魂を取れないから地獄にも入れない」といわれ、追い払われてしまったのです。
悪魔が地獄の鬼火を1つくれたので、ジャックは火が消えないように、近場にあったカブをくりぬいて鬼火を入れ、ランタンを作りました。天国にも地獄にも行けなくなったジャックは、ランタンを手に今もさまよい続けているそうな…。
こんなお話にまつわるランタンですが、アメリカではハロウィンの季節、カブよりも手近で扱いやすいカボチャを使うようになりました。今ではカボチャのランタンがすっかり主流になっていますよね。
不吉といわれる黒猫は、実は幸運をもってくる?
ハロウィンでは、魔女のお供として描かれることも多い黒猫。「黒猫が目の前を横切ると不吉」という言い伝えを聞いたことがある人もいるでしょう。中世ヨーロッパにおいて、黒猫はそのミステリアスな見た目や性質から、魔女や悪魔のイメージと結びつけられることがありました。
ところが、ヨーロッパ各地には黒猫を幸運の象徴とする古い言い伝えもあります。黒猫が家の玄関に現れると繁栄をもたらすとされ、航海のときは船に乗せる習慣もあったそうです。
また「黒猫が目の前を横切ると不吉」とされる理由は、幸運が自分の前を通り過ぎ、逃げてしまうためともいわれていますよ。
同じ黒猫でも、時代や文化によって受け止め方が違うのは面白いですね。もちろん、どちらも言い伝えであり、実際に毛の色で幸運や不運が決まるわけではありません。「黒猫を縁起がいいと思う人もいるんだって」と話せば、黒猫の仮装はもっと楽しくなりそうです。
コウモリは怖いだけじゃない!自然のサイクルを支える一員
暗い夜空を飛ぶコウモリは、ハロウィンの飾りでもおなじみです。悪魔の翼を思わせる姿や、吸血鬼がコウモリに変身する物語から、怖いイメージをもっている人もいるでしょう。しかしコウモリには、人間の生活に利益をもたらす側面もあるようです。
ハロウィンの起源をさかのぼると、古代ケルト人の収穫祭にたどり着きます。10月31日の夜はあの世から悪霊や魔物がやってくるので、人々は大きなたき火を魔除けにしていました。このたき火に集まる虫を食べようとやって来たコウモリの姿が、現代にも伝えられていると考えられています。
またコウモリは自然のサイクルのなかで、農作物を荒らす害虫を食べたり、花粉や種を運んで植物を増やしたりといった、大切な役割を担っている生き物です。
「怖そうに見えるけれど、大事なお仕事をしてくれるんだって」と話すと、子どもにとっても、コウモリが少し身近な存在になりそうですね。
ミイラ男には女もいる?ミイラに込められた願いとは
全身に包帯を巻いた「ミイラ男」は、ハロウィンの仮装でもおなじみですね。一般的には「ミイラ男」と呼ばれているので、子どもは「女の子はいないの?」と疑問に思うかもしれません。
映画やお話では、全身包帯だらけで動く怖いモンスターとして描かれるミイラ。大体が男性モンスターとして扱われたため「ミイラ男」の通称が定着しましたが、実際には女性のミイラもいます。
古代エジプトでは「死後は永遠の命を得た魂が体に戻り、再生する。ただしそのためには体を保存しておく必要がある」と考えられていたそうです。ですから人間の女性はもちろん、猫やハトのミイラも発見されているのです。
元々は「大切な人が戻り、命がずっと続くように」という願いのこめられた風習だったことを知ると、「怖いおばけ」というイメージが少し変わるかもしれませんね。
あの怪物、「フランケンシュタインさん」ではなかった?
大きな体に、つぎはぎのあるこわい顔。「この怪物の名前はなんでしょう?」と聞かれたら、「フランケンシュタイン!」と答えてしまうかもしれませんね。
この怪物は、1818年に出版された、メアリー・シェリーの小説『フランケンシュタイン』に由来するキャラクターです。主人公は、科学者のヴィクター・フランケンシュタイン。科学の力で生命を生み出そうとした結果、見た目の恐ろしい怪物を作り出してしまいました。恐怖から主人公に捨てられた怪物は、人間を陰から観察して言葉や愛を学び、親しくなろうとします。しかしその見た目から人間に拒絶され、自分を捨てた主人公を恨んで復讐していく、というストーリーです。
このように、フランケンシュタインは怪物を生み出した人の名前で、怪物自身には最後まで名前がありません。あの怪物がフランケンシュタインという名前ではないことも意外ですが、それだけではなく、本当は優しい心をもっていたことを知れば、怖い仮装を見たときの印象が少し変わりそうです。
キャラクターの由来を知って、親子でハロウィンを楽しもう
ハロウィンのキャラクターは、由来を知ると、見た目だけでは分からない一面が見えてきます。飾りや仮装をきっかけに、昔の人の暮らしや願い、物語の世界へと興味を広げられるのも楽しいですね。
子どもが気になるキャラクターを見つけたら、「実はね……」と豆知識を話してみてはいかがでしょうか。「もっと知りたい!」という声があれば、一緒に本などで調べるのもよい時間になりそうです。親子の会話を楽しみながら、今年のハロウィンを迎えてくださいね。

























