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提供:サノフィ

INTERVIEW

「このままでいいの?」
子どものアトピー性皮膚炎、
治療見直しのタイミングとは

画像:鈴木あきえさんと竹村豊先生

入園・入学や進級など、子どもの生活環境が大きく変わる春。そして、その環境変化に慣れてきた頃に訪れる夏は、汗やプール、冷房など肌への刺激が増え、かゆみや肌トラブルが起こりやすくなることを知っていますか?「かゆがっているけれど、様子を見ていていいのかな」「小さい頃から同じ治療を続けているけれど、このままで大丈夫?」そんなふうに感じたことがある保護者も多いのではないでしょうか。今回は、タレントの鈴木あきえさんがママ代表として医師に疑問を投げかけながら、子どものアトピー性皮膚炎との向き合い方と、知っておきたい治療の考え方について聞きました。

成長や環境で変化する
子どものアトピー性皮膚炎

画像:子どもの年齢による症状の変化と治療との関わり方について説明する竹村先生

子どもの年齢による症状の変化と治療との関わり方について説明する竹村先生

鈴木さん

3人の子どもを育てていますが、年齢によって肌の悩みも違うなと感じています。生後3カ月の娘は乳児湿疹なのか判断が難しいですし、5歳の娘は肌トラブルに悩んだこともあります。アトピー性皮膚炎も成長によって症状が変わるのでしょうか?

竹村先生

アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹がよくなったり悪くなったりを繰り返す病気です。子どもによく見られる病気で、小学生ではクラスに2人ほどいるともいわれる身近な病気です。

鈴木さん

アトピー性皮膚炎というと特別な病気のようなイメージがありましたが、意外と身近なのですね。

竹村先生

また、成長とともに症状の出る部位や生活への影響も変わっていきます。乳児期は顔を中心に症状が出やすい一方で、幼児期以降はひじやひざの内側などに現れやすくなります。

鈴木さん

年齢によって症状の出方も変わるのですね。

竹村先生

3歳頃は入園などで生活環境が大きく変わる時期なので注意が必要です。また、小学校に入学する頃になると、お子さんも保護者も忙しくなり、通院が後回しになりがちです。また、治療の主体が徐々に本人へと移っていくため、お子さん自身にも病気や治療について少しずつ理解してもらうことが必要になってきます。

このように、成長に伴って生活環境や治療との関わり方が変化していくため、「そのうちよくなるかな」と様子を見るだけではなく、お子さんの成長や生活環境の変化に合わせて状態を確認していくことが重要です。

見過ごしがちな
“かゆみ”がもたらす影響

画像:子どもの日常のかゆみの悩みについて話す鈴木さん

子どもの日常のかゆみの悩みについて話す鈴木さん

鈴木さん

子どもって、かゆくても元気に遊んでいたりするじゃないですか。どのくらい気にしたほうがいいのかなと思うことがあります。

竹村先生

アトピー性皮膚炎のかゆみは、見た目以上に子どもの日常生活に影響することがあります。

特に多いのが睡眠への影響です。夜になるとかゆみが強くなり、寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めてしまったりすることがあります。睡眠の質が下がると、翌日の元気や集中力にも影響する可能性があります。

また、日中もかゆみが気になって勉強や遊びに集中しにくくなったり、汗をかくことでかゆみが強くなるのを嫌がって、運動を避けるようになったりするお子さんもいます。

鈴木さん

確かに、子どもがかいている姿を見ると「やめさせてあげたい」と思うのですが、本人も我慢できないんですよね。

竹村先生

そうなんです。かゆみは我慢するのが難しい症状で、本人にしか分からないつらさがあります。だからこそ、湿疹の見た目だけで判断するのではなく、お子さんの訴えや生活への影響を丁寧に観察・聞き取ることが大切です。

鈴木さん

どのくらいの状態になったら受診を考えたほうがよいのでしょうか?

竹村先生

一つの目安は、かゆみによって日常生活に影響が出ているかどうかです。例えば、「最近よく眠れていない」「勉強や遊びに集中できていない」といった様子が見られる場合は、受診を検討するとよいでしょう。「少しだから様子を見よう」と考えるのではなく、お子さんが困っているサインがないかを見てあげることが大切です。

鈴木さん

子どもの症状がアトピー性皮膚炎だとわかるものですか?

竹村先生

実際に「アトピー性皮膚炎かどうか分からない」というご相談は少なくありません。特に小さいお子さんの場合は乳児湿疹との区別が難しかったり、「アトピーっぽい」と言われたことはあっても正式な診断を受けていなかったりするケースもあります。

まずは、お子さんの様子をチェックしてみましょう。

セルフチェック

  • 肌のトラブルにかゆみがありますか?
  • そのトラブルは長く続いていますか?(目安:半年以上)
  • 年齢によって出やすい場所(顔やほっぺ、首、ひじやひざの内側など)に出ていますか?
竹村先生

こうした特徴に当てはまる場合は、アトピー性皮膚炎の可能性を考えます。気になる方はぜひ一度、専門の医療機関で相談してみることをおすすめします。

鈴木さん

こうした目安があると、相談するきっかけになりますね。

子どものアトピー性皮膚炎
治療に広がる選択肢

画像:竹村先生
鈴木さん

アトピー性皮膚炎と診断された場合、どのような治療を行うのでしょうか?

竹村先生

アトピー性皮膚炎の治療には、大きく3つの柱があります。

1つ目がスキンケア、2つ目が薬物療法、3つ目が悪化因子の検索と対策です。

まず基本となるのがスキンケアです。皮膚を清潔に保ち、保湿を行うことで、肌のバリア機能を守ります。そして、薬物療法では、かゆみや湿疹などの炎症を抑えるために薬を使用します。このように、保湿ケアと塗り薬を組み合わせた治療が中心となります。

また、お子さんによって症状が悪化するきっかけはさまざまです。汗や乾燥、紫外線など、生活環境の中に悪化因子が隠れていることもあるため、それらを見つけて対策することも重要です。

鈴木さん

汗をかかないように、運動は控えたほうがいいのでしょうか?

竹村先生

汗をかくことで症状が悪化しやすいお子さんもいますが、汗そのものが悪いわけではありません。運動は子どもの成長に欠かせないものですし、必要以上に制限する必要はありません。

大切なのは、汗をかいた後に着替えたり、シャワーで汗を流したりするなど、適切なケアを行うことです。

鈴木さん

薬だけでなく、毎日のケアや生活習慣も重要なのですね。

竹村先生

アトピー性皮膚炎は、ご家庭でのケアと治療を組み合わせながらうまく付き合っていく病気です。だからこそ、お子さんやご家族に合った方法を医師と一緒に考えていくことが求められます。また、近年は治療の選択肢も広がっており、お子さんの状態に合わせて治療を選べるようになってきています。

新しい治療の選択肢

鈴木さん

治療というと塗り薬のイメージが強いのですが、最近は新しい治療法も増えていると聞きました。

竹村先生

そうですね。近年は治療の選択肢が大きく広がっています。

例えば、塗り薬の種類も増えており、ステロイド以外の選択肢も登場しています。また、塗り薬だけではよい状態を保つことが難しい場合には、体の中からかゆみや炎症のもとになる物質のはたらきを抑えるタイプのお薬(注射や飲み薬)も選択肢として検討できるようになっています。

画像:診察の様子

子どもがかゆみや見た目を気にせず、やりたいことを思いきり楽しめることや、アトピーのことを忘れて過ごせる状態といった、より高い治療目標を目指せるようになってきました。

症状の程度や経過に応じて、複数の選択肢の中から治療法を選べる時代になってきていることが大きな変化です。

鈴木さん

選択肢が増えていると知ると、保護者としても安心感や期待感がありますね。

治療を見直すという選択

竹村先生

成長とともに症状や生活環境が変化するため、その時々でアトピー性皮膚炎の治療を見直すことも必要です。

鈴木さん

一度始めたらずっと同じ治療を続けるものだと思っていました。

竹村先生

例えば3歳、6歳、12歳といった入園や入学、進級などの節目は、お子さんの生活が大きく変わるタイミングです。成長の節目を超えた次の年代もいい状態で過ごせるように、今の治療がお子さんに合っているかを改めて確認する良い機会になると考えています。

画像:診察の様子
鈴木さん

成長に合わせて相談していいんだと思うと、気持ちが少し楽になりますね。

竹村先生

アトピー性皮膚炎の治療は、お子さん本人、ご家族、そして医療者が一緒になって取り組んでいくものです。

症状だけでなく、お子さんやご家族の生活も含めて考えながら、その時々に合った方法を一緒に考えていくことが大切です。気になることがあれば一人で抱え込まず、ワンチームでお子さんを支えていくという意識で相談していただければと思います。

「正しく知ることが、はじめの一歩」
鈴木あきえさんが感じたこと

画像:鈴木あきえさん
鈴木さん

今回お話を伺って、一番印象に残ったのは、アトピー性皮膚炎は成長に合わせて治療を見直してよいということでした。
周りのママ友のお子さんがアトピーで悩んでいるという話も聞きます。今日学んだことを、そういった方々にも伝えていきたいと思いました。正しく知ることで、アトピーがあってもお子さんがやりたいことを思いきり楽しめる環境をつくってあげられると感じます。

竹村先生

アトピー性皮膚炎は、見た目だけでは分からないつらさや生活への影響を伴うことがあります。保護者の方はもちろん、周囲の方にも正しく知っていただくことが、お子さんを支えることにつながります。そして、成長や生活環境の変化に合わせて、気になる症状があれば医師に相談していただきたいと思います。

鈴木あきえさん

鈴木あきえさん

タレント、リポーターとして活躍。2004年に芸能界デビュー。2007年〜2017年までTBS『王様のブランチ』でリポーターを務め、2019年から5年間にわたりNHK『すくすく子育て』の司会を担当した。チャイルドマインダー、ベビーサインアドバイザーの資格を所有。0歳・5歳・7歳の子育て中。

竹村豊先生

竹村豊先生

近畿大学病院 小児科・思春期科医師。小児のアレルギー疾患の診療を行い、中でも小児のアトピー性皮膚炎、食物アレルギーの診療・研究が主。

【資材番号欄】2026年7月作成 MAT-JP-2602713-1.0-07/2026

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