「自分はできない」と言い始めるのは何歳ごろ?子どもの自信が揺らぐ理由と親のサポート

「自分はできない」と言い始めるのは何歳ごろ?子どもの自信が揺らぐ理由と親のサポート

「どうせできない」「やっても意味ない」。以前は何でもやりたがっていた子どもが、そんな言葉を口にするようになると、戸惑いますよね。「何かあったのかな」「どう声をかければいいかな?」と心配になる保護者もいるでしょう。

子どもは成長するにつれて、自分の力や周囲との違いに気づき、自信が揺らぐこともあります。この記事では、子どもが「自分はできない」と感じるようになる時期や背景とともに、自信を支える親の関わり方を紹介します。

子どもが自分に自信をなくすのは何歳ごろ?

子どもが自分に自信をなくす時期には個人差がありますが、幼児期後半から小学校低学年、8歳ころまでの時期にかけて、自分の力を少しずつ現実的に捉えるようになります。これにともない、「自分はできない」と口にしたり、以前は楽しんでいたことへの挑戦をためらったりする場合もあるでしょう。

幼いころには、「自分は何でもできる」と感じるような万能感が見られることがあります。しかし、成長するにつれて、得意なことだけでなく、苦手なことや思いどおりにできないことにも気づくようになるため、親の目から見ると急にわが子が自信を失ったように感じられるかもしれません。

これは単なる自身喪失ではなく、自分のできることや難しいことを知っていく、成長の一場面とも考えられます。「自信がない子になってしまった」と決めつけず、どのような場面で、どんな気持ちから出た言葉なのかに目を向けてみましょう。

幼児期~8歳ころに「自分はできない」と感じる背景

子どもの「自分はできない」という言葉には、悔しさや不安など、さまざまな気持ちが隠れています。背景として考えられるのは、次のようなことです。

  • 友達やきょうだいとの比較
  • 思い描いた姿と、実際にできることの違い
  • 失敗したときの周囲の反応に対する不安

成長すると、それまで見えていなかった友達やきょうだいと自分との差が、現実として見えてくることがあります。「あの子にはできるのに、自分にはできない」と感じるとき、自分の全てが劣っているように感じられてしまうかもしれません。

また、他のだれかではなく、思い描く自分の姿との差にがっかりすることもあります。例えば「もっと上手に絵をかきたかった」「もっと速く走りたかった」など、「上手にやりたいのに」という悔しさが「できない」という言葉になることもあるのです。

一方、失敗したときにからかわれたり、強く注意されたりした経験から「また同じことになったら嫌だ」と挑戦をためらうケースもみられます。「できない」という言葉で挑戦を避ければ、誰かに笑われる心配もなく、怒られるリスクを避けられるからです。

「できない」という言葉だけで、わが子が何を不安に感じているかを察するのは難しいかもしれません。何を難しいと感じているか、どんなことが嫌だったのかを聞いてみるとよいでしょう。

子どもの自信を支える親の関わり方

子どもが「自分はできない」と口にすると、励まして自信を取り戻してあげたくなりますよね。そのためには急がずに、まずはその気持ちを受け止め、安心して次の一歩を踏み出せるよう支えていくことが大切です。ここからは、日々の生活のなかで取り入れられる具体的な関わり方を紹介します。

励ます前に「悔しかったね」と気持ちを受け止める

子どもが「できない」と落ち込んでいるとき、「大丈夫、できるよ!」と声をかけたくなるでしょう。ただ、本人が悔しさや悲しさを感じていると、励ましをすぐには受け入れられないこともあります。

まずは「うまくできなくて悔しかったね」「頑張っていたんだね」と、気持ちや取り組んでいた姿に言葉を添えてみてください。何があったのかわからないときは、「どうしたの?」と聞き、子どもの言葉を待つだけでも十分です。

すぐに前向きにさせようとせず、話を聞いたり、そばで見守ったりする時間を大切にしましょう。気持ちが落ち着いてから「どうしたらやりやすくなるかな」と一緒に考えると、次の一歩につなげやすくなります。

結果だけでなく、工夫や取り組んだ過程を具体的に伝えてほめる

うまくできずに自信をなくしているときは、結果に至るまでの工夫や取り組みに目を向けてみましょう。失敗したとしても、自分で考えたり、工夫したりした経験までなくなるわけではありません。

例えば、縄跳びで引っかかってしまったら「跳ぶタイミングを一所懸命に考えているね」、工作が思いどおりに仕上がらなかったら「どうしたらくっつくか、いろいろ試していたね」と、実際に見られた工夫を具体的に伝えてみてください。悔しさを受け止めたうえで、結果だけでは見えにくい、その子なりの工夫を認めることが大切です。

また、普段うまくできたときも、「上手だね」「できたね」という結果への評価だけに偏らず、「何度も折り方を確かめていたね」など、過程に触れる言葉を添えるとよいでしょう。成功したかどうかにかかわらず、自分の取り組みを見てもらえることが、次の挑戦への支えになります。

他の子と比較せず、その子自身の変化に目を向ける

友達やきょうだいと比べて落ち込んでいるときは、その子自身の変化に目を向けてみましょう。「〇〇ちゃんはできるよ」と奮起を促すつもりでも、本人には「自分は劣っている」と感じさせてしまうかもしれません。

例えば、音読でつまずいて自信をなくしてるなら「この漢字は、この前は読めなかったけど、今日は一人で読めたね」と、具体的な変化を伝えます。縄跳びなら、友達が何回跳べるかよりも、その子が昨日より跳びやすくなったところに注目するとよいでしょう。

ただし、毎回成長を見つけようと頑張りすぎる必要はありません。昨日できたことが今日は難しい日もあるものです。目立った進歩がないときも急かさず、その子のペースを大切にしながら、小さな変化を一緒に喜んでいきましょう。

「できない」と感じたときこそ、安心して頼れる存在に

子どもが「自分はできない」と感じる背景には、成長とともに自分の得意・不得意に気づいたり、周囲との差が気になったりする、などの事情があります。親としては心配になりますが、すぐに自信を取り戻させようと焦らなくても大丈夫です。

まずは悔しさや不安を受け止め、結果だけでなく、その子なりの工夫や小さな変化に目を向けてみましょう。うまくできた日も、できなかった日も、変わらず話を聞き、そばにいることが安心につながります。

子どもが「できない自分でも受け止めてもらえる」「困ったときは相談していい」と感じられれば、やがてそれは「できるまで頑張ろう」というエネルギーに変化するでしょう。ときには休んだり、一緒にやり方を考えたりしながら、本人の「もう一度やってみよう」という気持ちを支えていきたいですね。

ライター

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心理カウンセラー、占い師 あん茉莉安

ふたりの女子の母。専門はスピリチュアルと発達心理学。得意分野は幼児教育、習い事、小学校お受験、中学受験など。趣味は歌とバイオリン。教員免許、図書館司書、学校図書館司書の資格をもっています。占いやパワーストーンを通してさまざまな癒しを皆さまへお届けしています。

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