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【園じかん】【親子じかん】それ、“ 月曜病” かも! ? 子どもの心の変化と寄り添い方

入園や進級で慣れない4月を過ごした子どもたちが、ほっとひと息するゴールデンウイーク。ですが、休み明けはママ・パパと離れるのが悲しくなったり、朝起きられなくなったりなどの変化も見られます。子どもの心の変化に園や家庭ではどう寄り添えばよいのか、幼児保育を専門とする柴田愛子先生に、解決のヒントを聞きました。
教えてくれたのは…

柴田愛子先生
りんごの木子どもクラブ代表。幼児保育50年以上の経験から、子どもの気持ちに寄り添う保育を基本姿勢に、講演や執筆・メディア出演などで活躍中。子どもが育つ力を教えてくれる著書など多数。
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正しい育児って何? 日々悩むすべての親に、保育歴50年の柴田先生が答えてくれる子育てお悩み相談書。「子どもも大事。昔子どもだったあなた自身も大事」と、親にも寄り添ってくれる子育てバイブル。
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4~6月の子どもの変化
【4月】入園・新学期
園生活が毎日続くものとは思っていない時期
入園したばかりのお子さんは、自由なおうち生活から、毎日登園する園生活に。初めて会う先生やお友達と過ごす新しい環境で緊張感が続きます。
【5月】ゴールデンウイーク時期
子どもの疲れがたまる時期
1カ月の園生活で心身ともに疲れがピークに。無理に遠出せず休息を。おうちや近所でゆったり過ごすだけでも、子どもは十分に楽しめます
【6月】ゴールデンウイーク明け
園生活になじむ安定期
気になるお友達が見つかったり、先生に会うことを楽しみにしたりなど、園生活に興味が出て、人間関係が落ち着いてくる時期です。
“月曜病”への 効果的な声掛けは
ママ・パパも長期休みの後は、「会社に行きたくない」と思うことがありますよね。子どもも同じで、休み明けの月曜に、園に行くのがイヤになる“月曜病”のような状態になるんです。特に4月に入園したばかりのお子さんは、それまで自由におうちで過ごしていたのに毎日登園する生活リズムに変わったわけですよね。そんな緊張感のある1カ月間を過ごしたら、疲労もたまります。その心身の疲れを癒やしてくれるのがゴールデンウイークなのです。この時期は、疲れを取る休息時間と考えて、遠出などせず、ゆっくり過ごすのもおすすめ。おうちで一緒に絵を描いたり、近所の公園に遊びに行ったりするだけで、子どもたちは十分に楽しめます。
休み明けの上手な登園の促し方
のんびり過ごしたゴールデンウイーク後は、おうちリズムに戻りがちです。中には登園を嫌がるお子さんがいるかもしれません。そんなときは、園での楽しみを具体的に伝えて登園を促すと効果的です。登園に時間がかかるときは、いつもより15〜30分早く、準備を始めてみてください。焦る気持ちから、“早く、早く”と急かしがちですが、“早くしなさい”と言われると、かえって嫌な気持ちが芽生えてしまいます。実は、子どもたちが先生やお友達に興味を持ち、園生活が安定するのは6月頃。子どもたちの変化を理解し、辛抱強く見守りましょう。
子どもに寄り添うことを第一に
園での様子があれこれ気になって、「今日はどうだった?」と聞くママ・パパも多いのですが、子どもは、自分の行動を上手に説明できません。お風呂に入ったり、添い寝しながら、体が温まり始めると、心の声が発せられるようになります。子どもに寄り添いながら、親子で園じかんを楽しんでほしいですね。
【親子じかん】こんな言葉掛けや対応で寄り添いましょう
「慌ただしい毎日で、子どもに発する何気ない一言が、実は大人の都合だったりする」と柴田先生。子どもの気持ちに寄り添って、ちょっと変えてみませんか?
《朝》「早くしなさい!」と言わない
「のんびりしているお子さんを見ると、イライラして発してしまいがちな言葉ですが、子どもには、“遅刻”という概念がまだないのです。急かすのではなく、少し時間に余裕をもって早めに出発したり、遅れそうなときは、親がやってしまったりするのも手」
《朝》園で待っている楽しいことを具体的に伝える
「園に行くのを渋るときは、例えば“幼稚園のお庭に、お花が咲いたんだって。早く見に行ってみよう”など、子どもが具体的にイメージできる楽しみを伝えると、そちらに気が向いて、登園する気持ちが高まります」
《お迎え》お迎えの時は、思いっ切り愛情表現を
「お迎えするママ・パパは、先生へのお礼が先になりがちなのですが、真っ先に、子どもの目を見て “会えてうれしい”と伝え抱きしめるなどの愛情表現をすることで、愛されていることを実感できます」
《帰宅後》まずは子どもの表情を見る
「園での生活を上手に説明できるほど、子どもの言語はまだ発達していないのです。楽しかったのか、ちょっと嫌なことがあったのかは、子どもの表情から読み取ってください。その上で、ぎゅっと抱きしめて、“おやつを食べようか”などの声掛けをしましょう」
《夜》手作り料理にこだわらない
「帰宅後、忙しくても手作り料理を頑張ろうとすると、子どもからの声掛けを邪魔に感じてイライラしてしまうことも。家事は後回し、夕食も簡単なものでいいのです。子どもの声に耳を傾け、スキンシップを優先してください」
子どもが泣くときは、状況を見て対応
休み明け、登園を嫌がって泣くのは一過性で、ママ・パパを見送った後は、泣き止むことが多く、1週間もすると慣れてきます。ただ、火が付いたように泣いたりする、登園後も泣き続けるときは原因について園と相談しましょう。(柴田先生)
【園じかん】園で実施している、子どもが泣き止む声掛けは?
泣いている子には、エアー電話が◎
泣いている園児の前で「寂しくなったらママに電話しようね~」と言いながらエアー電話。「もしもし? お仕事終わったらすぐお迎えお願いします」と話すと安心し、気持ちが切り替えられるようです。ママ・パパと繋がっている安心感から、大体の園児に効く魔法の方法です。(東京都清瀬市:清瀬ゆりかご幼稚園)
子どもの気持ちに寄り添うことを大切に
泣いている状況を変えるのではなく、子どもの気持ちが動くことを大切にしています。その子のうれしかったことやいろんな気持ちをじっくり聞いてあげる場を設けることで、自分に関心を持ち、寄り添ってくれる大人がいることに居心地の良さを感じてくれるようになります。(京都府京都市:メグミ幼児園)
楽しくワクワクさせる声掛けを
「あとは任せてください!」と送り出した後は、家モードから園モードに切り替えられるよう「今日はこんなことをするよ」「○○ちゃんが来てるよ」と楽しい気持ちやワクワクの気持ちを思い出せる声掛けを。泣いているお子さんも、会話をするうちに気持ちが切り替えられるようになります。(千葉県千葉市:山王幼稚園)
年長児が話しかけると早く泣き止む
年中・年長児が泣いている子に話しかけてくれることが多いので、職員は見守りに徹することも。子どもたちだけの方が早く泣き止むことがあります。家族を思い出させないように、園や友達のことを話題にし、長引くようであれば別室で落ち着くまでそばにいます。(大阪府豊中市:東邦幼稚園)
イラスト/ひしだようこ


























