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キッザニア東京でイベント開催!性別にとらわれない子育てを。東京都「アンコンシャス・バイアス」啓発の取り組み

キッザニア東京でイベント開催!性別にとらわれない子育てを。東京都「アンコンシャス・バイアス」啓発の取り組み

子育てをしていると、何気なく使ってしまう「男の子だから」「女の子だから」という言葉。誰にでもあり得る「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)」は、子どもの可能性や将来の選択肢にどのような影響を与えているのでしょうか。今回は東京都生活文化局 都民生活部 女性活躍推進担当課長 稲津美穂さんに、アンコンシャス・バイアスとは何か、子育て家庭での気づきのポイント、そして2026年9月18日(金)から「キッザニア東京」で開催されるイベントの魅力についてお話を伺いました。

気づかないうちに判断や言動へ影響を与える「無意識の思い込み」

――まず、「アンコンシャス・バイアス」とはどのようなものなのか、具体的な例を交えて教えてください

アンコンシャス・バイアスとは「無意識の思い込み」のことです。これまでの経験や見聞きしてきたことなどにより、自分自身が気づかないうちに作られた思い込みのことで、本人が意識しないところで日々の判断や言動に影響を与えるものを指します。

誰にでもあり得るものであり、例えば子育てや家庭の場面では「男の子だから活発な遊びが好き」「女の子だから小さい子のお世話が得意」といった捉え方が挙げられます。令和4年度(2022年度)に東京都が行った、性別に関する「無意識の思い込み」についてのエピソード募集でも、さまざまな声が寄せられました。

お子さんからは「自分は水色が好きなのに、周囲から『女の子だからピンクがいいね』と一方的に決められた」という例や、大人でも、例えば女性が家事も育児も周囲に頼ってはいけないと思い込んでいて、「夫に子どもをお願いすると気が引ける」といった声もありました。

――保護者が自身の「アンコンシャス・バイアス」に気づくポイントや、気づくことでどのような効果があると考えられますか?

無意識の思い込みは誰にでもあり得るからこそ、「自分にも思い込みがあるかもしれない」と一度立ち止まって考えていただくことはとても大切です。

思い込みかもしれないと気づくことで、子どもの選択肢や将来の可能性を広げるきっかけになります。「男の子だから」「女の子だから」という固定観念で選択肢を狭めず、お子さん自身の「やってみたい」「これが好き」という気持ちを尊重できるようになるからです。

また、家庭内でも「家事や育児は女性がすべきだ」という思い込みに気づいて手放していくことができれば、より男女が対等で心地よく過ごせる関係性に近づくのではないでしょうか。

子どもが大きくなるにつれて強まるバイアス。東京都が啓発に取り組む背景

――東京都が「アンコンシャス・バイアス」に着目し、啓発に取り組むようになった背景や課題について教えてください

東京都が実施した調査結果がきっかけとなっています。令和4年度(2022年度)の『性別による「無意識の思い込み」に関する実態調査』(※1)では、小学5・6年生とその保護者、教員を対象にした「性別によって仕事の向き不向きがあると思うか」という質問に対し、保護者の約6割、児童と教員の約4割が「そう思う」と回答しました。

さらに令和5年度(2023年度)に高校1・2年生を対象に行った調査(※2)では、小学生より高校生のほうがその割合が高く、高校生の中でも上の学年ほど高くなっていたのです。また、令和7年度(2025年度)に18歳以上を対象に行った世論調査(※3)では、約8割が「そう思う」と回答する結果となりました。

年齢が上がるとともにその傾向が強くなる背景には、保護者や教員といった周囲の大人、あるいはメディア等からの影響を繰り返し受けることで、性別に関する無意識の思い込みを抱くようになる可能性が考えられます。だからこそ、子どもの頃からアンコンシャス・バイアスについて知ってもらうことが重要です。

同時に、周囲の大人に対してもアプローチし、子どもと大人の双方に向けた啓発活動を推進しています。アンコンシャス・バイアスは、周囲からの様々な影響を受けて、気づかないうちに根付いていることも少なくありません。だからこそ、継続的な取り組みが大事になると考えています。

※1 令和4年度 性別による無意識の思い込みに関する実態調査(対象:都内公立小学校の児童、保護者、教員)
※2 令和5年度 性別による「無意識の思い込み」に関する実態調査(対象:都立高等学校の生徒、教員)
※3 令和7年度「男女平等参画に関する世論調査」(対象:東京都全域に住む満18歳以上の男女個人)

2026年9月18日(金)から開催!キッザニア東京「アンコンシャス・バイアス ウィーク」

――キッザニア東京で開催される「アンコンシャス・バイアス ウィーク」はどのようなイベントですか。体験内容や期待する効果について教えてください

職業体験施設である「キッザニア東京」の特性を生かし、主に仕事や性別に関するアンコンシャス・バイアスに親子で気づき、お子さんの可能性を広げることを目的に開催します。期間中は2つの体験コンテンツを用意しています。

チャレンジカード作り(ワークショップ):
まずはアンコンシャス・バイアスについて学んだあと、子どもたち自身が性別を理由に「自分には無理」「絶対できない」と思い込んでいることがないかを振り返ります。その上で、これから挑戦したいことをチャレンジカードに記入し、名刺サイズのカードに印刷して持ち帰ることができるようにしました。

帰宅後、ご家族や友だちに完成したカードを配って「自分はこんなことにチャレンジしたい」と宣言してもらえるとうれしいですね。そうすることで、周囲の人にもアンコンシャス・バイアスに関する気づきが広がるきっかけになればと考えています。

クイズラリー:
施設内に設置されたクイズポイントを巡りながら、アンコンシャス・バイアスに関連したクイズに挑戦するクイズラリーも実施します。親子で一緒にクイズに答えながらアンコンシャス・バイアスへの理解をさらに深めていくことができるので、ぜひチャレンジしてみてほしいですね。

――今年度のそのほかの取り組みや、今後の展望はいかがでしょうか

今年度は一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所と連携して、小学生と保護者・教員向けイベント「ハットニャール博士の研究所 2026 in 東京」を実施しました。

保護者はもちろん、子どもに関わる教員への啓発も重要な課題だと捉えています。今後も子どもから大人まで、幅広い方々に向けた取り組みを拡大していきたいですね。

東京都の性別に関する「無意識の思い込み」の取組についてはこちら

「好き」や「やってみたい」を応援できる家庭づくりを目指して

――アンコンシャス・バイアスに気づいたあと、保護者は家庭でどのようなことを意識するとよいでしょうか

無意識の思い込み自体は誰もが持つものであり、完全になくすことはできません。ですから「思い込みをなくさなきゃ」と気負いすぎる必要はありません。大切なのは、日々の何気ない会話の中で「男の子なんだから」「女の子なんだから」といった声かけをしていないか、ふと立ち止まって振り返ってみることです。

もし、お子さんが家庭の外で「女の子なのに青が好きなのはおかしいのかな」「男の子なのに赤を選んでよいのかな」と悩むような場面に出会ったときは、「自分の『好き』という気持ちを大切にしていいんだよ」「自分が選びたいと思ったものを選んでいいんだよ」と、本人の気持ちを受け止め、寄り添う声かけをするとよいのではないでしょうか。

――最後に、子育て中の読者へメッセージをお願いします

お子さんの「やってみたい」「これが好き」という言葉や想いを尊重し、性別にとらわれずに挑戦できる環境をつくっていくことが、子どもたちの可能性を大きく広げることにつながります。ぜひご家庭でも親子で一緒に話し合い、さまざまな選択肢や夢を応援し合える環境づくりを楽しんでみてください。

キッザニア東京で開催!「アンコンシャス・バイアス ウィーク」

開催期間:2026年9月18日(金)~24日(木)
時間:第1部=9:00〜15:00、第2部=16:00〜21:00
開催場所:キッザニア東京(東京都江東区豊洲2-4-9アーバンドックららぽーと豊洲1ノースポート3)
参加費:無料(キッザニア東京の入場料は必要)
監修:一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所

イベント詳細はこちらから

企画・編集/&あんふぁん編集部、文/山田朋子

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