お年玉はもともと「餅」だった!?子どもに自慢できる、お正月の由来12選

お正月遊びを楽しむ、初詣に出かける、しめ縄を飾る、お年玉をもらう、おせちを食べる。そんな一つ一つの体験は、子どもが日本の文化や季節を知る大切なきっかけになります。そこで、和文化研究家・三浦康子先生に聞いた親子でお正月を楽しむヒントと、あんふぁん読者のみなさんや園の実際の過ごし方を紹介します。
教えてくれたのは…

和文化研究家 三浦 康子さん
「行事育」提唱者としても知られ、各種メディアで活躍中。著書『かしこい子に育つ季節の遊び』(青春出版社)、監修書『おせち』(MOE絵本屋さん大賞2025/福音館書店)ほか多数。All About「暮らしの歳時記」ガイド。
子どもと知りたい、 お正月の由来【12選】
お正月は、年神様を家に迎えて祝う行事です。何気なく親しんでいる遊びや飾り、食べ物などの由来を、親子で学びましょう。
家族との大切な体験から 身に付く 「五つの力」とは
日本の行事は、家族の幸せを願う気持ちを形にしたもの。目には見えない「元気に育ってほしい」「幸せでいてほしい」という愛情を、飾りや食べ物、習わしなどに託して、親から子へ脈々と伝えてきました。そんな行事に込められた文化と愛情を、子どもの成長につなげるのが「行事育」です。
行事を家族で体験することで、自分らしさの土台となる“根っこ”が育って、家族の“絆”が深まる。“心”が豊かになり、歴史や文化に触れて“知識”が増え、気持ちを晴らして“元気”になる。私はこれを、行事育で身に付く「五つの力」と考えています。幼い頃に重ねた体験は、やがて家族との大切な思い出となり、その子の中に息づいていきます。
中でもお正月は、日本の行事文化を代表する、特別な日。新年のあいさつやおせち、お雑煮、お年玉、お正月遊びなどを通して、日本の文化にたくさん親しむことができます。家族で楽しみながら、「今日はいつもと違う日なんだ!」と、子どもが感じられる時間にしてあげてください。将来、愛情と文化を伝えてくれた親への感謝につながるかもしれません。

【遊ぶ】
① 羽根つき
トンボに見立てた羽根を羽子板で打ち合い、邪気を払う遊び。打ち損ねた人の顔に墨を塗るのは、魔よけの意味があります。
② こま回し(独楽回し)
回る様子が「物事が円満に回る」に通じる縁起の良い遊び。上手に回ると、子どもが早く独り立ちできるともいわれています。
③ かるた
子どもが遊びながら字やことわざを学べるように考案されました。江戸かるたと京かるたで内容が異なるなど、地域性があります。
【出かける】
④ 初詣
新年を迎えて、初めて神社やお寺へお参りすること。その土地を守る氏神様や、祖先のお墓があるお寺などを訪れて新年のあいさつをします。
⑤ 初日の出
元旦に昇る太陽は、年神様の象徴と考えられています。新しい年の最初の日の出を拝んで、一年の幸せを願います。
【飾る】
⑥ 門松
年神様が迷わず家へ来られるように立てる、目印であり案内役。門の外側に飾るのが基本で、マンションなどでは自宅の玄関ドアの前に飾ります。
⑦ しめ縄
大掃除を終えた玄関先などに飾り、年神様を迎える神聖な場所であることを示します。結界をつくって、不浄なものが家の中へ入るのを防ぐ役目も。
⑧ 鏡餅
家を訪れた年神様が宿る場所。いくつ飾ってもよく、メインの鏡餅は神棚や床の間へ。ない場合は、リビングなどの落ち着いた場所に飾ります。
【作る・贈る】
⑨ 書き初め
新年に、抱負やおめでたい言葉を毛筆で書く風習。1月15日のどんど焼きで燃やし、その炎が高く上がるほど字が上達するといわれています。
⑩ お年玉
年神様からその年の魂(気力や生きる力)を分けてもらうことから、「御年魂(おとしだま)」と呼ばれます。昔は、家長が家族に餅玉を配っていました。
【食べる】
⑪ お雑煮
年神様から授かった「年魂」とされる餅を食べるための料理。具材や味付けは地域や家庭によってさまざまで、家族のルーツも見えてきます。
⑫ おせち
年神様と一緒に新年を祝うための料理。一品一品に家族の幸せを願う意味があります。両端が細い祝い箸を使うのは、一方を神様用と考え、神様と一緒に食事をする「神人共食」を意味します。
あんふぁん読者に聞きました「みんなのお正月、見せて!」
お正月準備は、全てを完璧にしなくて大丈夫。行事の意味を知ったうえで、子どもに伝えたいことや、家族で楽しめることを考えてみて。読者ファミリーの「わが家流」を教えてもらいました。
※写真は個人が撮影したものです
【遊ぶ】日本の文化に親しもう


【出かける】家族みんなでお正月だけのスペシャル体験



【飾る】飾るだけで気分はもうお正月!

【作る・贈る】書いて、描いて、楽しい思い出を形に

【食べる】子どもが喜ぶひと工夫でお正月をおいしく



“園でも”子どもとお正月を 楽しんでいました
幼稚園や保育園では、お正月の文化をどう伝えているの? 遊びや体験を通してお正月に親しむ、園の取り組みを紹介します。
長福寺幼稚園(神奈川県横浜市)
年賀状で広がる わくわくの郵便屋さんごっこ
昨年は、園内にポストを置いて「郵便屋さんごっこ」。年賀状を自分で投函し、年長児が仕分けや配達を担当。遊びながら文字や郵便の仕組みへの興味を広げています。

さくらさくみらい西原(東京都渋谷区)
育てたお米の稲わらが個性豊かなしめ縄に!
お米作りの田植えから稲刈りまでを地域の人と体験。収穫後の稲わらでしめ縄を作ります。育てて、食べて、飾る体験から、食の大切さや季節の文化に親しんでいます。

イラスト/田仲由佳 デザイン/kiki 編集・文/白﨑寛子


























