夜泣きに悩むママへ。赤ちゃんが夜通し寝てくれるのはいつから?

夜泣きに悩むママへ。赤ちゃんが夜通し寝てくれるのはいつから?

赤ちゃんが産まれると親は、昼夜問わずお世話に奮闘することになりますよね。疲れているから夜は寝たい…そんな親の願望をよそに、夜中も泣いて親を寝かせてくれない赤ちゃんたち。
「いったいいつまで眠れないの…?」とげっそりしてしまっている方も多いはず。
そんな夜通し寝について、できるようになるのはいつからか、夜まとまった時間寝てもらうためにパパママができることはどんなことか、小児スリープコンサルタントが解説していきます。

赤ちゃんはいつから夜通し寝られるの?


夜間授乳をいつまでするかは個人差の大きいところですが、生後6〜7ヶ月ごろに離乳食が2回食になってしっかり食べられるようになってくると夜間授乳での栄養が不要になってくることが多いです。つまり、その頃になると夜通し寝られる可能性がでてきます。

夜間栄養が不要かどうかは個々の成長状況や離乳食の進み具合などにもよりますので、「◯ヶ月になったから夜間断乳をしよう」ではなく、小児科医など専門の方とご相談の上で決めていけると良いでしょう。

私の運営するねんねの相談コミュニティでも生後3ヶ月で夜通し寝るようになったというお子さんもいらっしゃれば、1歳半でも夜泣きをしているお子さんもいらっしゃいます。

身の回りのお子さんが月齢が低いうちに夜通し寝るようになったと聞くと、「うちも寝られるのでは?」と焦ってしまうこともあるかもしれませんが、6-7ヶ月くらいまでは個人差があると考えていただくと良いと思います。

とはいえ、6-7ヶ月を過ぎ1歳半でも夜泣きをしている子もいるのも事実。個人差があることを前提としつつ、長らく夜通し寝ができない場合はもしかすると、親が眠りを妨げることをしてしまっているかもしれないので、以下のポイントをチェックしてみてください。

まとまって寝てくれるようになるための6つのポイント

①生活リズムを整えること

ぴったりでなくても良いので、起床時刻と就寝時刻をおおよそ整えて生活リズムを作ることを意識してみましょう。「夜=寝る時間」と覚えることが、夜通し寝ることにもつながってきます。

②適切な昼寝をすること

「昼寝しすぎると夜寝られない」というイメージがあるかもしれませんが、適切な昼寝をとることは夜しっかり眠るためにとても大切なことです(もちろん寝過ぎても夜寝られなくなってしまうのですが)。

赤ちゃんはまだ体力がついていないので、少しの活動だけですぐに疲れてしまいます。疲れ過ぎてしまうとぐずりやすくなったり、激しく泣いて眠れなくなったりすることも考えられます。

月齢ごとの睡眠時間、昼寝の時間や回数は以下の表を参考にしてみてください。(※表はあくまで目安です。機嫌良く過ごせていればこの通りである必要はありません)

③寝る前にしっかり授乳すること

寝る前の授乳が足りていないと、夜間にお腹が空いて起きてしまうことも考えられます。夜間の授乳をなくしていくならば、日中に授乳や離乳食、麦茶や水などで栄養と水分が補給できていることが大切です。寝る前にもしっかり授乳をしてあげましょう。

夜間断乳した子が明け方にどうしてもお腹が空いて起きてしまう子の場合、寝る前にバナナなど軽食をとることも有効です。

④安全で快適な睡眠環境を整えること

よく眠るために欠かせないのが睡眠環境の整備です。赤ちゃん自身も安心して眠れる、親も安心して目を離すことができる安全な環境をつくりましょう。顔が埋もれてしまうような掛け布団は置いていないか、転落の危険性はないかなど今一度確認してみてください。

また、暑さや寒さ、光、音などの刺激は全て赤ちゃんを起こしてしまう要因になります。できるだけ起きずに寝続けてもらうためには、こうした刺激を少なくしていくことも大切です。

特に光については、一筋の光の漏れでも反応して覚醒してしまう赤ちゃんもいます。豆電球や授乳ライト、カーテン・ドアの隙間からの明かり漏れなど、泣いている時に光っているものが見えていないか確認してみましょう。授乳ライトは足元やクッションの裏など、光源が直接見えないところに置いておくのがポイントです。

また、近隣の方の生活音や電車などの音が原因で起きてしまう場合、ホワイトノイズが有効です(アプリや専用のマシンなどで鳴らすことができます)。音を遮断する効果が期待できます。

⑤ねんねの納得度を高めること

「まだやりたいことがあった」「寝るつもりじゃなかった」そんな気持ちで寝かされた赤ちゃんはふと目が覚めたときに「寝てしまった!寝るつもりじゃなかったのに!」と泣いてしまいやすくなります。

そんな泣きを防ぐために大切なのがねんねの納得度を高めておくことです。具体的には就寝前のルーティーンを行い、赤ちゃん自身が「これから寝るんだ」「寝る時間だから寝よう」という意識が持てるように誘導していくことがコツとなります。

ルーティーンとは”いつもの流れ”です。例えば、お風呂→スキンケア→寝室に行く→授乳→絵本を読む→消灯といったような就寝までの段取りのこと。

この流れがいつも通りであることによって、まだ言葉はよくわからなくても「あぁこのあと絵本を読んだら寝るんだなぁ」と心の準備をすることができます。

⑥入眠のクセをなくすこと

入眠のクセとは、おっぱいがないと寝られない、トントンしないと寝られないなどのように「これがないと寝られない」というものを指します。

クセをなくすことにより、この起きてしまったタイミングで自分で再度眠りにつけるように寝る力をつけてあげると夜通し寝ることに近づけます。

こういったクセを取っていくためには、ある程度親が主導して寝付き方を変えていってあげる方法が有効です。授乳ではなくトントンで寝かしつけをしてあげることによって変えていくことができることもありますし、場合によっては「ねんねトレーニング」と言われるようなトレーニングを推奨することもあります(すべての場合でトレーニングが必要という事ではありません)。

親も子も眠れるようになるために

いつになったら通して寝てくれるの?と気が遠くなってしまうこともあるかもしれませんが、6-7ヶ月というのを1つの目安にして、眠れるための環境づくりや生活リズム作りに取り組んでみてくださいね。

少しでも皆さんの育児がラクになることを願っています。

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担当カテゴリー

子どもの健康・発達

小児スリープコンサルタント/乳幼児育児アドバイザー ねんねママ

乳幼児育児アドバイザー。小児スリープコンサルタント。0〜3歳モンテッソーリ教師。株式会社mominess代表。YouTube「ねんねママのもっとラクする子育て情報局」やInstagramなどで乳幼児の育児に関する発信を続け、2024年現在、SNSの総フォロワーは18万人超。運営する「寝かしつけ強化クラス」では月間200問以上の睡眠に関する質問回答を行っている。著書に『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』『○✕ですぐわかる!ねんねのお悩み消えちゃう本』がある

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