子どもが算数を好きになる関わり方のコツ

子どもが算数を好きになる関わり方のコツ

苦手な教科としてよく挙げられる「算数」。今回は、スクールカウンセラー、発達凸凹コンサルタントの立場から、算数を好きになってもらえる関わり方の工夫をお伝えします。

算数を好きになってもらうには

「算数」で学ぶ内容は、私たちの暮らしのさまざまな場面でいかされていますよね。例えば、お買い物をするときの計算や、料理の分量、時計の見方などの場面で算数が役立っています。でも、学習としての「算数」に対して苦手意識を持ち、困っているというケースは少なくありません。今回は、算数を好きになってもらうためのヒントや、取り組みの工夫について紹介します。

数字を「体感」しよう

授業で教わったときは「わかった」と感じていても、宿題やプリントとして取り組むと、難しく感じたりわからなくなったりすることがありますよね。

算数で扱う「数」や「量」は、紙の上だけではわかりにくいものです。だからこそ、身近なもので体感することでぐっとイメージしやすくなります。

例えば、「1+1」を説明するときに、積み木やおはじきを使って説明しますが、「こんな方法が使えるのは低学年のうちだけ」と思っていては、もったいありません。数を体感してもらう方法として、次のようなアイデアがあります。

・家族の身長や足のサイズ、体重を実際に計測して比較する

「身長は足の大きさの何倍でしょうか?」

「あなたの体重と、家族の体重を比べると、どちらがどれくらい重い?」

・ぴったり1リットルをめざす

「1リットルになるには、コップ何杯の水が必要?」

「コップ1杯にはどれくらいの水が入っている?」

このように、学習内容が難しくなったとしても、数を体感し、具体的にイメージすることは算数の土台づくりに欠かせません。お子さんの学習内容をどれだけ実体験に結びつけられるか親子で一緒に考えるのもよいでしょう。

遊びながらセンスを磨く

数を実際に体験するときは、遊びの要素を取り入れることがポイントです。例えば、お買い物ごっこなら、低学年では足し算に結びつけることができますよね。学年が上の場合、割引率や消費税を取り入れ「◯◯円の30パーセント引きって、実際いくらになる?」「消費税を入れると?」など、内容を発展させるのもアイデアの一つです。

ほかにも、数の概念の土台づくりとして「数字カルタ」遊びがおすすめです。はじめは「1〜9」のカードで「一番大きい数」「3の倍数」「偶数」など、子どもの理解度に合わせたお題を出して遊びます。子どもの理解度に合わせて札を増やしたり、お題に計算式を入れたり、難易度を自由にアレンジできます。

宿題への取り組み方

遊びやゲームとしては楽しめているけれど、「宿題になるとやる気がなくなります」という場合もありますよね。宿題や学習プリントを見ただけで嫌がってしまうお子さんもいるのではないでしょうか。このような場合も、“ゲーム”や“遊び”の要素を取り入れることをおすすめします。

・ミッション形式やロールプレイ

「なかなか宿題を始められない」「1問解くだけで力尽きてしまって困っています」というタイプのお子さんにおすすめの方法です。

例えば、子どもの「好き」なジャンルをもとに、ストーリー仕立てにします。役割を演じることで、苦手なことにも取り組みやすくなりますよ。

「1問解いたら10ポイントパワーアップ!」など、ゲームの要素を盛り込むなど、お子さんに合わせてアレンジすることでやる気を引き出すこともできます。

・間違い探し

この方法は、宿題のやり直しが苦手なお子さんにおすすめの方法です。丸付けを「間違い探し」のように子ども自身に取り組んでもらうことで、ミスを減らすことにつながります。手作りの虫めがねなどを使って、「このプリントのなかに、2つ間違いがあります。どこでしょうか」とヒントを出しながらゲーム感覚で取り組むと楽しさもアップします。

「楽しむ力」を伸ばす

算数を好きになってもらうには、楽しみながら「数」を体感してもらうことが大切です。とはいえ、「学びにつなげよう!」と張り切り過ぎてしまう必要はありません。普段の親子の関わりのなかに、クイズやゲーム感覚で取り入れながら一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。

参考文献 永島瑠美『東大でとことん教育を学んでわかった!勉強にハマる子の育て方大全』青春出版社

https://www.seishun.co.jp/book/24868/

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公認心理師・スクールカウンセラー・発達凸凹支援コンサルタント西木 めいの画像

担当カテゴリー

子どもの健康・発達

公認心理師・スクールカウンセラー・発達凸凹支援コンサルタント 西木 めい

大学教育学部(特別教育専攻)卒業。小学校の通常学級の担任を8年、特別支援学校(小学部) の担任を5年、自治体の就学支援委員会(就学相談)の調査員、特別支援教育コーディネーターを経験。
「優秀な同僚の先生たちが、保護者と揉めて心を病んで、どんどん学校を辞めていく現状」を見て、専門職であるスクールカウンセラーになることを決意。現在は、小学校と中学校のスクールカウンセラーとして、親子や先生のカウンセリング、学校内の環境調整のコンサルティング、不登校や登校しぶりの再登校のサポートなどを行う。
一方で、SNSを通じた「発達凸凹支援コンサルタント」として、これまで2300人以上のママ・パパ、先生のお悩み解決コンサルを行いながら、発達凸凹っ子のママや、子どもの不登校・登校しぶりに悩むママに向けたオンライン講座、小学校の保護者100名以上が集まる子育て講演会などを開催。特別支援教育が「教育の一番の根本」であることを啓発している。2児の母。著書に『発達障害のある子を支える担任と保護者の連携ガイド 』(明治図書)がある。

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